まち・モノ語り

東京都 墨田区。
この町に、世界に誇れるモノがある。

それは、
「銅製のジョウロ」。
その耐久性とデザインは世界中の園芸家から高く評価されているのだ。

作っているのはここ「根岸産業」

昭和41年創業 従業員2名の町工場だ。

ここで作られるジョウロは、全て手作業。

まずはプレス機を使って銅版を切り出し、
手回しの折り曲げ機で胴体部分を丸くかたち作っていく。

耐久性を高めるためのラインを入れ上下にそれぞれふたを取り付けると胴体部分は完成。

続いて、取っ手部分をはさみで切り出し、
給水部分を足踏み機械で筒型にまるめてゆく。

この後、各パーツをハンダ付けして完成するのだが、

ここで、まち・モノポイント！

ハンダ付けにはコークスで熱したコテが使われる。
電気ゴテに比べ効率的とはいえないが、
銅のハンダ付けには
微妙な温度調節が可能なコークスが必要とされるのだ。

こうして作られた銅製のジョウロは
現在、世界中の園芸愛好家から注文が殺到している。

そう、この町にも世界に誇れるモノがあった。

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