この差って何ですか?

毎週火曜よる7時

過去の放送内容

2020年2月18日

(1)「花粉症になってしまう人」と「ギリギリ防げる人」の差

(写真)

専門家:呉 孟達(アレジオ銀座クリニック 院長)

この差は…
◯「花粉症対策」に効果的な「服装」、「換気」、「掃除」、「食事」などをしているか どうか
既に「花粉症」を発症している人は、「生のトマト」を食べるのはNGだった!

◯もうすぐ「花粉症」シーズン到来!
関東では、今月上旬から「スギ花粉」が飛び始め、3月にかけてピークを迎える。そもそも、なぜ「花粉症」になってしまうのか?これまでよく言われてきたのが、「バケツ理論」。体内に蓄積される花粉の量がある一定量を超えると「花粉症」になってしまうという説。ところが、最近注目を集めているのが、「天秤理論」!本来、体内に花粉が入ってきても、「免疫力」が整っていれば、「花粉症」の症状は出ない!しかし、「体内に入ってくる花粉の量」が増えたり、その人が持つ「免疫力」が乱れたりすると、「花粉症」の症状が出てしまう。年に数回、「花粉症」らしき症状が出る方は、その日の「花粉の量」や「免疫力」によって、症状が出たり出なかったりしている、ということ!つまり 今年症状を出さないためには、「体内に入る花粉の量」を減らし、「免疫力を整えること」が重要!そこで、今回は、「体内に入る花粉の量」を減らす方法と「免疫力を整える方法」を4つ教えてもらう!

◯「花粉が付きにくい服」とは!?
まずは「花粉が付きにくい服」!花粉になるべく触れないようにするためには、やはり外出を控えたり、マスクをしたり、メガネをするということが非常に大事!ただし、花粉は外で飛んでいるイメージが強いが、家の中の花粉の量も侮れない。実際、室内に持ち込まれる花粉の量は1日あたり、およそ、2,000万個にもおよぶと言われている!実は、この「家の中」の花粉、「外」の花粉よりも、症状を引き起こしやすい!実際に花粉症の症状を引き起こすのは「花粉」そのものではない!花粉そのものは、悪さしない、無害と言われている!花粉の中に包まれている、アレルゲン、「芯」を吸い込んで、花粉症が始まってしまう。花粉が壁にぶつかったりとか、踏まれたりすると、この「芯」が飛び散る!つまり、家の中の花粉をちゃんと除去さえできれば、花粉症の症状は本当に軽くできる!
そして、花粉が家の中に入ってしまう、一番の原因が「服装」!特に「衣類」には、気を付けてもらいたい!そう、服に花粉が付いた状態で家に入ると、結果、家の中に多くの花粉を持ち込んでしまう!つまり、衣類に付着したものを減らすことが1つのポイントになる。
では、どんな服を着れば良いのか?ナイロンなど表面がツルツルの服は、花粉がつきにくいが、表面がツルツルのナイロンでも「中に着る服」次第では、静電気を発生させてしまい、花粉が付きやすくなってしまう!そこで、今回は、実際に、花粉を飛ばすことができる実験室で検証。「綿」・「ナイロン」・「ポリエステル」・「ウール」の4種類のワンピースを着たマネキンに、それぞれ同じ「ナイロン素材」のコートを着せて、5分間、腕を振って服同士をこすらせ、「静電気」を起こした。1時間後、最も多く「静電気」が発生し、花粉が付いてしまった「ワンピース」の素材はどれなのか?その結果、最も「静電気」が発生し、花粉が付いてしまったのは、「ポリエステル」!つまり、「花粉症」の症状を出したくない方は、表面がツルツルした「ナイロン」素材のコートを着て、中には、「ナイロン」と重ねても、「静電気」が発生しにくい「ナイロン」、もしくは「綿」の服を着るのが、良い!

◯「服に付いてしまった花粉の、正しい取り方」とは!?
「花粉症」の方の多くが、家の中に入る前に、髪の毛をバァーっと手ではらったり私も服を手ではらったりするが、実は、手ではらうこと自体は基本的にタブーで、コート脱いでパンッパンッするなんて論外とのこと!!では服に付いた花粉はどのように取れば良いのか?
まず、コート脱いでパンッパンッするなんて論外な理由。パンッパンッすることによって、花粉が完全に舞い上がってしまうため。舞い上がってしまった花粉が、結局自分の鼻で自分の口の中に吸い込まれてしまう。そこで、「濡れたタオル」か「コロコロ」を使って、静かに拭き取ることがポイント!要するに花粉を舞い上がらせないのが1つのコツ。

◯「窓を開けない」のは正しい対策?
「花粉症」の方の多くが行う対策、「窓を開けない」。家の中に花粉を絶対に入れたくないので、窓は閉めっぱなし!あと、掃除機はいつもよりこまめにかけるようするは正しい?
この「窓を開けない」は、実は「花粉症対策」として間違っている!実は、窓を開けて換気することは非常に大事。特に割れて飛び散ったアレルギー反応を引き起こす芯は、換気しないと取り除くことができない。ポイントは、「換気する時間帯」!実は、花粉は飛んでいない時間帯がある。夜に換気するのが正しい!「夜」または「早朝」に換気すること!実は「花粉」は、「日を浴びる」ことで飛んでいる。そのため、「花粉」があまり飛んでいない「早朝」や「夜間」に換気をすれば、外から花粉が入って来ることはほとんどない!どうしても、日中に換気をしたい!という場合は、「窓」を10cmほど開けて、「レースカーテン」を閉めた状態で換気するとカーテンに花粉がひっかかって家に入ってくる量が少なくなる。

◯「室内に入ってしまった花粉を減らす、正しい掃除の仕方」とは!?
続いて、「花粉症」の方の多くが行う対策、「掃除機をこまめにかける」は正しい?
この「掃除機をこまめにかける」という方法は、「花粉症対策」としては逆効果になる恐れがある!掃除機から出る「排気」で、床に積もった花粉を舞い上がらせてしまうため。しかも 花粉は非常に小さく 一般的に「0.03mm」と言われており、掃除機のフィルターを通り抜けて、外に吐き出されてしまうことがある!
では、室内に入ってしまった花粉は、どのように掃除すれば良いのか?1つポイントとしては、「加湿器」を利用すること!これは、「加湿器」から出てきた水分に花粉がくっつくと重くなって、床に落ちてくる。床に落ちてから、「ウェットタイプのフローリングワイパー」を静かに動かして、床に溜まっている花粉を全部取る。静かにふき取ることがポイント!
また、「絨毯」や「カーペット」の場合は、「加湿器」をかけた後、静かに、「粘着クリーナー」などで掃除!
そして、「空気清浄機」を使う場合、最も効果的な場所が「玄関」!「花粉」は「玄関」で落とせばいい。「玄関」を通って、家の中に入ってくるので、どうしてもそこの濃度が1番高い。置く場合も向きも大事で、ドアの真正面に向けて置くことがポイント!もし、難しい場合は、ドアノブ寄りの方に、「空気清浄器」を置くと、効率よく花粉を吸い込んでくれる。

◯「花粉症」に負けない「免疫力」を整える食事とは!?
「花粉症」に負けない「免疫力」を整える食事をご紹介!たとえ、「体内に入る花粉」の量が増えてしまっても、「免疫力」が整っていれば、「花粉症」の症状が出ずに済むかもしれない!そのために大切なのが、「食事」。「花粉症」の方の多くが行う対策として、毎日「ヨーグルト」を食べるは正しい?
「花粉症対策」に「ヨーグルト」は、正しい!「ヨーグルト」に含まれる「乳酸菌」は、免疫バランスを整えてくれるので、「花粉」の症状を和らげてくれる効果が大いに期待できる!
さらに、他にも効果が期待できる飲み物がある。それが、「トマトジュース」!実際、実験によると「トマトジュース」を毎日コップ1杯、3カ月飲み続けたところ、「花粉症」の症状が改善されたというデータがある!「トマト」に含まれる「リコピン」は、アレルギー反応を抑制する効果があるため、花粉症の症状を和らげることが出来る。つまり、「トマト」に含まれる「リコピン」が効果的!
しかし、「トマト」には、1つ注意しなければならないことがある。既に「花粉症」を発症している人は、「生のトマト」を食べるのは避けること!実は「トマト」のタンパク構造が「花粉」のタンパク構造と似ているため、「花粉症」の人が「生のトマト」を食べると、体が勘違いして「アレルギー反応」が出てしまい、口の中がかゆくなってしまう恐れがあるため!

◯「花粉症対策」に効果的な食材がまとめて摂れる、スペシャルカレーをご紹介!
さらに、「ヨーグルト」や「加熱したトマト」以外にも、「花粉症」対策に効果的な食材は、まだまだある。そこで今回は、これらが一気に摂れるスペシャルカレーをご紹介!
それが、「トマトサバカレー」。「サバ」は、「オメガ3脂肪酸」が沢山入っているので、「花粉」による炎症を抑えてくれる。他にも、「ジャガイモ」に含まれる「ビタミンC」、「玉ネギ」に含まれる「オリゴ糖」、「カレー粉」に含まれる「クルクミン」も「免疫力を整える」のに効果的!是非、普段作るカレーに、これらの食材を足して、「花粉症対策」に役立ててください!

(2)「クリーニングに出した方が良い服」と「家で洗った方が良い服」の差

(写真)

専門家:洗濯ブラザーズ(茂木貴史、茂木康之、今井良)

この差は…
◯「汗汚れ」か「油の汚れ」か どうか
クリーニングは、基本は「ドライクリーニング」。「汗汚れ」は家の方が良い!

◯冬物のクリーニングシーズン到来!
これからぽかぽか暖かくなってくる季節!そろそろ、着終わった「ダウンジャケット」や「コート」をクリーニングに出そうと考えている方は多い!この時期、クリーニングにかける費用は、平均およそ12,300円。しかし実は、皆さんが、よく「クリーニング」に出す服の中には、「家で洗った方が良い物」もある!実際、ある家庭に協力してもらい、普段、この時期クリーニングに出している服を、本当に出す必要がある服だけ仕分けしてもらったところ、なんと!クリーニング代が、1万円以上も安くなった!

◯「クリーニングに出した方が良い服」と「家で洗った方が良い服」とは!?
実は、冬物の定番、「ダウンジャケット」、「中綿のコート」、「ウールのセーター」、そして「スーツ」、「ワイシャツ」も、すべて家で洗った方が良い!
それでは、なぜ、これら全〜部、家で洗った方が良いのか?それは、クリーニングの「洗濯の仕方」に理由が!クリーニングでは、基本は「ドライクリーニング」で洗う。「ドライクリーニング」は、石油で洗うので、「油の汚れ」にはしっかりケアできるが、汗などの汚れは水溶性の汚れなので、石油だと落ち切らない。そのため、「汗汚れ」はしっかりと家で、水で洗ってあげる方が綺麗に洗える。でも逆にこれはクリーニングに出してくださいと言うものはあるのか?
逆に、クリーニングに出した方が良い服は、水に弱い繊維、「革の製品」や「レーヨン」等、縮みやすいもの。ほかにも「シルク」のネクタイのように、水で洗ってしまうとヨレてしまって、形がもう戻らないので、水で洗わない方がいいため、クリーニングに出す方が良い!

◯必見!「自宅で出来る、ダウン・コート・セーターの洗い方」とは!?
クリーニング直伝!「自宅で出来る、ダウン・コート・セーターの洗い方」!まずは30℃から40℃の「ぬるま湯」に、「オシャレ着洗い用の中性洗剤」を入れ、よく混ぜる。その中に服を入れ、中までしっかりと浸す。押し洗いをして手で絞ると、かなり汚れた水が出てくる。これが、ドライクリーニングでは取れない、汗などの水汚れ!これを2〜3回繰り返し、「洗濯ネット」に入れて一度「脱水」、さらに、「すすぎ」と「脱水」をもう一度行う。この時、「洗濯ネット」を使うことで、「セーターの縮み」も防止可能!あとは日陰で、「セーター」は「平干し」、「ダウン」や「コート」は「ハンガー」にかけて干せば完璧!皆さん、お試しください!

◯「黄ばみ」そして「ニオイ」に関する悩み!を解決
そしてここからは、洗濯に関して普段皆さんが感じている4つの悩みを解決!
まずは、「黄ばみ」そして「ニオイ」に関する悩み!洗濯をした後に、「うわ、くっさ!!!」なんで洗濯したのにニオイが残っているんだろうと思ったことがあるのでは?実は、「ニオイ残り」を無くすためには、洗濯機に入れる時の「洗濯物の向き」が重要!衣類を洗濯機に入れる時に、ニオイが取れやすい、洗濯物の向きは「裏返し」!
このニオイに関して言うと、やっぱり人間から出る「皮脂」とか「汗汚れ」が、ニオイの原因になるので、「裏返し」にして、衣類と衣類がこすれることによって、よりニオイが取れやすくなる!一回の洗濯だと そこまで差が出ないけれど、日々重ねていくとこなので それが蓄積していくと「ニオイ」残りとなってしまう。日々、靴下を10回・20回洗っていくうちにどんどん差は出てくる!
逆に野球をやっていたり、サッカーをやっていたりして、外部からの汚れがすごくある場合は、表向きでいい。「ニオイ」よりも「汚れ」が気になる場合は表向きにしてもらって、洗う前に「プレウォッシュルテ」という前処理をやると良い。洗剤と水を1:1で割ったものをスプレーにする。「洗濯ブラシ」で叩いておいて、10分ぐらい放置してから洗濯機で洗うと、よりきれいに洗える。
さらに!裏返して洗うことで、ニオイ以外にも2つ、良いことが!1つ目は、「黄ばみが軽減」できる。「黄ばみ」は、「皮脂汚れ」が洗いきれずに繊維の中に残って、時間の経過と共に酸化していったもの。それを裏返しで洗うことによって、「黄ばみ」が軽減できる!
もう一つが、「服が長持ち」する。これも服を裏返しにすることで、表側を守りながら洗えるので、例えば、「セーター」に毛玉ができにくい、ボタンやプリントが取れにくくなるので、服を長く着られる。
ちなみに、干す時もそのまま裏返しで大丈夫。ズボンとかスカートってポケットの部分など、生地が厚く表のままだと乾きづらいが、裏返しにしてあげることで、乾きも早くなりますしニオイもきれいに取れる。
ただし「ワイシャツ」や「コート」などは、裏向きで干すと、型崩れしてしまうので、表向きに干してください!

◯「ゴワつき」に関する悩み!を解決
お風呂上がりに、「あれ?なんか肌触りがゴワゴワする?「柔軟剤」入れたはずなんだけど」という経験、皆さんあるのでは?実はこれ、そもそも「使う洗濯機の種類」に原因がある!
同じタオルを洗っても、「縦型」と「ドラム式」で、仕上がりに雲泥の差が!実は、ゴワつきにくい洗濯機は「縦型」!!「ドラム式」は、汚れが落ちやすいが、使い方間違えてしまうとゴワつきやすくなってしまう。
それでは、なぜ「ドラム式」で洗うとゴワつきやすくなってしまうのか?それは、「ドラム式」の洗い方に理由がある。「ドラム式」は少ない水で衣類を叩きつけて洗う洗濯機なので、叩いた際に繊維が倒れてしまう。そのため、空気の層がなくなってしまい「ゴワつき」を感じる。
しかし「ドラム式」の場合でも、「乾燥機能」を使えば、このようにフワフワに仕上がる!どうしても電気代がもったいないなと思い乾燥までしない場合は、「脱水」が終わったタイミングで、タオルをパサパサと20回程度振って、繊維を立たせていくと良い。
さらに、タオルを洗う時に もう一つ気をつけたほうが良いことが!タオルに関して言うと「柔軟剤」を使わないがいい。実際に、柔軟剤を使って洗ったタオルに水を垂らしてみると、「柔軟剤」を使ったタオルはタオルの上に水が乗っていて吸水性が悪くなっているのがわかる。「柔軟剤」は油のコーティングをしてしまうので、水と油って弾きあってしまい、吸水性が下がってしまう。タオルだけじゃなくて肌着とか水を吸う、汗を吸うものも同じ。例えば「Tシャツ」もそう。逆に「セーター」などの衣類には、「柔軟剤」を使うのがオススメ!静電気の発生を抑え、この時期、花粉も付きにくくなる!

◯「シワ」に関する悩み!を解決
洗濯物を取り込む時に、「あれ?ちゃんと伸ばしてから干したのにシワシワ!あ〜アイロンがけ面倒くさい」いう経験があるのでは?
実は「シワ」になりやすいか どうかは「脱水の仕方」と「洗濯ネットの使い方」にポイントがある!
まず「ワイシャツ」を「自動コース」で普通に洗濯してしまうと、「シワ」が付いてしまう!「シワ」の付き具合は脱水の時間の設定によって変わってくる。「シワ」が付いている方は、そのまま全自動コースで洗ってしまった場合。どうしても洗濯機のコースをそのまま自動でやってしまうと「脱水の時間が長い」。だいたい8分から10分ぐらい回ってしまう。そのぐらい脱水の時間を長くしてしまうと、中で洗濯物がシワシワになってしまう。干す時にパンパンしても手遅れで伸びにくくなってしまう。「ワイシャツ」は、手動で1分!
他の「シワ」を作りたくないようなものは、多少お洋服自体に水気を残しておいてもらうのがポイント!その水気が干した時に重さとなってシワがちゃんと自然にスチームアイロンみたいな現象で脱水している。自然乾燥でもスチームアイロンと同じ原理になるということ!脱水1分で全然脱水かかってない感じで干した方はシワがない。あとの手間はいらなくなる!
また、間違った「洗濯ネット」の使い方も「シワ」や「傷み」の原因に!「洗濯ネット」は、裏返して、ぴったりサイズを使い、中で動かないように、結べる時は結んで、余りがある場合はヘアゴムでこのままネットごと止めるのがポイント!中で動くことで、摩擦で生地が傷んでしまう可能性があるため。

過去の放送内容一覧へ