この差って何ですか?

毎週火曜よる7時

過去の放送内容

2019年7月23日

(1)曜日を表す「土曜」と土用の丑の日の「土用」の差

(写真)

専門家:斗鬼正一(江戸川大学 社会学部 名誉教授)

この差は…
◯「土曜」は、1週間を7日に分ける「七曜」
◯「土用」は、「土旺用事」 を略した言葉か どうか
「土用の丑の日」は「う」のつく食べ物を食べる風習があり、「うなぎ」も便乗したため。

◯同じ「どよう」という読み方なのに、なぜ、2種類の漢字が あるのか?
今週土曜、27日は、「土用の丑の日」!この時期、「スーパー」のうなぎ売り場などで見かける「土用」は曜日を表す「土曜」ではなく「土に用事の「用」と書く【土用】」!?同じ「どよう」という読み方なのに、なぜ2種類の漢字があるのか?
まず、土に曜日の「曜」」と書く【土曜】は、1週間を7日に分ける「七曜」という古代中国の考え方からとって、【土曜】と呼ばれるようになった!
一方、土に用事の「用」と書く【土用】は、「土旺用事(どおうようじ)」 を略した言葉!その意味は、新しい命を育て、古い命が帰っていく「土」が最も「旺盛」に「働く」期間の事を表している!それが転じて現在は、古い季節が終わり、新しい季節に変わる年に4回ある「季節の変わり目」の事を【土用】と呼んでいる!
そして、春から夏に変わる、この時期の「土用」は7月末〜8月初めのこと!令和元年の今年は、7月20日から8月7日までの18日間が【土用】の期間!

◯「土用の丑の日」というのは何を表しているのか?
では、「土用の丑の日」というのは何を表しているのか?というと、実は!「日めくりカレンダー」などを見ると分かる。「子」、「丑」、「寅」と365日、1日ごとにそれぞれ十二支が割り当てられている。つまり、「土用の丑の日」とは、【土用】の期間にある「丑の日」なので、今年の夏は、今週土曜、7月27日が「土用の丑の日」にあたる!

◯なぜ「土用の丑の日」に「うなぎ」を食べる文化が定着したのか?
「土用の丑の日」に「うなぎ」を食べる文化が定着させたのは、平賀源内だと言われている!
平賀源内は、冬が旬の「うなぎ」が、夏に売れないことを嘆いていた「うなぎ屋」の店主に、「土用の丑の日」に「うなぎ」も「う」のつく食べ物だから、そこに乗っかれば良い!とアドバイスした。これは、夏の「土用の丑の日」に「う」のつく食べ物を食べると、体調を崩さずに過ごせると考えられ、「梅干し」や「馬の肉」、「瓜」、「うどん」などを人々は食べていたから!
そして、平賀源内の言う通りに「本日 丑の日 うなぎの日」と書いた「張り紙」を貼ったところ、店には瞬く間に人が集まり、「うなぎの蒲焼」は飛ぶように売れるようになったと言われている!そして、この平賀源内のアイデアが、全国の「うなぎ屋」に広まって、夏の「土用の丑の日」は「うなぎ」を食べるという習慣が現在に定着したと考えられている!

(2)「頭のついた!うなぎの蒲焼」と「頭のついていない!うなぎの蒲焼」の差

(写真)

専門家:斗鬼正一(江戸川大学 社会学部 名誉教授)

この差は…
◯大阪は、「うなぎ」の「腹」を切る!
◯東京は、「うなぎ」の「背中」を切る!か どうか
江戸時代、武家文化の「江戸」では、「うなぎ」の腹を切る事は、「切腹」を連想させる為

◯なぜ、「うなぎの蒲焼」の形が大阪と東京で違うのか?
なぜ、大阪のスーパーで売られている「うなぎの蒲焼」には「頭が付いている」のに、東京のスーパーで売られている「うなぎの蒲焼」には「頭が付いていない」のかと言うと、この差は「ウナギの開き方」が大きく関係している。まず「大阪は腹」を切り、「東京は背中」を切っているから!
江戸時代、武家文化の「江戸」では「うなぎ」の腹を切る事は、「切腹」を連想させる為、縁起が悪いという事で、「うなぎ」を背中から切っていた!「うなぎ」を捌く方法は、まず滑らないように頭に杭を打ち、さらに開きやすくする為に、首元に切れ目を入れていた。つまり、「背中側を開く東京の開き方」では、その際に背骨を切り離してしまうので、包丁を入れた時に、自然と頭と胴体が離れてしまう!
一方、「お腹側を開く大阪の開き方」では、背骨を切り離さないので、包丁を入れても頭と胴体が離れず、繋がったまま!
その為、「大阪のスーパー」では「頭のついたウナギの蒲焼」が売られており、東京のスーパーでは「頭のついていないウナギの蒲焼」が売られている!

(3)「冷やしてから食べる果物」と「冷やさないで食べる果物」の差

(写真)

専門家:立木美保(農業・食品産業技術総合研究機構)

この差は…
◯「果糖」が多く含まれているか どうか
「冷やさないで食べる果物」は、「果糖」より「ショ糖」という糖分が多く含まれている!

◯その「果物」は、冷やす?冷やさない?
果物の中には、「スイカ」や「ブドウ」、「梨」のように冷蔵庫で「冷やしてから食べる果物」と、「バナナ」や「みかん」、「パイナップル」のように、「冷やさず常温で食べる果物」の2種類がある。
「冷やしてから食べる果物」と「冷やさないで食べる果物」の差は、「冷やすと甘く感じるか どうか」!「スイカ」や「ブドウ」は、冷やすと 甘く感じるが、「バナナ」や「ミカン」は、冷やしても 甘く感じない。
実は「冷やすと甘く感じる果物」は、「冷やすと甘さが変化する」!それは、「スイカ」や「ブドウ」などの「冷やすと甘く感じる果物」には、「果糖」という糖分が多く含まれているから!

◯なぜ「果糖」が多いと「冷やした時に甘く感じる」のか?
「果糖」の中には「フラノース」と「ピラノース」の2つの型がある!そして、「ピラノース」の方が3倍、甘い物質!「冷やす」事によって「フラノース」が3倍甘い「ピラノース」へ変化する!
実際、スタジオで「果糖」が多い「スイカ」の「常温のモノ」と、「冷やしたモノ」を食べ比べてもらったところ、「冷やしたスイカ」は、「甘さが違う!」、「倍ぐらい甘い!」との評価だった。

◯「冷やさないで食べる果物」は?
「バナナ」や「ミカン」など、「冷やさないで食べる果物」は、「果糖」より「ショ糖」という糖分が多く含まれている!「ショ糖」は、冷やしても、甘さが変わらないので、「バナナ」や「みかん」などの果物は冷やしても甘いとは感じない!
実際、スタジオで食べ比べてもらったところ、「甘さで言ったら、そんなに変わらない」、「スイカやブドウほど変化は無い」とのこと!
また「バナナ」や「ミカン」は、冷やしていない方が甘く感じることもあるが、これは甘さ自体に変わらないが、香り成分が、常温の方が出やすくなるため、甘く感じるというはあるとのこと。

◯他にはどんな果物があるのか?
「果糖が多いフルーツ」には、「スイカ」や「ブドウ」以外にも、「リンゴ」や「梨」、「キウイ」に「サクランボ」があり、冷やすと、甘く感じる!
一方、「ショ糖が多い果物」には、「バナナ」や「ミカン」以外にも、「桃」や「メロン」、「イチゴ」に「パイナップル」があり、冷やしても、甘さは変わらない!

(4)太りやすい夏スイーツと太りにくい夏スイーツの差

(写真)

専門家:赤石定典(東京慈恵会医科大学付属病院 管理栄養士)

この差は…
◯「一番太りやすいスイーツ」は、「タピオカミルクティー」
◯「一番カロリーが高いスイーツ」は、「チョコアイス」か どうか
実は「カロリー」を見て、太りやすいかどうかを判断していたのは間違い!

◯夏本番!「太りやすい夏スイーツ」とは?
いよいよ、夏本番!暑い日が続くと、ついつい「かき氷」や「ソフトクリーム」など冷たくて、甘いスイーツが、食べたくなる!?でも、そんな時気になるのが、太ってしまうこと!そのため、ちょっとでも「カロリーが低いスイーツ」を、選んでいるのでは?
しかし、実はカロリーが高いからといって、太りやすいわけではない!逆にカロリーが低いからといって、太りにくいというわけでもない!実は「カロリー」を見て、太りやすいかどうかを判断していたのは間違いだった!
そこで今回は!夏によく食べる「スイーツ」の中で、どのような「スイーツ」が太りやすくて、どのような「スイーツ」が太りにくいのか、教えてもらった!さらに、「太りやすい夏スイーツ」も、実はある食材と一緒に食べることによって、太りにくくなる「魔法のような食材」もご紹介!

◯新指標!「太りやすい〜値」とは?
そもそもカロリーというのは人間が生きていくうえで、必要な「糖質」、「脂質」、「タンパク質」を合わせた数値で、この中で「糖質」と「脂質」は太る原因になる!しかし、「タンパク質」は筋肉に代わり、太る原因にはならない!むしろ痩せる栄養素と言ってもいい!そのため、カロリーだけで太る支障にはならない!
さらに、「食物繊維」は、「糖質」と「脂質」の吸収を抑えてくれるので、これが多いと太りにくいということになる!
つまり、「糖質」と「脂質」は太りやすく、「タンパク質」と「食物繊維」は太りにくい栄養素になる!カロリー全般で考えてもしょうがなく、「タンパク質」と「食物繊維」が多いモノだったら、カロリーが多くても大丈夫ということ!
よって、正しい「太る指標」というのは、「糖質」と「脂質」足したものから「タンパク質」と「食物繊維」を引いたものということになる!そして、この数値のことを「太りやすい〜値」と名付けた!

◯夏の人気8スイーツの「カロリー」ランキングを発表!
今回、夏の暑い時期に食べたくなる、8種類の「スイーツ」の「カロリー」と「太りやすい〜値」をランキング形式でご紹介!
まず、「カロリー」が高いランキングから!1位は「チョコアイス」、2位に「宇治金時」、3位「バニラアイス」、4位「タピオカミルクティー」、5位「ソフトクリーム」、6位「フルーツあんみつ」、7位「わらび餅」、8位「くずきり」だった!

◯夏の人気8スイーツを「太りやすい〜値」でランキング!(6位〜8位)
そして、「太りやすい〜値」のランキングのランキング!まずは「太りやすい〜値」の6位〜8位!
【6位】は「わらび餅」。原材料が「わらびの根」から採れた「デンプン」。「わらび粉」と「砂糖」を水で溶かして透明にする。そのあとに火にかけて、透き通るまで練っていく。それを冷やし固めたら完成ということなので、この状態だと「糖質の塊」ということになる!しかし、この「わらび餅」には「きな粉」をかけるのがポイント!「きな粉」は、「食物繊維」が多いので、「きな粉」のおかげで、「糖質の吸収を防ぐ」ということで、相殺される!
【7位】は、「ソフトクリーム」。原材料が「生クリーム」、「脂質」、「砂糖」、「糖質」と、これだけ見ると太りやすいと思うが、実は、「ソフトクリーム」というのは、口当たりを良くするために、「空気」を沢山含んでいる!よって、見た目よりも、質量が少ない!!結果として、「脂質」と「糖質」が思ったより入っていないということで、7位。ちなみに、今回は「コーン」の部分は考慮していないので、「カップ」で食べた場合の数値!
【8位】は、「フルーツあんみつ」。「フルーツあんみつ」に入っている「寒天」の原材料は、「天草」、海藻になるので、水分を除くと、ほとんど「食物繊維」!さらに、「粒あん」の薄皮には「食物繊維」が豊富!さらに「フルーツ」にも「食物繊維」が入っているので、「黒蜜」使っているが「糖質」の吸収を抑えてくれるところで「太りにくいスイーツ」といえる!

◯夏の人気8スイーツを「太りやすい〜値」でランキング!(1位〜3位)
続いて「太りやすい〜値」の1位から3位!つまり「太りやすいスイーツ」を発表!!
【3位】は、「チョコアイス」、【2位】は「バニラアイス」。まず「バニラアイス」から!「バニラアイス」の原材料は、ソフトクリームと同じ、「生クリーム」と「砂糖」、いわゆる「脂質」と「糖質」になるが、「ソフトクリーム」と比べ、空気があまり入っていないため、軽くない!つまり、「脂質」と「糖質」の量が多いということで「太りやすいスイーツ」となる!そして「チョコアイス」は、「カカオ」が含まれており、「食物繊維」なので「糖質」と「脂質」の吸収を抑えてくれるというところで順位が入れ替わっている!
では、「太りやすい〜値」【1位】!「一番太りやすいスイーツ」は、「タピオカミルクティー」!!「タピオカミルクティー」の「タピオカ」の原料が「キャッサバ」!「キャッサバ」は、イモ類、「デンプン」。つまり、「糖質のかたまり」ということ!そして、「黒いタピオカ」は、色を付けるために「カラメル」などを加えているので、「糖質のかたまり」となる!いわゆる「糖質のかたまり」に「糖質をコーティングしている」と!さらに、飲み物である、「ミルクティー」は「大量の砂糖」使っている。実は「タピオカミルクティー」の一杯の糖質の量は、ご飯二杯分!そして角砂糖に換算すると、なんと24個分にもなる!

◯夏の人気8スイーツを「太りやすい〜値」でランキング!(4位〜5位)
4位は、「宇治金時」、5位は、「くずきり」。まず「くずきり」から!「くずきり」は、「くず粉」で「デンプン」。ちなみに「ところてん」は、原材料が天草なので、「太りにくいスイーツ」になる。

◯ちょい足しすると、太りにくくなる「魔法の食材」とは?
実はこういったものを食べるときにちょい足しすると、太りにくくなる「魔法の食材」がある!その名も「交換条件食材」!つまり、「スイーツ」を食べる「交換条件」として、「ある食材」を食べると、太りにくくなる!
まず「豆乳」!「豆乳」には、「ビタミンB1」が含まれおり、「糖質」を分解して、エネルギーに変える効果がある!さらに「豆乳」に含まれている「大豆サポニン」は、「脂質」を燃やしてくれる!「脂肪」を燃やしてくれる働きがあるのでダブルでお得!!「豆乳」を一緒に飲めば「糖質」をとったとしても太る原因にはならないということになる!「タピオカミルクティー」も、「豆乳」に代えたりすることができるお店があるので、「牛乳」を「豆乳」に代える工夫もオススメ!
つぎに「バルサミコ酢」。「バルサミコ」は原材料が「ぶどう」!特に、「バニラアイス」、酸味が甘さをひきたてて、本当に美味しくなるので、オススメ!!そもそもスイーツを食べて太る一番の原因は「血糖値の急上昇」による!「バルサミコ酢」に含まれる「酢酸」は、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、スイーツと一緒にとるのがオススメ!

(5)「夏にやりがちな体にいいことと悪いこと」の差

(写真)

①「汗ふきタオル」の差

専門家:馬渕知子(マブチメディカルクリニック 院長)

「熱中症」になりやすいのは…
「乾いたタオルで拭いた時」か どうか
「濡れたタオル」で拭くと、「体臭の対策」にもなる!

◯「熱中症」になりやすいのは「乾いたタオル」?
真夏の暑い日に汗をかいた際、「乾いたタオルで拭いた時」と「濡れたタオルで拭いた時」とでは、「熱中症」になりやすいのは、実は「乾いたタオルで拭いた時」!

◯なぜ「乾いたタオル」が「熱中症」になりやすいのか?
なぜ、汗をかいたとき、「乾いたタオル」で拭くと、「熱中症」になりやすいのか?
まず、汗を拭くこと自体、これは悪くない!ただし「乾いたタオル」で汗を拭いた時と「濡れたタオル」で汗を拭いた時には、大きな差が生まれてしまう。
その違いをサーモグラフィー見てみると一目瞭然!汗をかいた状態で「乾いたタオル」と「濡れたタオル」とで汗を拭いたところ、拭いた直後は差がないが、5分経った状態を見てみると「濡れたタオル」で拭いた方、体温が下がっている!一方「乾いたタオル」で拭いた方は、体温はそのまま、逆にちょっと温かくなってきている!!

◯なぜ「乾いたタオル」では熱が下がらないのか?
私たちは、汗をかくことによって、体温を下げる仕組みを持っている。それを活用して体温を下げていく。この時に、汗が「気化熱」といって、体から熱を奪っていって体の外に出してくれる。これによって、体温が下がっていく。しかし、この時に、「乾いたタオル」で汗を拭いてしまうと、皮膚の必要以上に水分が取られてしまって、水分がなくなってしまう状態ができる!!そうすると上手く「気化熱ができない」ので、熱が奪われにくくなって体温があがってしまう!
逆に「濡れたタオル」で拭いていると、皮膚に水分が残るので、しっかり熱を出すことができて体温が下がっていく!

◯タオルを濡らす場所がない場合は?
「濡れたタオル」つくるための濡らす場所がない場合は、「ウェットティッシュ」や「汗ふきシート」を活用するのもオススメ!

◯「濡れたタオル」で拭くと更にメリットが?
「濡れたタオル」で拭くと、もう一つメリットがある!実は「体臭の対策」にもなる!
「乾いたタオル」で皮膚を拭くと、水分はとれるが、臭いの元になるような「雑菌」や「皮脂」は残ったままになってしまう!これらを、そのままにしておくと、「臭い」の元になってしまう!
一方「濡れたタオル」だと、「雑菌」とか「皮脂」をからめとる力が強くなって、上手く拭きとってくれて、臭いの元がなくなり、「体臭の予防」になる!


②「水分補給」の差

専門家:馬渕知子(マブチメディカルクリニック 院長)

「脱水症」になりやすいのは…
◯寝る直前に「水」を飲むか どうか
寝る30分前に水を200ml、コップ一杯が目安!

◯「脱水症」になりやすいのは?
暑い夏の夜は、「脱水症」を防ぐため、寝る前に水を飲んだ方がもちろん良い!しかし、「寝る直前に水を飲む」のと「寝る30分前に水を飲む」のとでは、「脱水症」になりにくいのは「寝る30分前に水を飲む」!

◯なぜ「寝る直前に水を飲む」と「脱水症」になりやすいのか?
まず、どんな時であっても寝る前に水分をとることは、「脱水症」予防や「心筋梗塞」、「脳梗塞」の危険も減らすことになるので、ぜひ取って欲しい!
ただし、寝ているときは、水分をとっても、その水を血液中に取り込む力が弱まってしまう!そのため、寝る直前に水を飲んでも血管の中に上手く行き渡らず、全身に上手く水分が届けられないなんていう可能性がある。しかし、寝る30分前に水を飲むことで、しっかり取った水分が血管の中に入り全身に行き渡るので、きちんと吸収された状態で、寝ることができる!ただし、飲みすぎてしまうと、腸で全てを吸収しきれず、「むくみ」の原因などになってしまうので、一回の水分摂取量は、200ml、コップ一杯が目安!

◯「水」以外の飲み物は?
「お茶」や「コーヒー」、「ビール」などは、利尿作用があるので、飲んでも意外とすぐ外に出されてしまう力が多かったりする!例えば、「ビール」の場合、1ℓ飲むと1.1ℓが外に出ていく計算になるので、「ビール」飲みながらも、余計に出ていく分を足してもらわないと「脱水症」になりやすくなったりする。そのため、なるべく「水」がオススメ!


③「サングラス」の差

専門家:平松類(二本松眼科病院 眼科専門医)

「目に悪い」のは…
◯「色が濃いサングラス」をかけるか どうか
カットできる「紫外線」の量は同じ!

◯「目に悪い」のは?
外でサングラスをかける時、「色が薄いサングラス」をかけるのと、「色が濃いサングラス」をかけるのとでは、目に悪いのは「色が濃いサングラス」!

◯カットできる「紫外線」の量は同じ!?
まず大前提として言っておきたいのは、「サングラス」をかけること自体は、「紫外線から目を守る」のでいいこと!
次に、「色が濃いサングラス」の方が、より「紫外線」を多くカットできるという風に思われがち!しかし、実は「色が濃いサングラス」と「色が薄いサングラス」では、カットできる「紫外線」の量は同じ!!ちなみに「薄さ」は全く関係ない。「紫外線」は、目に見えない光線なので、色が薄いとか明るいとか、人間に判断できるものは全く関係ない。カットできる「紫外線」の量は、色に関わらず同じ!

◯なぜ「色の濃さ」が違う「サングラス」があるのか?
「色が薄いサングラス」と「濃いサングラス」があるのは、単純に「まぶしさ」を減らすため。確かに「色が濃いサングラス」の方が「まぶしさ」を軽減できる。

◯なぜ「色が濃いサングラス」の方が「目に悪い」のか?
実は!人間の「目」の仕組みが関係している!「色が薄いサングラス」をかけたのと同じような状態、つまり「明るい状態」にしている瞳孔の状態から、「色が濃いサングラス」をかけると、「暗い状態」になり、瞳が開いてくる。瞳孔の黒い部分が、大きさ全然違う!瞳孔が開いた分、目に紫外線が入りやすくなるため、紫外線のダメージをよりうけやすくなってしまう!
そのため、「色が薄く」、「UVカット率の高い」サングラスのほうが、目に入る「紫外線」の量を少なくしてくれる。さらに、「紫外線」は、レンズと顔の隙間からも入ってくるので、「顔にフィットするサングラスを選ぶ」ことも重要!

◯「UVカット機能」には寿命がある!?
もうひとつ注目してほしいことがある!それは、「サングラス」の「UVカット機能」には寿命がある。実は「サングラス」の「UVカット機能」には時間が経つと劣化してしまう。
「UVカット機能」は、2つの種類がある。まず1つ目は「レンズの表面」に「紫外線」をはね返すようなコーティングがしてあるモノ。2つ目は「レンズそのもの」に、「紫外線吸収剤」を塗りこんだモノ。そして、「レンズの表面」をコーティングするタイプは、使っていると、コーティングがはがれてくることになる。そして、「レンズそのもの」に「紫外線吸収剤」を塗り込むタイプのものも実はダメ。「紫外線吸収剤」が、「紫外線」と科学反応を起こして吸収してくれるが、吸収を繰り返すうちに、「紫外線」を吸収する機能自体が失われていってしまう。そのため、どちらのタイプにせよ、「UVカットのサングラス」は劣化してしまうというのが基本的な考え方。おおよそ5年程度の寿命となっている。
ちなみに、家の中でも、「紫外線」が全くないわけじゃない。例えば、「蛍光灯」も「紫外線」を出している。「ケース」に入れてあっても、コーティングの場合は、はがれてくる可能性がある。吸収材の場合は比較的持ちやすくはなるとのこと。
寿命の確認方法としては、残念ながら自分で見てもわからないので、眼鏡屋さん等で「UVカットのカット率を調べる機械」がある。99%のカット率から下がってしまう場合は、買い替え時かなと考えて欲しい!

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