この差って何ですか?

毎週火曜よる7時

過去の放送内容

2018年12月18日

(1)「十二支に入っている動物」と「十二支に入っていない動物」の差

(写真)

専門家:山口謠司(大東文化大学 文学部 准教授)

この差は…
漢字の形や意味合いから身近な動物を当てはめたか どうか
「十二支誕生」の昔話は「作り話」。

〇「十二支誕生」物語
「十二支誕生」の昔話は絵本としてたくさん並んでいる。
昔、中国で年の瀬に神様が屋敷に動物たちを集めて、「1月1日の朝に私の所に来てください。最初に到着した者から12番目までに到着した者を順番に1年ずつその年の大将にしましょう。」と話した。それを聞いた動物たちは我こそが1番になると張り切った。
まず夜中のうちに「うし」が出発したが、それを見ていた「ねずみ」は「うし」の背中に乗って行けば寝ながら行けると考えこっそり「うし」の背中に飛び乗った。朝になると他の動物たちも出発。結局最初に到着したのは「うし」だったが、背中に乗っていた「ねずみ」が飛び降り、「ねずみ」が1番に到着し、「うし」が2番になった。続いて足の速い「とら」、「うさぎ」が到着、さらに「りゅう」、「へび」、「うま」、「ひつじ」、「さる」、「とり」、「いぬ」と動物たちが次々に到着する中、最後の12番目に到着したのは「いのしし」だった。足の速い「いのしし」だが、神様の屋敷の前を一度通り過ぎてしまったためギリギリの12番目に辿り着いた。こうして、神様の屋敷に着いた到着順に「十二支」の動物が決まった。
ちなみに「十二支」に「ねこ」は入っていないが、これは「ねずみ」にウソをつかれて、「ねこ」は1月2日に神様の所に行ってしまったから。

〇「十二支」はどのように決められた?
実は、「十二支誕生」の昔話は正しくない。あくまでも「作り話」。
「十二支」は紀元前1600年頃、中国の殷(いん)の時代に作られたもの。そもそも12の字は動物を表したのではなく、1番〜12番までの順番を表す漢字だった。しかし、当時の中国には漢字が分からない人がたくさんいたので、漢字が分からない人でも「十二支」を覚えられるようにそれぞれの漢字に12の動物を当てはめて覚えやすくした。
例えば、「子(ね)」の字は「子ども」の「子(こ)」とも読み、たくさん子どもを産む身近にいる動物が「ねずみ」であったため、「子」の字に「ねずみ」を当てはめた。 「巳(み)」の字は「へび」のような形をしているので「へび」、「卯(う)」の字は形が「うさぎ」の耳に似ていることから「うさぎ」が当てはめられた。「申(さる)」の字は人間のあばら骨に似ていたことから、人間に一番似ている動物「さる」が当てはめられた。
このように、十二支の漢字を覚えやすくするため、文字の形や意味合いから身近な動物を当てはめていき、「十二支」の動物が誕生した。
〇日本では来年「いのしし」年だが、中国では違う?!
日本には6〜7世紀の飛鳥時代に伝わり、現在日本で使われている「十二支」になった。
日本では来年「いのしし」年だが、中国では「ぶた」年。これは、日本に「十二支」が伝わった際に「ぶた」が日本にいなかったうえに、「ぶた」という動物を知らなかったため。そこで、「いのしし」が「ぶた」に似ていることから、代わりに「いのしし」が当てはめられた。日本に「ぶた」が入ってきたのは明治時代になってから。

(2)「謹賀新年」「賀正」「迎春」「あけましておめでとうございます」の使い方の差

(写真)

専門家:岩下宣子(マナー講師)

この差は…
目上の方に送るのにふさわしいか どうか
目上の方に送る年賀状には敬う言葉が含まれる「謹賀新年」がふさわしい。

〇年賀状に書かれている言葉
年賀状には、「謹賀新年」「賀正」「あけましておめでとうございます」「迎春」の4つ言葉のいずれかが書かれていることが多い。どれも新年を祝う言葉だが、使い方に差はあるのか?

〇目上の方に送ると失礼になる言葉がある?!
どの言葉も年賀状にふさわしい言葉だが、目上の方に送ると失礼になる言葉がある。目上の方に送る文書には必ず敬う言葉を入れるのがマナーだが、4つの言葉の中には敬う言葉が全く入っていないものがある。
「謹賀新年」は、「謹んで新年をお祝いする」という意味で、「謹」の字が敬う意味を表すため、目上の方に送っても良い。
「賀正」は「恭賀新正」を簡略化した言葉。「恭賀新正」は、「恭」は敬う、「賀」は祝う、「新」は新たな、「正」は正月を表し、敬う言葉を含んでいるので目上の方に使うのにふさわしい。しかし、簡略化した「賀正」は敬う意味の「恭」の字が省かれてしまうので、目上の方へ送る年賀状にはふさわしくない。
「迎春」は「迎春万歳」を簡略化した言葉。そもそも「万歳」は古代中国で皇帝の世が栄えていることを祝うために下々の者が使っていた言葉で、目上の方を敬う言葉。そのため「迎春万歳」は目上の方に使うのにふさわしいが、「迎春」と簡略化してしまうと敬う言葉が省かれるため、目上の方に送る年賀状にはふさわしくない。
「あけましておめでとうございます」には敬う言葉が含まれていないので、目上の方に送る年賀状にはふさわしくない。
つまり、目上の方に送る年賀状にふさわしいのは「謹賀新年」だけ。

(3)「三浦(みうら)」と「水卜(みうら)」の差

(写真)

専門家:髙信幸男(名字研究家)

この差は…
雨が降るかどうかを占う占い師だったか どうか
「三浦」さんは、三浦半島に住んでいた武士が名乗り始めた。
「水卜」さんは、現在の香川県で雨が降るかどうか占っていた占い師が、占い師を辞めた後に名乗った。

〇「水卜」さんは珍しい
「みうら」さんは、三浦友和さん、三浦翔平さん、三浦知良さんなど「三浦」と書く方がほとんどだが、日本テレビの水卜(みうら)麻美アナウンサーは「水卜」と書く。ハローページに登録された世帯数をもとに「名字が珍しい芸能人ランキング」を作ったところ、「水卜」アナウンサーは、プロ野球の筒香選手と同率で1位(2世帯)だった。

〇「三浦」さんの由来
「三浦」さんは、平安時代後期に相模国(さがみのくに)三浦郡(みうらぐん)、現在の神奈川県三浦半島の地域で勢力を振るっていた武士が地名からとって名乗り始めた。入りくんだ海岸を浦といい、三つの浦に囲まれていたことから「三浦」と呼び始め、その土地に住んでいた武士も「三浦」と名乗り始めた

〇「水卜」さんの由来
「水卜」さんの「卜」という字は、元々「占」という字。「水卜」を名乗り始めたのは香川県で「水を占う」職業に就いていた人、つまり雨が降るかどうかを占う占い師だったと考えられている。香川県は日本でも有数の雨の少ない地域のため、昔から農業用の水を確保するのが大変で、雨に関する占いは香川の人にとってとても大事だった。
雨が降るかどうか占っていた占い師は「水占」と名乗るようになったが、江戸時代に香川県では土木技術が発達し多くの溜池が作られ農業用水を安定して確保できるようになったため、雨を占う必要がなくなり占い師を辞めた。占いをしないのに「占」を使うのはふさわしくないと考え、占いを口で伝える必要がなくなったので、「口」を取って、「水卜」という名字になったと言われている。

(4)「生さんま」と「解凍さんま」の差

(写真)

専門家:茂野革雄(神楽坂KIMURAYA)、橘光太郎(有いち)

この差は…
脂がのっているか どうか
12月だと「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる人が多い。

〇どちらが美味しい?
12月頃スーパーに行くと、「生サンマ」が少なくなってきて、「解凍サンマ」が多く売られている。どちらも値段に差はないが、味に違いはあるのか?
12月だと、「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる人が多い。実際に、同じサイズの「生さんま」と「解凍サンマ」の断面を比べてみると、「生さんま」は皮と身の間の脂の層が薄いのに対し、「解凍サンマ」は脂の層が厚い。

〇なぜ「解凍サンマ」は脂がのっている?
毎年サンマが獲れはじめる8〜9月、サンマはエサの豊富な北海道近海に行き、丸々と太ったサンマになる。12月頃スーパーに並んでいる「解凍サンマ」は、8〜9月の太っている時期のサンマを冷凍保存し、解凍して店頭に並べている。一方、「生サンマ」は11月以降、北海道近海から産卵場所である和歌山県近海に南下して来たものなので、長い移動でやせて脂が少なくなっている。そのため、12月頃は「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる。

〇和食のプロ直伝!「解凍サンマ」を美味しく焼く方法
「解凍サンマ」は栄養分を多く含んでいる分、水分も多く含むため、焼くとベチャベチャになってしまう。そこで、和食のプロに「解凍サンマ」を美味しく焼く方法を聞いた。
まず、水分を抜くため爪楊枝でサンマを刺して片面10箇所ほど穴を空け、余分な水分が身の外へ流れ出るように通り道を作ってあげる。次にサンマ一尾に対して小さじ一杯の塩をふる。そして、30分間冷蔵庫で置くことで、浸透圧で余分な水分を空けた穴から出すことができる。
焼く時は、先にグリルを熱々に温めておくことがポイント。長時間焼くと脂が落ちてしまうので、事前にグリルを熱くしておき、なるべく短時間で焼き上げる。4分程グリルを温めたら、アルミホイルを敷いてサンマを焼いていく。3分ほど焼いてしっかり焼き目がついたら、アルミホイルで包み2分間蒸し焼きにして完成。

(5)サンマを「キレイに食べられる人」と「キレイに食べられない人」の差

(写真)

専門家:小倉朋子(フードコンサルタント)

この差は…
中骨に沿って切り込みを入れ、引っくり返さずに裏面を食べるか どうか
中骨に沿って切り込みを入れると身が崩れずに塊で取ることができる。
引っくり返して裏面を食べると細かい身がお皿に落ちて汚くなる。

〇サンマをキレイに食べるのは難しい
街の人にサンマを食べて頂いたが、身が散らばったり、骨に身が残ったり、みなさんキレイに食べることができなかった。どうすればキレイに食べることができるのか?

〇サンマをキレイに食べる方法
まず、中骨に沿って真ん中に切り込みを入れるのがポイント。そうすると身が崩れることなく大きな塊で取ることができる。上半分の身を食べたら、内臓を端にまとめる。続いて裏側を食べる時は引っくり返さない。引っくり返すと上に残っていた細かい身がお皿に落ちて汚くなってしまう。キレイに裏側を食べるには、頭の後ろ側に箸を挟み入れ、浮き上がらせるようにしながらスライドさせ、中骨を外していく。尾っぽ近くの身は外れにくいので、尾っぽを折って裏側の身と切り離す。そして、頭と中骨を持ち上げるとキレイに裏側の身だけが残るので、あとは裏側の身を食べれば、お皿に身を残さずキレイに食べることができる。

(6)「しめ縄」「鏡もち」「門松」の飾り付ける期間の差

(写真)

専門家:岩下宣子(マナー講師)

この差は…
12月13日から28日までに飾り付けるか どうか
12月13日は鬼が休んでいる日なので鬼に邪魔されず、正月準備を始めるのにうってつけの日。

〇なぜお正月に飾る?
「お正月」とは、その土地や家を守る歳神様が天から降りてくるのをお迎えする行事。

「門松」は歳神様が迷うことなく家に来ることができるように目印として玄関前や門前に飾る。「しめ縄」は自分の家が歳神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所と示すために玄関や勝手口に飾る。「鏡もち」は家に来た歳神様がお正月の間身を休める場所として飾る。

〇飾り付ける日は決まっている
「しめ縄」「鏡もち」「門松」を飾り付けてもいい日は決まっている。それは12月13日。12月13日は、中国から伝わった古くからの風習で「鬼宿日(きしゅくにち)」と呼ばれ、鬼が宿で休んでいるので何をしても邪魔されない日とされており、正月準備をするのにうってつけの日と考えられている。そのため、神社やお寺では今でも12月13日に正月準備を始めている。

〇いつまでに飾り付ければいい?
飾り付けていいのは12月28日までで、29日以降に飾り付けてはいけない。28日の「8」は漢字で書くと「八」で末広がりになりめでたい。そこで、縁起の良い12月13日から28日までに準備をすれば、良いお正月を迎えられるとされている。

〇正月飾りを取り外さないといけない日は?
正月飾りを取り外さないといけない日も決まっている。
地域によっても異なる場合があるが、関東などでは1月11日が「鏡開き」で、「鏡もち」を取り下げる日とされている。そもそも「鏡開き」は全国的に1月20日に行われていたが、江戸時代に徳川三代将軍家光が4月20日に亡くなったことから20日が月命日とされるようになったため、関東などでは1月11日は「いい日」と読めて縁起がいいとされ、11月11日に「鏡開き」を行うようになったと言われている。
「しめ縄」と「門松」は地域によっても異なるが関東などでは1月7日に取り外すのが一般的とされている。昔から全国的に「しめ縄」や「門松」は旧暦で月が変わる1月15日に取り外していた。しかし、1662年に江戸で「しめ縄」や「門松」に火が移る火事が相次いだことから、江戸幕府が「1月7日に正月飾りを取り外すこと」とお触書を出した。それ以来、「しめ縄」や「門松」は1月7日に取り外すようになったと言われている。

(7)「しめ縄」の形の差

(写真)

専門家:岩下宣子(マナー講師)

この差は…
ご利益に差はない
しめ縄の種類は「牛蒡締め」、「玉飾り」、「輪飾り」の3種類。

〇「しめ縄」は3種類
様々な値段、形の「しめ縄」があるが、一般的に売られている「しめ縄」は3種類。「牛蒡締め」は縄の先がゴボウに似ていることから「牛蒡締め」と言われている。「玉飾り」は、縄を編んで輪っかを作り、藁を垂らして、縁起物が付いている。「輪飾り」は、縄を丸く編んでいて「玉飾り」よりシンプル。

〇なぜ3種類の「しめ縄」がある?
そもそも正月飾りの「しめ縄」とは、出雲大社など神社の境内に飾られているしめ縄を家庭用に小さくしたもの。昔は主に、大きな「牛蒡締め」が玄関先に飾られていたが、ほとんどの玄関が引き戸だったため大きな「牛蒡締め」を飾っていても邪魔にならなかった。しかし、住宅事情が変化し、玄関扉が2枚の引き戸から1枚の開き戸に変わった結果、大きな「牛蒡締め」を扉の上に付けると開け閉めの邪魔になることから扉に直接飾るようになった。すると、このままではバランスが悪いという事で、縄の部分を丸くして縦長の形にした「玉飾り」や、「玉飾り」をより小さくした「輪飾り」を飾るようになった。

〇ご利益に差はある?
値段・形によってご利益に差はない。「しめ縄」の中には「笑門」や「商売繁盛」「千客万来」など、木札にめでたいことが書かれているものがあり、自分の願いに合ったものを選ぶといいと言われている。どうしても木札にないご利益を得たい場合は、「結婚祈願」「安産」など自分で紙に書いて付けると良い。

(8)「鏡もち」にまつわる差

(写真)

専門家:岩下宣子(マナー講師)

この差は…
「鏡もち」を複数飾るのはふさわしい
「鏡もち」にみかんをのせるのはふさわしくない
「鏡もち」をテーブルの上に置くのはふさわしくない
「鏡もち」を包丁で切るのはふさわしくない
「鏡もち」をグラタンにして食べるのはふさわしい
「鏡もち」は神様が休む所なので複数あっても良い。
「鏡もち」にのせるのは「みかん」ではなく「だいだい」。
「鏡もち」は目線より上に置く。
「鏡もち」は神聖なものなので切腹を連想させる包丁で切ってはいけない。
「鏡もち」から力を頂くため食べることが重要。

〇「鏡もち」を複数飾るのはふさわしい?
ふさわしい。「鏡もち」は歳神様が身を休める場所なので、複数飾って構わない。

〇「鏡もち」にみかんをのせるのはふさわしい?
ふさわしくない。勘違いしている人が多いが、本来は「橙(だいだい)」を飾らなければならない。「橙」の実は一度できると2〜3年落ちずにどんどん大きくなることから、家が大きく栄えるということで飾られる。また、「だいだい」という名前から代々家が大きく栄えると言われている。12月中旬になるとスーパーで売っているので「みかん」ではなく「だいだい」を飾ると良い。

〇「鏡もち」をテーブルの上に置くのはふさわしい?
ふさわしくない。目線より下に置くと神様を見下すことになるので失礼。そのため、神棚やリビングの棚の上など、目線より上に置くのが良い。さらに、玄関は一番下座になるので、ふさわしくない。

〇「鏡もち」を包丁で切るのはふさわしい?
ふさわしくない。もともと武士の世界では「鏡もち」は神聖なものと考えられていたため、切腹を連想させる包丁で切ることを避けた。「鏡もち」は手や木槌で叩いて割る。

〇「鏡もち」をグラタンにして食べるのはふさわしい?
ふさわしい。神様が宿っていた「鏡もち」を食べることで力を頂くという意味があるので、食べることが重要。

(9)「初詣」に行くタイミングの差

(写真)

専門家:岩下宣子(マナー講師)

この差は…
大晦日と元日の2回行くか どうか
「大晦日」には1年間のお礼を、「元日」には新年のお願いをする。

〇「初詣」に行く正しいタイミングはいつ?
大晦日と元日に行くのが正しい「初詣」。本来「初詣」は目的が2つある。1つ目はお大晦日の日没とともに天から降りてくる神様に1年間のお礼をし、2つ目は年が明けてから新年のお願いを神様が天に戻られる11日までにしなければいけない。そのため、大晦日と元日の2回行くのが良い。日付が変わるタイミングに行き、31日の深夜にお礼をし、日付が変わったらお願いをして、二年またがってお参りをするのは「二年参り」といい、これも正しいお参りの仕方。

〇「初詣」は何ヶ所に行ってもいい?
複数の神社にお参りに行っても良い。ただし、まずは自宅近くの土地神様にお参りしてから、遠方の神社に行くという順序を守ることが大事。

(10)「初詣」のお参りの仕方の差

(写真)

専門家:冨田信太郎(朝日天神神社 宮司)

この差は…
先に鈴を鳴らすか どうか
拍手で大きな音を出すか どうか
鈴を鳴らしてからお賽銭を入れる。
お賽銭を入れた後の拍手はできるだけ大きな音が良い。

〇「お賽銭」と「鈴を鳴らす」はどちらが先?
鈴を鳴らしてからお賽銭を入れるのが正解。鈴を鳴らすのは、神社の奥にいる神様を近くに呼ぶため。そのため、まずは鈴を鳴らして神様が近くに来たら、神様へのお供え物としてお賽銭を入れて、お参りするのが正しいお参りの仕方。

〇「お賽銭」の後の拍手は大きい方が良い?!
お賽銭を入れた後、2回拍手をする時はできるだけ大きな音を出すのが良い。音を大きくキレイな音にすることで、よりお願い事が神様に届きやすくなるので、拍手をする時は指先を少しずらすと大きな音が出て良い。

(11)「おみくじの引き方」にまつわる差

(写真)

冨田信太郎(朝日天神神社 宮司)

この差は…
自分が悪い結果だと思った「おみくじ」は、利き手でない方で結んで帰るか どうか
自分が良い結果だと思った「おみくじ」は持って帰って財布に入れておくと利益を得られる。

〇「おみくじ」の種類
多くの神社でおみくじは、上から順番に「大吉」「中吉」「小吉」「吉」「末吉」「凶」「大凶」の7種類ある。

〇「おみくじ」は家に持って帰る?神社に結んで帰る?
自分が悪い結果だと思った「おみくじ」は、悪い運を持って帰らないように神社に結んで帰り、自分が良い結果だと思った「おみくじ」は、良い運を持って帰って財布に入れておくことでご利益を得られると言われている。

〇自分が悪いと思う「おみくじ」を引いた時の結び方とは?
自分が悪いと思う「おみくじ」を引いた時は、利き手ではない方の手で結ぶと、困難を成し遂げたことになり結果が1つ上がり、「大凶」は「凶」に、「凶」は「末吉」になると言われている。

〇「おみくじ」は何度引いてもいい?
「おみくじ」は何度引いても良い。嫌な気分で帰るより良い気分で帰った方が、より福が来ると考えられているので、自分が納得するまで引いていい。

(12)年をとっても「たくさん食べられる人」と「あまり食べられない人」の差

(写真)

専門家:江田証(江田クリニック 院長)

この差は…
胃が膨らむか どうか
胃の筋肉が柔らかい人は胃が膨らむのでたくさん食べられる。

〇年をとっても「たくさん食べられる人」と「あまり食べられない人」の差は?
胃は筋肉でできている。「たくさん食べられる人」は胃の筋肉が柔らかく、伸びやすいので胃が膨らみ、たくさん胃の中に食べ物をため込むことができる。一方、「あまり食べられない人」は胃の筋肉が硬く、伸びにくいため胃が膨らみづらく、食べ物をため込みたくてもため込むことができない。

〇胃の膨らみ方にどれくらいの差があるのか?
胃の筋肉が柔らかい人と硬い人では、胃の膨らみ方にどれくらいの差があるのか検証してみた。
50歳になっても回転寿司で20皿以上食べられる「たくさん食べられる人」と、同じ50歳で身長と体重がほぼ同じなのに「あまり食べられない人」に、バリウム入りのホットケーキをお腹いっぱいになるまで食べて頂き、胃の様子を撮影した。すると、ホットケーキ1個半しか食べられなかった「あまり食べられない人」は、食べる前に握りこぶし約2個分の大きさだった胃が、食べた後は握りこぶしおよそ6個分の約3倍に膨らんだ。一方、ホットケーキを4枚ほど食べた「たくさん食べられる人」は、食べた後の胃が握りこぶしおよそ12個分の大きさに膨らんでいた。

〇「たくさん食べられる人」の胃はなぜ大きく膨らむのか?
年をとると体の筋肉が硬くなるが、それは胃の筋肉も同じ。そのため年をとると胃が膨らみづらくなってたくさん食べられなくなってしまう。しかし、普段から運動やストレッチをしていると筋肉が柔らかくなるのと同じように、胃の筋肉も普段からストレッチをすると柔らかくなる。そもそも毎日3食きちんと食べて胃をしっかり膨らませることが、ストレッチになっている。
つまり、年をとって「あまり食べられなくなった人」は3食きちんと食べていないことが大きな原因のひとつ。

〇たくさん食べられるようにするには?
まずは3食きちんと食べることが重要。さらに、胃を伸びやすくする成分を含む食材をとると良い。それが「唐辛子」。「唐辛子」に含まれる「カプサイシン」には、胃を伸びやすくする効果があるので、うどんやみそ汁などに少量かけたり、「唐辛子」を含むキムチなどを食べると良い。

過去の放送内容一覧へ