この差って何ですか?

毎週火曜よる7時

過去の放送内容

2017年8月29日

(1)お店によって、違う「のれんの色」の差

(写真)

専門家:板東正(板東商品文化研究所 代表)

この差は…
職業によって、分けられていたから

〇藍色の「のれん」のお店
主に「呉服屋さん」で使用。藍染の「のれん」を掛けておけば、「着物につく虫」や「蚊」が、お店の商品に寄りつかないと考えられていた。その後、同様の目的で「酒屋さん」、「蕎麦屋さん」などの飲食店でも使われるようになった。

「藍」には、「ピレスロイド」という「虫除け効果がある成分」が入っているため、藍染の「のれん」にも効果がある。

〇茶色の「のれん」のお店
主に「タバコ屋さん」で使用。「タバコ」が普及し出したのは江戸中期。当時は「刻みタバコ」で、この葉の色が茶色だったので、茶色の「のれん」だった。また、お茶の葉を売る「お茶屋さん」でも使われていた。現在では「緑茶」や「抹茶」など、緑色のイメージが強いが、当時の庶民は茶色い「番茶」を飲んでいたため。

〇白い「のれん」のお店
「お菓子屋さん」で使用。砂糖が白いから。当時のお菓子屋さんはこの「砂糖の白」を「のれん」の色にしようと考えた。1805年創業の老舗の和菓子店「船橋屋」は現在も白い「のれん」を掛けている。

(2)「食器を持ち上げて食事をする日本人」と「食器を持たずに食事をする外国人」の差

(写真)

専門家:斗鬼正一(江戸川大学 教授)

この差は…
料理から口までの距離が長いか・短いか どうか

〇「日本人が食器を持ち上げる理由」とは
日本人は昔から畳の上に座って食事をしていた。平安時代にお膳にご飯などを乗せて食べるようになった。お膳で食べると、食べ物と口の間にだいぶ距離ができてしまうため、食べにくい。そこで、食器を持ち上げて食べるようになった。また当時の日本人は「塩辛」や「大豆」「黒豆」など、非常に箸でつかみにくいモノを食べていたので、落とさずに口まで運ぶために、食器を持ち上げて食べるようになった。

〇「外国人が食器を持ち上げない理由」とは
外国では、昔からテーブルの上に食べ物を並べて座って食べていた。そのため、テーブルから口までが近いので食器を持ち上げる必要がなかった。

〇日本人がテーブルを使わず、あえて食べづらいお膳で食べていた理由
理由は2つ。
(1)家の大きさ…外国では家が大きいので、食事するための部屋、つまりダイニングルームを作ることができた。しかし日本では家が狭いので、食事する場所も、くつろぐ場所も、寝る場所も、全て同じ部屋。そのため、大きなテーブルは置かずに、持ち運びしやすいお膳の上にご飯をのせて食事をしていた。
(2)畳はとても高価なモノ…高価な畳にテーブルを置くと跡がついたり、傷ついてしまう恐れがあるため、大きな家に住む人も、畳を大切にしてテーブルを置かなかった。
その後、日本人もテーブルを置いて食事をするようになったのだが、現在も食器を持ち上げるという習慣は残ったまま。

(3)「座っている大仏」と「寝ている大仏」の差

(写真)

専門家:長谷法寿(種智院大学 教授)

この差は…
完全に悟りを開いているか どうか

「座っている大仏」…人々の救済方法を考えたり、完全に悟りを開くために、修行中ということ。
「寝ている大仏」…完全に悟りを開いているということ。

〇なぜ「寝ている」と「完全に悟りを開いている状態」なのか?
仏教では、肉体があるだけで、苦しみが生まれると考えられている。そのため、「肉体がなくなる」ことによって「苦しみがなくなる」とされている。その肉体がなくなる寸前の「寝ている状態」というのが最も「悟りを開いている状態」ということになる。

〇「立っている大仏」は?
「立っている大仏」は、座って修行をして、人々を救済する方法が分かったので、「その方法を立って歩いて、みんなに広めている状態」を表している。つまり、「立っている大仏」とは、「座っている大仏」と「寝ている大仏」の間を表している。

(4)「歯周病になりやすい人」と「歯周病になりにくい人」の差

(写真)

専門家:照山裕子(歯学博士)

この差は…
「加齢」「喫煙」「歯みがき・うがいが下手」か どうか

〇「歯周病」とは?
「歯周病」になると、歯磨きをすると出血したり、寝起きに口の中がネバネバしたり、歯が長くなったように見えるなどの症状が現れる。厚生労働省の発表によると、30代以上の日本人のなんと8割以上もの人々が患っているという国民病。口の中の症状だけにとどまらず、「心筋梗塞」や「脳梗塞」など命に関わる病気を引き起こす可能性がある。

〇歯周病の原因は?
「歯周病の原因」は、食事の後に残った「食べカス」。「食べカス」に細菌が集まり、細菌が口の中をむしばむことで、歯を支える「骨や歯ぐき」などを破壊してしまう。さらに、その細菌は口の中の「傷口」から血管に入り込んで、全身に広がり、血管の壁をむしばむことで、そこが腫れ上がり、血流が止まってしまい、「心筋梗塞」や「脳梗塞」を引き起こす。

〇「毒だしうがい」とは?
歯周病の原因である「食べカス」と、そこに集まる細菌をすっきり取り除く効果的な「うがい方法」のこと。ポイントは、「口に含む水の量」。「おちょこ一杯分」の少量の水を口に含んだら、勢いよく歯に水をぶつけて、歯の間の「食べカス」を取る。もうひとつのポイントは「上下左右の4方向」に水を動かすこと。まずは、鼻の下が膨らむぐらいに前歯に強く!速く!水を当てて、グチュグチュを10回。このやり方を4方向に各10回ずつ、計40回、うがいをすることで、歯の間の「食べカス」を効果的に取り除くことができる。「うがい」の後の水は飲んでもOK。そのため、「毒だし うがい」は、どこでも手軽にできる。また、水よりも「お茶」が効果的。カテキンという成分が細菌やニオイを消す効果もある。

(5)「値段がつく不用品」と「値段がつかない不用品」の差

(写真)

専門家:森園高行(黄金買取センター・代表 鑑定士)

皆さんのご自宅にある不用品、専門の業者がみれば意外にイイ値段がつくモノがある。
例えば、使いかけの香水が3500円。20年前に購入した「学研まんが日本の歴史18巻セット」は6000円で買い取ってくれることも。

不用品(1):「使用済みのカセットテープ」(メタルテープ)。
→買取価格は、1個 200円。
→「メタル」と書かれているタイプは、何回使っても音質が変わりにくいので、需要がある。さらに、「メタルテープ」でも高く売れるのは「録音できる分数が長い」もの。例えば、「120分のメタルテープ」は、900円の値が付くこともある。
→「通常のカセットテープ」も1本50円で売れることも。

不用品(2):「使用済みの毛布3枚」。
→買取価格は、500円。
→毛布は1枚だと値段がつきにくいので、何枚かまとめて売るのがオススメ!
→1枚でも需要があるのは、「シルク素材」のもの。生地が丈夫なので、「引越し業者」に大人気。そのため、「シルク素材の毛布」は、1枚500円で売れることもある。

不用品(3):「3人掛けのソファ」購入価格は13〜14万円。
→買取価格は、値段がつかない。
→「1人掛け」や「2人掛け」などの横幅1m50cm以内のソファは人気がある。
→「2人掛けのソファ」の場合、およそ5,000円の値段が付くことも。

不用品(4):「車のおもちゃ」購入価格は2万5,000円。
→買取価格は、1万円。
→子供のおもちゃは元々人気があるが、なおかつ「ボタンを押して音がなる」のは、子供に人気がある。お母さん世代は良いモノを安く買いたいということも。
→ほかにも「積み木」は高値がつきやすい。「知育のおもちゃ」として、昔から人気があり、たくさんあればあるほど、子供たちが自由な発想で様々な形を作って遊べるため、使用済みのモノでも500円で売れることも。
→「ファービー2」は、1万円で売れることも。こちらは老夫婦などに需要があり、ペット代わりとして購入する方も多い。

不用品(5):「黒電話」。
→買取価格は、1万円。
→地震の影響で停電になった際も電話できる。また、呼び鈴が大きいため、お年寄りからの需要も多いため。

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