過去の放送内容
2015年11月29日
(1)クリーニングのプロの洗濯方法の差ってなに?
専門家:広井修(衣類のお医者さんCHAM本部代表)
▼乾燥時間を短くするプロ技の差
この差は…乾いたバスタオルを入れる
乾燥機を回す前に乾いたバスタオルを乾燥機に入れることで、格段に乾燥の時間を短くすることができる。濡れた洗濯物の水分を乾いたバスタオルが吸収してくれることで、結果的に乾燥を行うことができる。番組の実験では乾いたバスタオルを入れた場合とそうでない場合で、30分以上の差がついた。
▼縮んだセーターを元に戻すプロ技の差
この差は…ぬるま湯にコンディショナーを溶かしてひたす
縮んだセーターをぬるま湯に漬け、髪の毛に使うコンディショナーをセーター1枚につき3プッシュ溶かします。その後セーターをなじませてほぐした後に平干しにする。
セーターが縮む原因は毛羽立った繊維が絡み合うために起こる。コンディショナーがその絡み合った繊維をほどく働きをする。
▼ジーンズの色落ちを防ぐプロ技
この差は…洗濯前にお酢と塩を溶かした水に漬ける
色落ちしやすいジーンズ1枚につきお酢大さじ1杯と塩大さじ1杯を溶かした水に30分〜1時間漬け置きする。その後、洗濯機にかけると色落ちしづらくなる。
ジーンズの染料はインディゴという油分の多い成分。アルカリ性の洗濯用洗剤を酸性のお酢が中和し染料が落ちにくくなる。塩に含まれる塩化ナトリウムは繊維と染料の結びつきを強める働きがあるため色落ちを防ぐことができる。ジーンズを洗う際は毎回このプロ技を使うと効果的。
(2)まわる電子レンジとまわらない電子レンジの差
専門家:堀越智(上智大学理工学部准教授)
この差は…マイクロ波の当て方の違い
「まわる電子レンジ」は固定された側面からマイクロ波が照射されるため、温めるものをターンテーブルを使って回転させる必要がある。
「まわらない電子レンジ」はマイクロ波の照射元自体が回転することで、温めるもの全体にマイクロ波を照射することができる。
(3)ミシュラン星獲得料理人が作る「大根料理」の調理法の差とは?
専門家:菊池隆(西麻布 き久ち)
▼大根料理の下ごしらえの差
この差は…煮込む前に電子レンジ加熱で下茹で
煮込む前に電子レンジで5分ほど加熱して大根の繊維を壊し、水分を飛ばす。それによって大根に出汁を染み込みやすくする。
番組の実験では「隠し包丁をいれる」、「塩水で下茹でする」、「冷凍庫で凍らせる」という大根の下ごしらえ方法を試したが、煮込んでもっとも出汁が染み込んだのが「電子レンジで加熱」する方法だった。
▼「ブリ大根」の作り方の差
この差は…ブリの「アラ」と「切り身」の両方を使う
この差は…大根を乱切りにしてレンジ加熱で下茹で
【ブリの下ごしらえ】
通常ブリの「切り身」のみを使うことが多いが、頭や骨の部分が多い「アラ」を使うと美味しい出汁がよく出る。そのためプロの料理人は「アラ」と「切り身」の両方を混ぜて使う。それらを湯通しした後、直接氷水に入れて締め、くさみ等を取る。
【大根の下ごしらえ】
大根を3つに切り分け、皮を厚めにむき「乱切り」にすることで断面積を増やして味を染み込みやすくする。切った大根をボールに移し、電子レンジで5分間加熱。
【煮込み】
下ごしらえしたブリ、出汁をとるための昆布、電子レンジ加熱後の大根を鍋に入れ、酒、砂糖、濃口醤油で味付け。中火で20分ほど煮込み、最後にテリを出すためにみりんを加えて煮込み終了。その後、鍋ごと氷水で約10分間冷やし、味を染み込ませる。再度温めなおして完成。
▼「ふろふき大根」の作り方の差
この差は…お米の研ぎ汁を使って下茹でする
【大根の下ごしらえ】
約2cmの厚さに切って皮むき、面取りをした大根を「お米の研ぎ汁」を使って下茹でする。お米の研ぎ汁に含まれるでんぷん質で大根が早く軟らかくなり、青臭さを取り除いてくれる。研ぎ汁が無い場合は、茹でる前にお米を直接入れても同じ効果が得られる。また、電子レンジ加熱で下茹ですることで、味も染み込みやすくなり、通常の茹で時間の約半分で下茹でを済ませることができる。
【煮込み】
昆布とかつお出汁を入れた鍋の中に、下茹で後の大根と湯通しした「油揚げ」を入れる。油揚げからでる油が大根のうまみを増す働きをする。
【味噌ダレ】
赤味噌、砂糖、みりんを混ぜ、さらに「卵黄」を加えることで野菜との相性が良くなり、タレの味にコクが出てマイルドに仕上がる。混ぜ合わせたら鍋で軽く温める。
温めた味噌ダレを器に盛った煮た大根の上からかけて完成。
▼「大根ステーキ」の作り方の差
この差は…煮た大根に「小麦粉」をつけて炒める
この差は…ソースの隠し味に「和辛子」を加える
【炒め】
ふろふき大根と同様に煮た大根の表面に「小麦粉」を付ける。これにより、焼き色がキレイにつき、ソースを絡みやすくする効果がある。
小麦粉を付けた大根をフライパンでバターと一緒に炒める。軽く焼き目を付けたらステーキソースをたっぷりからめ、隠し味に「和辛子」を入れる。和辛子を入れることで甘めのステーキソースの味を締め、風味付けができる。火を通すことで和辛子の辛味が飛ぶので、子供でも安心して味わえる。お皿に盛り付け、ソースをかけて「大根ステーキ」完成。
(4)引っ越し屋さんに学ぶ梱包のプロ技
専門家:阿部秀樹、笠井廣太郎、熊澤沙樹(アートコーポレーション株式会社)
▼ガムテープの使い方の差
この差は…段ボールの中身によって色を変える
引越しのプロは中身や引っ越し先で運ぶ場所によって使うガムテープの色を変えている。割れものは「赤」、トイレットペーパーなど行き先ですぐ必要になるものは「黄色」、それ以外の衣類などは「白」と使い分けている。たくさんの段ボールを重ねた時、すぐに何が入っているかを判断するためにマジックで中身を記載するだけではなく、ガムテープの色を使い分けている。
▼お皿などの食品の梱包方法の差
この差は…食器を「縦」に段ボールに入れる
お皿などの食器を段ボールに「縦」に入れることで、隙間もなくコンパクト、安全に梱包することができる。また、あとから大きいお皿を追加で入れる場合でも入れやすいというメリットがある。
▼段ボールの使い方の差
この差は…段ボールを変形させて使う
四角い通常の段ボールに入らない置物や電化製品を梱包するときには、段ボールを変形させて使う。変形させる場合はカッターで切れ目を入れて折れやすくしたり、複数の変形させた段ボールを一緒に使うことで、通常では段ボールに入らないオイルヒーターや照明も梱包することができる。