じょんのび日本遺産

放送内容

2020年 1月 26日

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旅人:ナタリー・エモンズ&有森裕子

ナレーター:森本レオ

今回の日本遺産
『珠玉と歩む物語』小松 〜時の流れの中で磨き上げた石の文化〜

小松の人々は弥生時代の碧玉の玉つくりを始まりとして、2300年にわたり金や銅の鉱石、メノウ、オパール、水晶、碧玉の宝石群、良質の凝灰岩石材、九谷焼原石の陶石などの、石の資源を見出してきた。ヤマト王権の諸王たちが権威の象徴として挙って求めるなど、現代の技術をもってしても再現が困難な高度な加工技術を磨き上げ、人・モノ・技術が交流する、豊かな石の文化を築き上げた。そんな小松の石にまつわるストーリーは2016年に日本遺産に認定されている。
旅をするのは、ナタリー・エモンズさんと、元女子マラソンランナーの有森裕子さん。
2人がまず訪れたのは、8世紀初頭に創建された那谷寺。連なる奇岩には祠がつくられ、小松の人々の石に対する特別な想いに触れる。小松の遺跡から出土した、緑に輝く石の首飾り。2300年前の弥生人の王族が愛した翡翠や碧玉は、古の宝石だった。そして200年前に発見された陶石により、加賀の地が誇る工芸品、九谷焼が誕生する。2人が訪れた工房には、金箔に彩られた美しい九谷焼の数々が。時代によって進化を続ける石の文化に触れた2人は、地元で愛される日本料理店へ。美しい九谷焼の器に盛られた料理で、舌と目で楽しむ贅沢なひと時を堪能した。
現在も採掘作業が続く滝ヶ原石切り場を訪れた2人は、江戸時代から掘り進められてきたという、深さ300メートルにもなる巨大な石のトンネルに出会う。続いて、加賀百万石の中心地である金沢へ。江戸の町並みが色濃く残るひがし茶屋街を歩き、往時の風景に思いを馳せる。築200年の茶屋・懐華樓では、加賀藩ならではの群青に輝くお座敷に息を吞んだ。旅の最後は、金沢名物のおでんをいただき、今回の旅を振り返る。

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