じょんのび日本遺産

放送内容

2019年 9月 1日

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旅人:ナタリー・エモンズ&山本博

今回の日本遺産
星降る中部高地の縄文世界
〜数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅〜

日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石鉱山がある。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ耀く黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきた。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本の各地にもたらされた。麓のムラで作られたヒトや森に生きる動物を描いた土器やヴィーナス土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて繁栄した縄文人を身近に感じることができる。
縄文世界に出会える中部高地は、2018年に日本遺産に認定されている。
旅をするのは、ナタリー・エモンズとアーチェリー選手の山本博。
2人がまず向かったのは、黒曜石鉱山の遺跡がある星糞峠。地面に目をこらすと、あちこちにキラキラ光る黒曜石の小片を発見。採掘現場では、7000年前と同じ風景の大地に立ち、古代人の営みに思いを馳せた。黒曜石の加工体験では、縄文人の加工技術の高さに驚嘆。出土した土器や土偶を目の当たりにして、古代人に対する見方が変わる2人。黒曜石で濾過された軟水を使ったお蕎麦や、地元の高原野菜をふんだんに使ったイタリアンも味わい、中部高地がもたらした自然の恩恵を実感。最後は日本有数の美しい星空の下、坂本九の名曲を口ずさみながら、静かなひとときを送る。数千年の時を超えて語りかける縄文人の声に耳を傾けながら巡る、じょんのび旅。

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