東京電力・福島第一原発事故で、拡散された、放射性物質。
福島市内の除染はほぼ完了し、かつて町中にあったフレコンバッグも、目立たなくなった。しかし、除染土壌の多くは、市内に点在する「仮置き場」に、移動されただけで、市民の目の前に、今も存在する。
取り戻されたかのような「日常」の中、ふと現れる「非日常」の世界。こうした風景を、撮影し続けた、赤城修司さん。撮り溜めた写真は、70万枚を超えた。彼の目に、復興に沸く社会の姿はどう映るのか。
2011年3月11日、あの日から、間もなく10年。「原子力緊急事態宣言」は、今も継続中だ。
制作:TBSテレビ
ディレクター:天野環