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報道の魂
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2020年2月16日 放送
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「外交官が綴った妻への手紙 ~ソ連からの“返還”交渉~」

戦後70年以上経った今も解決していない「北方領土問題」。日本とロシアが交渉の基礎と位置づけているのが、1956年に結ばれた「日ソ共同宣言」だ。

日ソ交渉を日本側の全権大使として担ったのは、外務次官や駐英大使を歴任した外交官・松本俊一。現在に繋がる外交交渉はどのように行われたのか。取材を進めると、松本が交渉中、会談場所・ロンドンから日本で待つ妻へ近況を伝えるために送っていた数十通の手紙が見つかった。

国内政治や、冷戦下の米ソ対立に翻弄されながら進められた日ソ交渉のさなか、妻だけに打ち明けた苦悩。対外的には決して表に出すことの出来ない交渉の舞台裏。手紙には、国を背負ってソビエトと対峙する外交官の「本音」に加え、未だ日本政府が資料を公開していない“アメリカの恫喝”を裏付ける内容が、克明に記されていた。

生前、北方領土返還を願い続けた男が果たした役割とは。松本が明かした交渉の内幕から見えてきたものは、今の外交交渉に繋がるものだった。


制作:TBSテレビ
ディレクター:川瀬善路

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