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報道の魂
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2019年7月28日 放送
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「忘れないで ~25年目のサリン被害者家族~」

「さっちゃん、気分はどう?」

目が見えない妹の手をとり、兄が優しく語りかける。地下鉄サリン事件で重い障害を負った浅川幸子さん(56)と支え続けている兄の一雄さん(59)だ。

一雄さん一家は幸子さんを自宅で引き取り、介護を続けてきたが、幸子さんが一昨年、体調の悪化で入院。体重は20キロ台になり、自宅での介護を諦めざるをえなくなった。一雄さんは「妹が受けた被害は今も続いているんです」と話す。

松本智津夫元死刑囚らオウム真理教元幹部13人の死刑が執行されてから、1年が経つ。加害者側の中心的存在の刑が執行された一方で、被害者側は今なお苦しみ続けている。

二人は当初、顔を出さずに匿名での取材を受けてきたが、風化が進むのに連れて顔を出し、実名での取材に応じるようになった。

「決して忘れてはいけない事件。妹のように何の前触れもなく不幸に遭うような社会を作ってはいけない」

25年目を迎えた、サリン被害者家族を取材した。


制作:TBSテレビ
ディレクター:西村匡史、神保圭作

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