外国人技能実習制度は、発展途上国への技能移転を目的とした、日本の国際貢献の一つと位置づけられている。いま日本には、25万人の技能実習生がいて、建設業、造船業、農業、食品工場など、人手不足の現場を最低賃金で支えている。昨年11月、新しい法律が施行され、滞在期間が最長5年まで延び、対象業種に新たに介護が加わった。
「技能移転」というが、「国際貢献」という美名通り、日本で身につけたものは母国で活かされているのか。彼らは本当に「実習生」なのか。番組では、ベトナムから来た建設現場で働く技能実習生の若者たちに3年前から密着。彼らの日常と目的、思いを明らかにする。
実習期間を終えた彼らは、どんな目的を達成できたのか。そして出迎えた母国の家族は?日本の労働力不足の現実を見据え、実質労働者として日本をすでに支えている彼らとどう付き合っていくべきなのかを考える。
ディレクター:大村由紀子(RKB毎日放送)