北海道から40キロの距離にある、サハリン。戦前は「樺太(からふと)」と呼ばれ、日本の領土だった。
第2次世界大戦中でも比較的平和だったサハリンが、戦場となるのは1945年8月15日の終戦後のこと。ソ連軍が攻め込む混乱のなか、サハリンに残された日本人女性たちがいた。
なぜ、彼女たちは日本に帰れなかったのか。日本政府からも見捨てられ、異国となったサハリンで、隠れるように戦後を生きた彼女たちは何を心の支えにしていたのか。
戦争と国家によって引き裂かれた家族の物語である。
ディレクター:立山芽以子(TBSテレビ報道局)