潮を吹くザトウクジラの群れ、氷の中から現れた100羽を超すペンギン…。氷の大陸・南極には圧倒的な大自然が広がっていた。日本が観測を始めて60周年となる節目に、観測隊に同行した。
太陽が沈まない夏の南極。隊員は1か月あまり野外の小屋やテントで生活しながら、調査していた。夏とは言え、気温は氷点下。強い風が雪を舞い上げて前が見えなくなる“ブリザード”も襲来する。厳しい環境の中、南極でしか出来ない調査に取り組む隊員の姿を追った。
溶ける際に気泡が弾ける南極の氷。数万年前の空気を閉じ込めている。昭和基地のバーには、その氷が用意されていた。閉鎖空間である基地で、バーは隊員がリラックスする貴重な場となっていた。長い場合は1年以上を基地で過ごす隊員の生活を紹介する。
60年間積み重ねられてきた観測は、地球環境の変化をとらえていた。これから何が起こりうるのか、最新の調査から見えてきた。
ディレクター:今林隆史(RKB毎日放送)