記者2人が死傷した朝日新聞阪神支局襲撃事件から30年。赤報隊を名乗る犯人は捕まらず、事件は未解決のままだ。
この30年間、事件を追い続けてきた朝日新聞の記者がいる。樋田毅(ひだつよし)さん。65歳。樋田さんは定年を過ぎた今も、朝日新聞大阪本社に籍を置き、あの事件と向き合っている。
事件はなぜ未解決なのか? 30年経ったいま、赤報隊事件の意味とは?
「取材を止めたら赤報隊に敗北したことになる。だから取材を続ける…」
そう語る樋田さんの日々に密着しながら、事件の概要、影響、教訓などを伝えると共に、言論をめぐる今日的状況について考える。
ディレクター:秋山浩之