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バンダルガン写真 地上デジタル放送日:6/13 23:30〜 BSデジタル放送日:6/18 23:00〜
5.1chサラウンドで楽しむバンダルガン国立公園 - 河野ディレクターが語る5.1chサラウンドで見る「バンダルガン国立公園」
バンダルガンはとにかく360度あっちからもこっちからも鳥の鳴き声がして、そこにハルマッタンという内陸からの強い風が吹き…と、音のバリエーションがとても豊富な土地だったんです。それは撮影に行く前からすごいんだろうなと想像ができたので、どうにかその土地に溢れる生命力みたいな物がよりストレートに出せないかと考えた結果、5.1chというサウンドシステムでの撮影を試みました。
普通のテレビは左右にステレオが一つずつついていますが、5.1chというのは左右と真ん中、そして後ろにも二つステレオがあり360度から出てくる音を楽しむ事ができる。つまり映画館で見るような音が迫ってくるあの感覚です。
実は今年の2月にも一度5.1chで「カトマンドゥ盆地」を撮ったんですが、たぶん気づいてくれた人はほとんどいなかったんじゃないかな?でも、最近はグッとホームシアターの普及も高まっているようですし、このシステムを取り入れることによって音を立体的に聞く事ができる、より現場にいるような臨場感で見る事ができるといういつもとは別の楽しみ方を皆さんにちょっと提案してみるのもいいのでは?と思い、あえてお話しすることにしました。

バンダルガン写真5.1chは、撮影も確かに大変なんですよ。映像は邪魔な物があれば、ある程度どけられますけど、音はそうはいきませんからね。鳥の声より風の音の大きさが勝ってしまう事もあるし、手間も普通の作業の1.5倍は労力を使います。でも実際に日本で編集しながら聞いたら格段に違って驚きました。今までの撮影では前から来る音しか取っていなくてそれで充分だと思っていたんですけど、普段生活している上でも僕達は360度から聞こえる音を聞いて感じているわけでなんですよね。という事はより現場の状況を感じる事ができるというわけです。

バンダルガン写真 全体について言うと、今回はとにかく鳥がたくさんいるっぷりを見ていただきたい。それだけですね(笑)。バンダルガン国立公園は一年中気候が安定した巨大な浅瀬です。60km先まで続いている遠浅の海と言えばわかりやすいかもしれませんね。しかも潮の満ち引きによって現れる藻や貝などが豊富にある。なので渡り鳥達にとってはベスト環境の越冬地となっているわけなんです。だからもうその集まる数ってのがハンパじゃないんです! 大西洋を行き来するおよそ3割の鳥がやってくるらしいんですけど、大西洋を越えてアメリカへ行ったり、アメリカの南から北アフリカの方へ行ったりとそれが何百、何千万羽いる。僕たちは鳥が一番集まる時期・2月に撮影しに行ったんですけど、これはなかなか日本では見ることのない風景でしたね。
撮影中は当然飼いならされているわけではないので、ちょっとした事にも鳥達は敏感に反応してしまうんです。だから慎重に慎重を重ねてということで、浅瀬にポールを4本立て、そこに布を貼って柵を作り、カメラを囲ってじっと待ってから撮影をしました。
しかも公園自体も非常に厳格で、生態系を脅かさないように園内ではエンジン付きのボートは使用禁止。遠浅の海の中に14くらいある、岩礁に砂が貯まってできた小さな島に鳥が集まってコロニーを作っているんですけど、そこまで行くのに帆船を使ってみんなで手漕ぎ。とにかく遅くて、現場に行くのにまる1日かかったりした日もありました。
あとは干潟って簡単に言うとぬかるみでしょ? ただでさえも足が取られるのに、重い機材を持って移動すると余計に深みにはまってみんなヨロヨロヨタヨタ…。かなり危なかったし、移動するだけですごく疲れました(笑)。

バンダルガン写真 今回の撮影で使用した5.1chについては、システム的に僕達側も全てを充分に理解しているわけではありません。だからまだまだこれからだとは思いますが、2回の撮影を終えて可能性は充分に感じました。
5.1chのシステムをお持ちの方は、今回の放送をぜひ楽しんでみてください。普通のテレビをお持ちの方でも型によっては「何かいつもと違う? 」って、音に深みというか立体感が出ているというのが分かるかもしれません。なのでお持ちの方も、お持ちでない方も今回はぜひ「音」に注目してみてください。



※5.1chサラウンドシステムでの放送は、地上デジタル・BSデジタルでお楽しみいただけます。



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