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第549回2007年06月24日
ジェンネ旧市街(マリ)
遺産名:
ジェンネ旧市街
Old Towns of Djenne
所在地:マリ(Mali)
分 類:C(iii)C(iv)
登録年:1988
放送日:2007年06月24日
放送回:第549回
ジェンネ旧市街
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サハラ砂漠は、かつて交易の舞台だった。人とモノが行き交い、西アフリカは、遠い地中海やオリエントとつながっていた。サハラの南の果てに、砂漠の<岸辺>を意味するサーヘル地方がある。ここを流れるニジェール川は、雨期になると氾濫して肥沃な大地をもたらす。さらに、そのアフリカ第三の大河は、重要な輸送路でもあった。
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ジェンネは、ニジェール川と支流にはさまれた氾濫原に浮かぶ町だ。サハラ交易の一大中継地として、16世紀に黄金時代を迎える。すべてが泥でできた町には、1万人以上が暮らしていたのだ。北からは砂漠で採れた塩が、南からは大量の農作物が運ばれた。アラブやベルベル商人は、ここで食料や生活物資を調達してから旅立った。
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高さ20mの大モスクは、日干しレンガによるものとしては世界最大だ。商人たちは、異国の品々や文化だけでなく、彼らが信じるイスラームの魅力も伝えた。やがてジェンネは、イスラームの学識者が統治する自治都市として、いかなる国家権力からも自由になる。ジェンネの市は、王でさえ立ち入ることのできない神聖な空間だった。
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古のにぎわいを彷彿とさせるのが、月曜市だ。遊牧民フルベは穀物、川の民ボゾは魚、農耕民バンバラはスンバラ味噌など…女たちが着飾り、産物をもって集まる。しかし今、サーヘルは世界で最も貧しい地域の一つだ。サハラ交易が衰退したからだ。わずか100年前、ヨーロッパ列強によるアフリカ分断は、人とモノの豊かな交流を断ち切った。
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