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第359回2003年07月13日
ジャムのミナレットと遺跡(アフガニスタン)
遺産名:
ジャムのミナレットと遺跡
Minaret and Archaeological Remains of Jam
所在地:アフガニスタン(Afghanistan)
分 類:C(ii)C(iii)C(iv)
登録年:1987
放送日:2003年07月13日
放送回:第359回
ジャムのミナレットと遺跡
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中世イスラーム建築の最高傑作といわれているジャムのミナレット。海抜1900m。3つの渓谷に挟まれた谷間に聳えている。12世紀末から13世紀にかけてアフガニスタンを支配したゴール朝時代に築かれた巨大な塔は、高さ65m。これは世界で2番目の高さであり、インドにある高さ世界一のクトゥブ・ミナールの直接のモデルになった。
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ゴール朝時代は、精巧なレンガ装飾が盛んだった。ミナレットの外壁には華麗な装飾が刻まれている。透かし彫りの複雑な花模様や幾何学模様の豪華なデザインが施され、3次元的な光と陰の見事な陰影を創り出している。コーラン第19章「マリヤム」(聖母マリア)という章の全文も刻まれキリスト教、旧約聖書の影響を色濃く受けたイスラム教の原点をも伝える貴重な資料である。
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ミナレットが築かれた理由は今尚、謎に包まれている。北側の崖の頂上に見張り塔を備えた砦の遺跡が残っている。これは外敵から守るべき都市が存在していた証明でありその都市こそ、ゴール朝の幻の首都、フィルズクーではないかという説がある。だが、狭い環境とモスクなどの重要な遺跡が発見されていないという理由から首都と断定はされていない。
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ミナレットを見守り続けて来たジャム村には、約400世帯が暮らしている。この村も内戦時代は戦場となり、半数の村人が難民キャンプに避難していたという。現在も生活は苦しいが、このミナレットが彼らの心の寄りどころ。イスラム教の祝日や村の祭りにはミナレットに集り、ご馳走を頬張って喜びを分かち合うのが習慣になっている。
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