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第344回2003年03月30日
カディーシャ峡谷と神のスギの森(レバノン)
遺産名:
カディーシャ峡谷と神のスギの森
Ouadi Qadisha(the Holy Valley) and the Forest of the Cedars of God(Horsh Arz el-Rab)
所在地:レバノン(Lebanon)
分 類:C(iii)C(iv)
登録年:1998
放送日:2003年03月30日
放送回:第344回
カディーシャ峡谷と神のスギの森
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カディーシャ峡谷とは、聖なる峡谷という意味。何世紀にも渡り、修道士たちがこの険しい谷で隠遁生活を送ってきたことから、聖なる峡谷と呼ばれるようになった。400m以上の高低差を誇る崖の斜面に、修道士たちが暮らしていた洞窟や修道院が点在している。
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エルサリーブ修道院。12世紀頃、洞窟を削って建造された。今は、祭壇とフレスコ画だけが残っている。およそ900年前に描かれたビザンチンスタイルのフレスコ画。手をかざしているのは、神の使いとして天から降りてきた天使。マリアに受胎告知する場面が描かれている。
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レバノンスギは、大きなものになると、高さ30m、直径2m以上に及び、樹齢が3000年を越えるものも珍しくない。強い生命力を持ち、威風堂々と聳え立つレバノンスギは富と権力のシンボルでもあった。そして、かつては、この巨木が、レバノンの国土を覆いつくしていた。丈夫で腐りにくいことから、レバノンスギは、世界中の権力者から引き合いがあった。
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レバノンスギを必要としたのは、ピラミッド。王の棺や住居、神殿や宮殿…そして!ミイラ作りにも、香り高いレバノンスギの樹脂が使われた。さらに、クフ王のピラミッドから発見された全長43mの巨大「太陽の船」。死者を乗せ、太陽神・ラ−と共に来世へ旅立つために収めたと言われる。その建造には、防虫、防水効果にすぐれたレバノンスギが必要だった。レバノンスギは、まさに古代文明を支えた建材だったのだ。
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