
フランスとスペインの国境にそびえるピレネー山脈。 ヨーロッパ各地からキリスト教の聖地、北スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼たちにとって巡礼路最大の難所だった。 このピレネー山脈の二つの峠から巡礼の旅は始まる。
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ピレネー山脈の二つの峠から始まったサンティアゴ巡礼路は、プエンテ・ラ・レイナの町で合流し、一筋の道となる。 この町の名ともなった王妃の橋(=プエンテ・ラ・レイナ)。 11世紀に巡礼者が増え、堅固な橋が求められ、この地の王妃によって架けられたという。 |
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中世に始まった聖ヤコブが祀られるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅は、途絶えることなく現在も続いている。 ヨーロッパ各地、そしてスペイン国内から聖地サンティアゴを目指して自転車、あるいは徒歩で約900kmの道程をゆく。昔のような宗教的な意味は薄れたが、それぞれの思いを胸に彼らの旅は続く。
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聖母マリアに捧げられたブルゴスの大聖堂は、トレド・レオンの大聖堂と並んでスペインゴシック建築の最高傑作に数えられ、1984年に世界遺産に登録されている。 スペイン国王フィリペ2世は、この大聖堂を目の当たりにしてこうつぶやいたという「人が作ったものではない、天使の業だ。」 |
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