毎週金曜日 深夜0時20分〜 0時50分
『 ヘブンズ・フラワー 』 を語るうえで欠かせないアイテムのひとつ、それは “ 衣裳 ” 。
現代のハイファッションが、未来ではオーソドックスになっている。
2060年の殺伐とした未来 “ ディストピア ” に住む人々のファッションとは?
ドクター片桐は、ベージュを基調としたスタイル。白衣の下にレースや薄めの布でレイヤーを重ね、ドレープを出し、サルエル調のパンツもレースの生地にダークな色合いを重ね合わせている。
上下共にアースカラーを使用していることもあり、“白衣を着た医師” になり過ぎないよう “光沢感のある素材” を加えている。また、この片桐のスタイルは2080年のハルとリンクさせている。第七地区の人々がカッパを着ていたり、布を巻いていたりするスタイルは、片桐を象徴している記号のひとつである。
印象的な赤のワンピース。元々は “黒” をイメージしていたのだが、IN-PROCESS BY HALL OHARA さんが数年前のコレクションで使用した “赤” のワンピースを着用した三田さんの姿が、「 日本的なニュアンスを備えながらも、片桐の情念や怨念のようなものを表現している 」 とイメージに合っていたため採用された。また、第2エリクサーの片桐のスタイルはランとリンクさせている。現在は 「 星龍 」 にいるランだが、心の奥では片桐と繋がっており、髪形で片桐とシンクロさせるアイとは違い、ランは色のコントラスト、光沢感など服装で片桐と自身をシンクロさせている。