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MC:立川志らく 国山ハセン(TBSアナウンサー) アシスタント:若林有子(TBSアナウンサー)
クイズプレイヤー伊沢拓司です!!
本日は小学校4年生の「国語」の教科書から「与謝野晶子」に関する問題です。
明治・大正・昭和と長きに渡り、活躍した歌人・与謝野晶子。
女性の社会進出に大きく貢献した一方で「情熱の歌人」の異名を持ち、
波乱の生涯を送ったことでも知られています。
晶子の夫であり作家の与謝野鉄幹とは当初、不倫関係から始まりました。
そしてその体験を元に歌集『みだれ髪』を出版、
当時では考えられない官能的な内容に、賛否の声があがりました
その後、晶子の猛烈なアピールにより与謝野鉄幹と結婚、
2人の間にはなんと12人もの子供が産まれています。
他にも、日露戦争の際に、出兵した弟への想いを綴った詩
『君死にたまうことなかれ』を発表。
お国のために死ぬことが名誉とされていた時代に、
戦争に公然と反対する思いを綴った詩は、大きな反響を呼びました。
【問題】
与謝野晶子の12人の子供のうち長女と次女の名前は、
ある有名な文豪から贈られた歌が元になったとされています。
その歌を贈った人物は次のうち誰でしょう?
A 夏目漱石
B 森鴎外
C 島崎藤村
正解は…
B 森鴎外
双子の女の子を出産した与謝野晶子の元に
文豪・森鴎外から、子供の誕生を祝う手紙が届いたのですが、
その中には、
「聟(むこ)きませひとりは山の八峰(やつお)こえ
ひとりは川の七瀬(ななせ)わたりて」と、
2人の子供に良いお婿さんが来るようにという意味の歌が書かれていました
その歌から長女に「八峰(やつお)」次女に「七瀬(ななせ)」という
名前を付けたと言われています。
そしてここからがグッと身につく教養です。
今日覚えてもらいたい教養はコチラ!
与謝野晶子の子供は6男6女だったんですが、
その中にはかなり珍しい名前が付けられた子どもがいました。
長男は光、次男は秀、そして先ほどご紹介した長女・八峰、次女・七瀬、と
割とこの辺りは日本人らしい名前が並ぶのですが、
四男・アウギュスト、さらに五女・エレンヌと、
急に外国人に似た名前をつけたんです。
一説によると与謝野夫妻は自分たちが
影響を受けた作品から子供たちの名前を決めていたと言われています
ちなみに、四男の「アウギュスト」は、
『考える人』でおなじみの「オーギュスト・ロダン」から
命名されたと言われています。