内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ 華の下にて

2018年12月17日

解説放送あり

あらすじ

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旅と歴史のルポライターの浅見光彦(平岡祐太)は、取材のため訪れた鎌倉で、華道の丹正流家元の令嬢・丹野奈緒(恒松祐里)と出会う。サーフィンを楽しむ奈緒の溌剌とした表情に引き寄せられた光彦だが、このときはまだ、華道の家元一家で巻き起こる悲しき事件に関わることになるとは知る由もなかった。

250年以上の伝統ある華道の家元・丹正流では、病に伏せていた当主の忠慶(清水綋治)が、奈緒の父で娘婿の博之(高橋和也)に、新年の初生け式で次期家元の襲名式を行うと宣言していた。その頃、奈緒に誘われ、鎌倉の街を散策していた光彦。海沿いのカフェに案内され、マスターの牧原(益岡徹)を交えた会話から、生まれた環境や将来に悩む奈緒の苦悩を知ることとなる。さらにひょんなことから2人は、博之と旅館の女将・冬江(渡辺梓)の逢引を目撃してしまう。真相を聞き出そうと冬江の元に向かった奈緒を待っていたのは、変わり果てた冬江の姿だった…。

鎌倉野菜の直売所で知り合った刑事の平山一子(藤田朋子)から、冬江が殺されたと連絡を受けた光彦は、いざ鎌倉と言わんばかりに駆け付ける。第一発見者が奈緒と聞き、さらには博之が容疑者にあがっていると知った光彦は、一子と共に事件を捜査することに。そんな中、丹野家について調べていたルポライターの高田(朝倉伸二)が遺体となり見つかる。一方、博之の不貞にショックを受け、祖母・真実子(高橋惠子)に、冬江の死に博之が関係しているのではないかと相談した奈緒。しかし、伝統を守るためには秘密を持つことも必要だと一蹴されてしまう。その後事件は思わぬ方向に動いていき…。