森村誠一サスペンス おくのほそ道迷宮紀行

2018年6月11日

みどころ

イメージ

中村梅雀×松下由樹
演技達者な二人が初共演!
森村誠一原作! 松尾芭蕉の名句が連続殺人事件解決の鍵を握る
岩手県平泉を舞台にもつれる愛憎劇…新コンビが難事件に挑む!

6月11日(月)よる8時から放送の月曜名作劇場は、中村梅雀と松下由樹が初共演となる『森村誠一サスペンスおくのほそ道迷宮紀行』をお届けする。
原作は森村誠一がホテルマン時代に遭遇した事件に着想を得た秀作「生前情交痕跡あり」。中村と松下は岩手県平泉を舞台に連続殺人事件に挑む刑事コンビを演じる。物語は「俳句」がキーワードとなり、松尾芭蕉の名句が事件解決の鍵を握る。

これまで月曜名作劇場で中村梅雀は『赤かぶ検事シリーズ』をはじめ数々の作品で主演を務めており、松下由樹も『赤い博物館シリーズ』で主人公を演じている。そんな二人の初共演に期待が膨らむ。
原作者の森村誠一は「人間の証明」から始まる“証明三部作”ほかで知られるミステリーの大家。今回、ドラマ化にあたり原作にはないオリジナルの刑事コンビを登場させた。それぞれが演じる個性的な刑事について、梅雀は「初めて演じるタイプの難役」と表現し、松下は「梅雀さんが全てを受け止めてくれた」と手応えを語る。

また、句会の主催者役で清水ミチコ、三陸の漁師役で的場浩司、大物政治家役で西郷輝彦がゲスト出演し脇を固める。中尊寺、三陸鉄道、大船渡漁港など岩手県の名所を巡る。

そのほか、毎週木曜よる7時から放送中の『プレバト!!』で辛口な俳句の添削が人気の俳人・夏井いつきとその妹で同じく俳人のローゼン千津が俳句監修を担当。劇中に登場する俳句の数々を作句し、句会のシーンではローゼン千津が作法を指導しながらドラマ出演に初挑戦した。

コメント

<中村梅雀さん>

脚本を読んで、那須は切れ者でありながら感情の起伏が少なく、これまで演じたことのない難しい役だと感じました。彼は原作には登場しない人物だったので、制作スタッフに生い立ちから設定を作ってもらいました。それでも、那須の内面をどう見せるのか、それともわからせない方がいいのか、そのさじ加減を微妙に考えさせられる人物でした。さらに演技をしながら監督と現場で相談してキャラクターを作っていきました。うまく調整できたと思います。
松下由樹さんとは初共演です。以前から映画などで彼女の演技を見て注目していましたが、期待通りの素晴らしい女優さんでした。那須とあかりは捜査の進め方の違い、それを支える内面の心理など微妙なバランスで成り立っているこれもまた難しい関係です。それを、僕の演技に対して松下さんは自分の立ち位置をちょうどよい塩梅で決めてくれる。彼女だからこそ上手くバランスを保ちながらお終いまで演じきることができました。
このドラマのロケで中尊寺の金色堂を初めて見ることができました。世界遺産であることも納得できる美しさ。その場所で撮影できたことは、貴重な経験でした。

<松下由樹さん>

このドラマは、「俳句」がキーワードになって事件の真相に向かっていくところや那須警部とのコンビネーションもとても面白いです。私が演じるあかりは、明るくて感情豊か、主観で物事を見ていくところがあり、那須警部にたびたび注意を受けますが、時に正しかったりする。観察する能力や記憶力に長けているところも魅力的です。
梅雀さんとは初めて共演しましたが、あかりは物怖じしない性格ですので、初共演の緊張は役に助けられていたように思います。梅雀さんからも色々アプローチして良いからねとおっしゃってもらえたので躊躇せずに演じることができました。
あかりは「俳句」が趣味なのですが、私自身は疎くて、今回のドラマを通して知ることが多かったです。俳句に込められている思いや背景など想像力が大切なんだなあと改めて感じました。趣味で「俳句」って素敵ですね。
撮影中は、岩手県内を何ヶ所も移動して、世界遺産・中尊寺の金色堂などの名所や三陸鉄道に乗って撮影したのも印象深いです。地元の方たちも温かくて、ゆったりと時間が流れていく感じがとても居心地良かったです。事件の鍵を握る「俳句」は、夏井いつき先生、ローゼン千津先生にドラマの内容に合わせて作っていただいたと聞きました。その俳句がどのように事件の真相に辿り着くのか…。岩手の素敵な風景と共に楽しんで観ていただきたいです。