追悼 渡瀬恒彦さんを偲ぶ
西村京太郎サスペンス十津川警部シリーズ42「九州ひなの国殺人ルート」

2017年3月27日

解説放送あり

あらすじ

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十津川警部(渡瀬恒彦)と亀井刑事(伊東四朗)の記事を書くためにフリーライターの岩村妙子(藤谷美紀)が二人の取材をすることになった。早速インタビューを始めた矢先に、十津川と亀井は殺人事件発生の報を受け、現場に向かう。妙子は二人の後を追う。

全裸で殺された女の太股に彫られた刺青が手掛かりとなり、女はイヴ(野間れい)という名で大分県日田市出身のコールガールだということがわかった。がらんとしたイヴの部屋にはひな人形が一体残っていた。
日田市へ向かう十津川と亀井。なぜか地元警察の野崎警部補(的場浩司)は隠し事をしているような態度を見せる。だが、野崎は亀井に促され、イヴは日田市在住の大物政治家、首尾木大造(西岡德馬)の次女、咲子ではないかと重い口を開く。
大造は数年前の不正献金事件で名前が上がり、議員を辞職したが、今も大きな力を持っている。大造の秘書の朝倉伸夫(猪野学)が、咲子の姉、美也子(原田佳奈)と結婚し、跡を継ぐことも決まっている。
十津川の問いに大造と美也子は、イヴは咲子ではないと断言する。咲子の高校時代の恩師、山本京平(藤田)だけが本人に違いないと証言するが、その後、山本は死体となって発見された。

警察幹部に何者かからの圧力がかかり、捜査は難航する。その上、大造の近辺を探っていた妙子が取材の途中で行方不明になった。
やがて十津川は残っていたひな人形に秘められた咲子の悲恋を知る。十津川はイヴが咲子に違いないと確信するが、謎は深まるばかりだ。妙子の行方も気にかかる。そんな中、日田では一年で最も賑わう日田祇園祭を迎えようとしていた…