西村京太郎サスペンス 新・十津川警部シリーズ 「伊豆・下田殺人ルート」

2017年1月23日

解説放送あり

あらすじ

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都内の公園で銀座のホステス・原田みゆき(一双麻希)が刺殺体となって発見された。十津川警部(内藤剛志)と亀井刑事(石丸謙二郎)、そして十津川班の刑事たちが捜査を開始する。みゆきは十津川の名刺と伊豆下田方面行きの列車のチケットを持っていた。だが、十津川はみゆきと面識がない。十津川はみゆきが乗るはずだった列車に乗り、下田へ向かう。
十津川は、みゆきの部屋のパソコンに残っていた旅行のスケジュール通りに行動することに。そんな彼を雑誌記者・渡辺ひろみ(中山忍)が付けねらう。
夜、ひろみが中華料理屋で食事をしていると、先に席に座っていた女のもとに十津川がやってきた。ひろみは小型カメラで盗撮しながらさりげなく観察するが、十津川の仕草に奇異な印象を抱く。そのひろみの携帯電話に下田・龍宮窟へ誘い出すメールが届いた。翌朝、ひろみが指定の場所へ行くと、洞窟の上の断崖に十津川と昨夜中華料理店にいた女がいた。十津川が女の首を絞めて殺し、崖から突き落とした。ひろみはその一部始終をカメラに収めていた。
ひろみの通報を受けて下田西署の坂口刑事(吉田智則)と広田刑事(橋爪遼)は殺人容疑で十津川を取り調べる。その連絡を受け亀井は急いで下田へ向かう。
ひろみは十津川が殺人者だと密告する匿名のメールを数日前に受け取っていたと明かし、事件を雑誌で告発すると語る。ひろみの写真を見せられた所轄の刑事たちも十津川に疑いの目を向ける。

警察の信頼を揺るがせる事態に、十津川の上司である本多一課長(六平直政)と三上刑事部長(西岡德馬)にも緊張が走る。十津川は罠にはめられたのか? 十津川の妻・直子(池上季実子)は難事件に取り組む夫の身を案じる。
下田で殺害された女が小坂井めぐみ(所里沙子)だと判明した。めぐみは身元がはっきりせず謎の多い女だったが、やがて政治家と裏でつながった高級娼婦の女ボスだとわかる。めぐみを通じて政治家と不正企業の存在が見え隠れしてくるなか、ひろみが書いた週刊誌のスクープ記事のゲラができあがる。本多と三上のはからいで掲載を一週間待ってもらうことになったが、早く事件を解決しなければ、現役警部による殺害事件として世間に暴かれてしまう。
捜査を進めるうちに、十津川はかつての同期で元警視庁組織犯罪対策本部の警部・浦辺光義(永島敏行)が以前担当していた事件が、今回の事件に影を落としているのではないかと疑問が浮かぶのだが…。