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2023年5月13日 よる9時から放送

第1671回

騎士たちが創りし地中海の宝石 マルタ

ミステリーハンター

北村 優衣(きたむら ゆい)

1999年9月10日生まれ。神奈川県出身。女優として映画、TVドラマ、舞台などに多数出演するほか、CM、ラジオ、バラエティ番組などでも幅広く活躍。趣味は、ゲーム、廃墟鑑賞。特技は、書道、ギター、ダンス、バレーボール、バスケットボール。
ミステリーハンターは、今回で6回目。

青く輝く地中海…。今回はその中央に位置し、3つの島からなるマルタ共和国をミステリーハンター・北村優衣さんが訪ねます。古くから、海の十字路を行き来する船の重要な経由地であり、現在はビーチリゾートの島としても人気のマルタ。ですが、北村さんが足を踏み入れたのは、戦いの真っ只中!?

今回はマルタ共和国へ!
一体、どんな取材に?

正直なところ取材前はマルタについてよく知りませんでした。地図上ではとても小さいですが、行ってみたら異世界を思わせる古代文明の遺跡が幾つもあったり、ファンタジー作品のような中世ヨーロッパの町並みが広がっていたり。ただ美しい町のいたるところに、実はこの国の歴史や文化を伝えるものがあることに気が付きました。建物の一部分や、土産店の帽子やビーチサンダルにも。それは形に特徴のある十字型…。今回はこの十字型を紋章として16世紀に活躍した「マルタ騎士団」について取材しました!

11世紀に聖地エルサレムで誕生し
16世紀に地中海のマルタに拠点を移したマルタ騎士団

マルタ騎士団について取材した感想は?
さらに体験も!?

私のイメージでは、騎士団とは「戦うことが基本」だと思っていました。でもマルタ騎士団は違っていたんです。設立された背景を知っていくと、その理由に納得したり、戦法に賢さを感じたりするのも面白い発見でした。

そして、マルタ騎士団など中世の騎士たちが身につけていた、歴史的なヨーロッパ武術を、私も体験することに。これはとても楽しかったです。初めての経験でしたし、実際にその時代にいたら「最前線で戦いたい!」という思いも持っているので。初めに、その剣術を見学した時は、華麗でしなやかな身のこなしが印象的でした。でも、いざ剣を持って動こうとしたら「ん?あれ!?」となってしまって…。

一体どんな剣術体験レポートに?

マルタ騎士団が立ち向かったのは
世界を恐怖に陥れた大帝国!
世紀の大決戦にミステリーハンターが転生?

16世紀に起こったその大決戦に私も新米騎士として参戦(?)しました!マルタ騎士団がどういう戦術で敵に向かったのか、どんな作戦があったのかなどをレポートします!史実だけだと難しく感じてしまうこともありますが、戦術はもちろん、戦いに立ち向かった騎士たちの思いもドラマチックかつコミカルに再現されているので、ぜひ楽しみにして頂きたいところです!

マルタで北村さんが印象に残った場所は?

今回の取材でとても感動したのが、首都ヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂です。マルタ騎士団の総長や騎士たちが眠る場所でもあります。きらびやかな作りは圧倒的でしたが、感慨深い気持ちになったのが床の部分。取材をしながら私のこんな足で歩いていいのかとずっと思っていました。大聖堂の様子からは、騎士たちを祀る気持ちの強さが伝わってくるんです。

マルタ騎士団の歴史を物語る場所は町の地下にも

なんと騎士団は現在も活動を存続?

今も活動を続けられているマルタ騎士団のトップの方と、お会いすることができたんです。かなり緊張しました(笑)。でも気さくにお話して下さって、現在の活動についても色々お聞きしました。その中で「大事なことなんだよ」と仰っていたマルタ騎士団の「思い」があるのですが、時代が変わってもその思いによって行動をされていて、一貫しているんだなと感じました。実は日本でも活動をされているんです。

私は今回初めて知ったマルタ騎士団ですが、その存在にぜひ注目して頂けたら嬉しいです。また知っていることで、自分が何か行動したいと思う時、その後押しになるかもしれないとも思いました。

真っすぐな道が海まで続くヴァレッタの町

こぼれ話

取材スタッフがロケのこぼれ話などをご紹介!

マルタ騎士団になれる可能性

現在のマルタ騎士団には、日本人の方もいらっしゃるそうです。ただキリスト教・カトリック信者の方が希望すればマルタ騎士団になれるわけではなく、救済活動などのボランティアを行う中で引き抜かれるのだとか。「いつ、どこで」かは分かりませんが、マルタ騎士団側がその活躍を認めると、声をかけられるそうです。昔は貴族限定でしたが今は自分の頑張り次第で、マルタ騎士団になれる可能性もあるということですね。

ミステリーハンター・北村さんが挑戦した
マルタの銀細工・フィリグリー作り

今回、ミステリーハンターの北村さんには、フィリグリーのイヤリングを作ってもらいました。打ち合わせでは「私は不器用なので」と言われていましたが、実際にマルタの工房でその作業工程を見ると、「意外と簡単そう」とのことでいざトライ。銀の糸をピンセットでとぐろを巻くようにするのですが、実はこれが難しい!金属とはいえ柔らかく、繊細な力加減が必要で、あっという間にグニャグニャに…。流石に北村さんはそこでギブアップ。撮影的には大成功でしたが、最終的には工房の方に職人魂でそれを直し綺麗に仕上げて頂きました。

職人の方が作られた物は、雫の中に
揺らめく波紋のような等間隔の幅がある一方、
北村さんの出来は絡んだ釣り糸!?

美しく様々ある銀細工

またマルタの手工芸品にはレースもあります。かつてマルタレースを贈られ、大変気に入ったイギリスのビクトリア女王が広めたそうです。今は作り手が減り、誰もできなくなった編み方で作られたアンティークレースは貴重な品として20万円ほどで売られていました。フィリグリーもレースも貴族出身のマルタ騎士団が島に呼び寄せた職人から根付いたものです。その繊細さは目を見張るものがありました。

編み上げるのにとても時間がかかり
糸の宝石と呼ばれた貴重品。島の女性が
編んで食べ物と交換していたそう

オフショット

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