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2023年2月11日 よる9時から放送
第1663回
ブルガリア
世界最古の黄金文明と仮面の奇祭
ミステリーハンター
中山 卓也
1988年12月13日生まれ、福井県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍。趣味は登山、トレイルラン、野球観戦。2021年7月に世界遺産検定最高位「世界遺産検定マイスター」の資格を取得、空き時間を見つけては世界遺産巡りへ。
ミステリーハンターは今回で22回目。
今回はミステリーハンター・中山卓也さんがブルガリア共和国へ!20世紀に入り、古代の黄金が次々出土されているブルガリア。そこには世界最古の黄金文明が存在していたといいます。鍵を握るのは驚きの民族!?一体、どんな発見が?
ブルガリアで取材したのは
世界最古の黄金文明?
ブルガリアと聞くとまずヨーグルトですよね。乳製品自体は好きなのですが、僕はおなかが弱くてロケの前は少し不安が…(笑)。でも全く問題ありませんでした。とてもフレッシュなミルクで作られているのがよかったようですね。
そのブルガリアで今回注目するのは、ヨーグルトではなく黄金!黄金といえば古代エジプト文明が思い浮かびますが、それよりずっと昔にこの場所で、黄金を使ってたくさんの製品や宝を作っていた謎の民族がいたんです。
謎を追うほどワクワク!
世界最古の黄金文明とは…
一体なぜブルガリアで黄金文明が生まれ、その文明を築いたのはどんな民族なのか?もう探れば探るほど興味をひかれていきました。近年発見された遺跡の天空都市からはめちゃくちゃお酒好きな面が見えたり、世界遺産の古墳からも面白い発見があったり。古墳の壁には葬式の様子が描かれていると説明を受けたのですが、何だか賑やかな雰囲気を感じました。そこには僕たちとはまるで違う死生観があったんです。
さらにこの黄金文明の兵士は、ほかの民族からとても恐れられていた一面も!「一体どんな民族なんだ?」と、今回はそんなワクワク感もあるのではないかと思います!
黄金文明の時代から続く奇妙なお祭りに参加?
新年を祝うお祭りですが、まず村ごとにコスチュームが違っていて、しかもそれぞれが独自のスタイル!これは驚かされました。そして僕もある村で夜のお祭りを体験レポートすることに。まずは一軒のお宅におじゃまして、お祭りの恰好に着替えさせて頂きました。かなり寒かったのでタイツやアンダーウェアを着ていたのですが「汗だくになるから全部脱いで」と言われて…。
着替えて外へ出ると、そこからすぐ祭りがスタート。ひたすら上下左右に動いて、身体に着けたベルを鳴らすんです。ベルの重さもさることながら、耳をつんざくような音が鳴り響いていて、声が何も聞こえないんですよ。ディレクターさんからの指示は「自由にやって下さい」でした(笑)。
本当にものすごい体験でしたが、ベルの音が鳴り響く中、みなさんの姿を通して、祭りってこういうものではないのかな、と強く感じていました。すっごくいいなと思ったんです。この祭りはもちろん、今回は世界最古の黄金文明からブルガリアの印象がぐんと広がっていったら嬉しいですね!
こぼれ話
ミステリーハンター・中山卓也さんに
取材のこぼれ話をお聞きしました。
トラキアの人々が暮らしていた天空都市
ペルペリコン遺跡の取材がニュースに!?
26年前に発見されたペルペリコン遺跡は、まだ全体の90%が埋まっているので、今後さらに楽しみな発見があると感じました。取材した中では、ワインと酩酊の神様・ディオニソス信仰の祭壇が面白かったです。そこでは火にワインを注ぎ、炎の高さから吉兆を占ったり、周囲で人々がワインを飲んだりダンスをしたりしたのだとか。これまでブルガリアワインについてあまり知りませんでしたが、滞在中はみなさんがよくワインを飲まれている姿を見かけました。
このペルペリコン遺跡の取材は、なんと次の日にブルガリアのニュースになったんです。「日本人の取材チームが訪れ、ペルペリコン遺跡で50分のTV番組を作ります!」というものでした。内容としては少し誇張され気味ですが…(笑)。
ペルペリコン遺跡発掘の責任者で、今回遺跡を紹介して下さったオフチャロフ博士は、実はブルガリアで有名な方なんです。遺跡では旅行者から写真撮影をお願いされていたことも。そういえば取材中に、なぜか博士が「カメラマン込みで写真を撮って欲しい」と仰ったんですよね。「なぜかな?」と思っていましたが…、翌日のニュースにその写真が使われていました(笑)。
オフショット