日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2022年4月23日 よる9時から放送

第1631回

坂本龍馬 聖地巡礼
幕末の海を駆け抜けた男

ミステリーハンター

前川 泰之(まえかわ やすゆき)

1993年より11年間、モデルとして多数のファッション誌や、世界のコレクションに多数出演。2005年に俳優に転向。ドラマ・映画・舞台・バラエティなどで幅広く活躍し、レポーターもこなす。ミステリーハンターは今回で4回目。

日本で最も有名な幕末のヒーロー坂本龍馬。今回はミステリーハンター・前川泰之さんが長崎、広島、北海道へと、龍馬にまつわる聖地を巡ります!見えてくるのは…、龍馬の新たな一面?

龍馬がたちまち魅了され
活動の原点となった長崎へ

当時の長崎は海外に向けて開かれていた唯一の場所。その長崎が、龍馬の作ったサムライたちによる商社や、日本の未来のために起こそうとすることの足掛かりに、ものすごく適していたんだなと実感する取材でした。龍馬が訪れていた料亭など、ゆかりの場所でお聞きした話はもちろん、景色からもそれが感じられると思います。たくさんの外国人や物資、新しい文化、これまで知らなかったことに龍馬がすごく興味を持つ様子が想像できました。

長崎にはかつて巨大な花街もあって、芸者さんや花魁の人たちは色々と情報を持っていたようです。龍馬は花街で遊んでいるように見えて、実はかなり情報収集ができたのだとか。なるほど龍馬が必要としていることが揃う土地なんだろうなと。

また長崎の方とお話をする中で、「長崎の人はみんなウェルカムだから」というのを聞きました。だから脱藩した浪士である坂本龍馬などが受け入れてもらえる土壌や、人情的なものもあったのかな?長崎を訪ねてみて、そんな印象も強く受けました。

龍馬の気分に浸れる聖地のひとつ

龍馬が大事件に巻き込まれ、
立ち寄った港町へ

すごく小さい港町で、半日あれば歩いて周れます。でも古いものがよく残っていて、風情ある町並みが好きな僕は歩くだけでも楽しく、居心地のいいところでした。それと、みなさんよくしゃべる(笑)。ふらっと入ったお好み焼き店でも他でも、親しみやすく気さくな方たちが多くて、これもすごく楽しかったですね。

と、いうのは街の雰囲気としてですが(笑)、この港町は海外との貿易を始めようと考えていた龍馬が、荷を積んだ船で航海していた時に大事件に巻き込まれ、立ち寄ったところです。事件がきっかけで龍馬が滞在した宿や、事件後にその賠償をめぐる談判を行った場所などを取材しました。そこでは坂本龍馬という人がすごくイメージしやすくなった気がします。

龍馬が潜んだ隠し部屋へ潜入?

談判の相手は大物で、龍馬たちの交渉は命懸けになるのですが、龍馬が勝つために考え出した秘策にも、やっぱり彼のすごさがあるんです。その方法は、今の時代で考えるとSNSと同じ感覚かもしれません。本当にすごい人物ですが、ただ敵にしたらかなり面倒くさい人だとも思いますよ(笑)。こだわりが強いし気も強いし、口八丁なところもありますし…。そこがまた魅力でもあるのですが。

龍馬ゆかりの場所ではあの大監督との
不思議な繋がりも!?前川さんは「もう一回
あのアニメを見直そう」と思ったとか

北海道では龍馬に関する驚きの発見を取材?

昨年11月に北海道で見つかった龍馬の遺品です。そこから子孫の方たちとの繋がりに注目しました。龍馬の血筋の方たちが、彼の遺志を大事にされていたことなど、色々感じるところがありますし、思わぬ発見もあるんですよ。

今回注目した遺品や、前回の龍馬の取材(2018年1月13日放送)で見せて頂いた直筆の手紙もそうですが、やはり見る度にちょっと鳥肌がたちますね。小説や歴史上の坂本龍馬から、一人の人間としての姿を見せ始めてくれるような感覚が、歴史の面白いところだと改めて思いました。今回は龍馬の聖地とされる場所や、その土地に残るお話から段々とそのイメージに肉がついていく、人物像が膨らんでいく楽しさがあると思います。

こぼれ話

ミステリーハンターの前川さんが
一番驚いた発見とは…

龍馬とあの人物

僕の中では龍馬と、龍馬に最新の武器や船を提供していたトーマス・グラバーとの関係が一番だと思います。まず意外だったのは2人の年齢がとても近かったこと。これまで見ていたグラバーさんの写真は年を取ってからのものだったから、龍馬がグラバーさんに面倒を見てもらっていたようなイメージありました。でも実はグラバーさんの方が年下。20代前半で日本に来て商売をする海外の若者と、商社を作って日本から海外を目指そうとする若者同士だった。互いに尊敬を持って夢を語り合ったのでは?そんな姿がすごく腑に落ちた部分です。

世界を変えていこうとか、世界へ出ていこうとする若い人の熱量はすごいものがあるし、そこを共感できる人と出会えるのは素敵なことだと思います。僕も20代にモデルとして海外を目指してそれが実行出来た時は楽しかったですし、友達と夢を語り合ったり酒を飲んだり。もちろん龍馬の場合はとても大きな夢を持っていたのだと思いますが、若者同士の夢を語り合う繋がりというものが今回見えたことは、大きな発見だったと思います。

グラバー園の名誉園長ブライアン・バークガフニさんと

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