日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2021年9月25日 よる9時から放送

第1609回

伝統×最新 京都&平等院・鳳凰堂

ミステリーハンター

野々 すみ花(のの すみか)

1987年2月27日生まれ。京都府出身。元宝塚歌劇団トップ娘役。退団後は女優としても数々の舞台・テレビドラマ・ラジオドラマ・映画などに出演。一児の母。現在は女優業を続けながらも、以前から関心のあった、有機無農薬栽培の野菜や果物を使った商品の企画販売を開始し、オンラインサロンの運営など、あらたな活動にも取り組んでいる。ミステリーハンターは今回で14回目(スペシャルの回は含まず)。

ミステリーハンター

山本 ・ リシャール登眞(やまもと・りしゃーるとうま)

世界遺産検定の最上級「マイスター」を史上最年少の11歳で取得。現在15歳の高校生。京都府在住。ミステリーハンターは今回が3回目。

今回のミステリーハンターは、野々すみ花さんと山本・リシャール登眞君です。京都にゆかりのある2人が向かったのは、千年前の最新が込められたという平等院と京都の町。一体、どんな発見が?

今回は2人で京都へ!
まずはちょっと変わった街歩きへ?

山本・リシャール登眞君と京都の町で巡ったのは、洋風でレトロな建物から、京都のカフェ文化を担ってきたお店まで色々です。京都は日本の歴史がそのまま生活に入っている部分がありますが、中には新しいものが混ざり合った一面も!すると紡がれてきた歴史もさらに強調されて、うまい具合に絡みあっている気がしました。そこからは、“ザ・京都観光”とは違う側面が見えてくると思います!

実はこの場所の前をよく通っていた野々さん
初訪問では「こんな…!」と驚きの連続に

そのお店の雰囲気はパリの学生街?
登眞君はフランスパンを京都に広めたお店へ

番組初取材の平等院へ! 極楽浄土を
演出したのはおよそ千年前の最新技術?

平等院は宇治にあって自分の故郷にすごく近いのですが、実は行ったことはなかったんです!ただ印象としては本当に左右対称で、ほかの神社仏閣とは少し違う感じがしていました。

千年程前、災害の頻発や疫病など不安の時代に
極楽浄土への思いから建立された平等院

取材では鳳凰や阿弥陀如来座像、さらに方角などから、平等院について探っていきましたが、「平等院ミュージアム鳳翔館」で復元された鳳凰堂内部の絵にも驚きました。とにかく派手!規模感にも圧倒されますね。ただそれくらい華やかな空間なのに、よく見ると描かれているのは当時の日常!?そこに死の瞬間も、極楽への救いも描かれているんです。今私たちが感じているより、死がもっと身近にあったことがすごく伝わってきました。

平等院ミュージアム鳳翔館で

平等院の阿弥陀如来座像を囲む
菩薩たちが奏でる天上の音楽をレポート?

世界最古のオーケストラともいわれる雅楽です。雅楽会の方々にその演奏と舞を披露して頂いた時は、なるほどと思ったのですが、いざその舞に挑戦したら本当にきつくて!身体をものすごく使っているのが分かるんです。今のダンスは音楽に軽く乗っていくリズムがあるけれど、千年前の最先端ダンスミュージックでもある雅楽の舞は、大きなお衣装なので少しの動きだけでは何も伝わらないんです。身体の芯から、演奏に合わせて動かすことで、やっと何かが伝わって…。これはすごく面白い体験でした。

さらに新型コロナウイルスの終息を願い
平等院に奉納された芸術作品と関わる場所へ?

平安時代からの伝統的な藍染めをされている、中西さんの工房です。若い方も3、4人いらしたのですが、仕事に対する邪念をまるで感じないというか、工房そのものの空気が澄んでいるのを感じました。お話を聞いてみると、本当に藍染めをやりたくて工房に入った方ばかりなんです。

藍染めの工程も
面白い発見があったという野々さん

そういう方々に中西さんは指導されているのですが、「あ、こうして歴史が繋がっていくんだな」というのを肌で感じました。藍染めの作業はかなり重労働ですが、びっくりするくらいみんな楽しそうだったんです。藍にはやっぱり人を魅了するものがあって、それを感じられた人が、その魅力を教えとして繋げられる人から継いでいくのが、歴史が続くということなのかなと。

山本・リシャール登眞君と
2人でレポートされた感想は?

「世界ふしぎ発見!」に登眞君が現れた時に、「すごい人が出てきた!」と思ったんです。レポート姿は初々しくて、歴史を学び吸収していくのが本当に好きなんだなと、見ていて清々しい気持ちになりました。それがなんと今回は一緒に!テレビ越しの登眞君は、博識で好奇心に溢れる印象でしたが、直にお会いすると年齢相応なところもあって安心しました(笑)。でもやっぱり取材中は、世界遺産マイスターとしての責任感が度々伝わってきて頼もしかったです。

こぼれ話

ここではミステリーハンター、山本・リシャール登眞君に
取材の感想を伺いました!

平等院鳳凰堂の取材で一番面白い発見は?

平等院には平成の大修理が終わったばかりの2014年に一度お邪魔していて、阿字池に浮かぶ鳳凰堂の華麗な姿が印象に残っていました。取材では、国宝密度が日本一とも言われる鳳凰堂の修理・保存や、庭園の整備についてお話を伺うことができ、平等院のテーマが「命」そのものなんだな、と感じさせられました。文化財には「動かない物」という窮屈なイメージがありますが、平等院の文化財には全て躍動感があり、今にも歌や笑い声が聞こえてきそうです。創建者 藤原頼道の想いを受け継ぎ、常に最先端技術で保存や展示のあり方を更新し続ける平等院の人々はまさに文化財ドクター。約千年前の夢が生き続けていることに、感動しかありません。

ミステリーハンター・野々すみ花さんとの取材で
印象に残ったことは?

ミステリーハンターとしても大先輩の野々すみ花さんとご一緒できたのは本当に光栄で、撮影をとても楽しみにしていました。同時に、「元宝塚歌劇団トップ娘役」と伺っていたので、「どんな方なのかな?」と、どこか緊張していた面も…。実際にお会いすると気さくで優しく、お互いに京都出身なので共通の話題も多く、親戚と旅行している気分で京都を廻ることができました。発見や感動を分かち合えるのも、良いですね!

音楽好きにとっては、楽器や踊りがシルクロードを通して伝わってきて、日本風にアレンジされた歴史に感銘を受けました。雅楽を体験できたのも良かったです。雅楽会の舞では、僕はついて行くのに必死でしたが、野々さんは悠々とダンスをこなされ、とにかくカッコイイ。次の日も踊ってはりました(笑)。またご一緒できたら嬉しいです!

平等院奉納プロジェクト
奉納ガラスアート「œuf ho-oh(ウフ 鳳凰) 鳳凰の卵」

新型コロナウイルス終息を祈念し、2021年7月4日に奉納された「ウフ 鳳凰」。限りなく透明な最新技術の光学ガラスと、平安時代から続く伝統的な藍染めを組み合わせた作品のテーマは「鳳凰の卵」。2021年、平等院の上にいる鳳凰によって目の前の池に産み落とされた卵に、コロナウイルスの終焉、新たな千年に向けて繁栄の祈りが込められている。
□平等院ミュージアム鳳翔館
住所 京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間 9:00〜17:00(受付終了16:45)、基本無休
拝観料(庭園+平等院ミュージアム鳳翔館) 小学生300円、中高生400円、大人600円

※2021年9月現在
新型コロナウイルスによる拝観状況等、最新情報は事前にご確認ください

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