福島県では標高1000mの高原へ
そこにあったのは中世のあの国？

このロケは、取材先でどんな方と会う予定だとか、事前に全く知らされずに始まったんです。待ち合わせの駅にいると、長身の男性が迎えに来られて、その方が乗ってきた緑色のバンで移動することに。でも、バスの中でどんなに明るく「おはようございます！」と挨拶をしても、返ってくる言葉は…。そこから地獄のレポートが始まりました（笑）！

高知県の山で足を踏み入れたのはフランス？

印象派の画家・モネの睡蓮の絵がありますよね。訪ねた場所はそんな「モネの絵みたい」というレベルではなく、まさにモネが愛したパリ郊外のジヴェルニーの庭…。モネが筆をポンと散らした感じの花々があって、睡蓮を描きたくなったモネの気持ちや、なぜあの印象派の絵が出来上がったのか、分かる気がしてくるんです。その秘密を、庭づくりを任された庭師の方にお聞きしました！

神奈川県では世界各国の人が暮らす町へ！

まさにインターナショナルな町です。ラオス、ベトナム、ブラジルの方も多いですね。またラオスのお寺、タイのお寺、その100m先にカンボジアのお寺と、各国のお寺巡りができる光景も不思議でした。

また取材したベトナムのお寺の外観は、日本の風景の中でかなり違和感があるのですが、建物の中へ入れて頂くと、段々混乱してくるんです。聞こえてくるベトナム語や、漂っている香水、生活の匂いのせいか、外を走るバイクの音まで「ハノイにいるんだっけ！？」と思えてきて…（笑）。でもそんな各国の寺院は、外国から来て日本で暮らすみなさんを、深く知ることのできる場所でもありました。

さらに旅したのはパキスタンカレーの聖地！
そこで印象に残ったことは？

パキスタンカレーの謎について迫る！という話だけを、ディレクターさんから事前に聞いて、富山県へ向かいました。でもカレーは謎の入り口で（笑）、その先の発見が深かったです！

最初はもちろんパキスタンカレーのお店を訪ねたのですが、町から遠くて、昼間は倉庫にも見える建物でした。それが夜になると様子が一変。一体どこから？というくらいパキスタンの方で席がいっぱいでした。端っこの席で日本の方がカレーを食べていたのですが、初めは観光客にしか見えなくて（笑）。でもしばらくしたら、お客さんはみんな地元の人で、ただカレーを食べに来て、普通に帰るだけのごく当たり前の日常だと分かったんです。

見どころは？

今回、日本で体験した“外国”は本当に別世界でドキドキしたり、行ったことのある国であれば「そうそう、こういうところだった！」と懐かしくなったりも。そしてその先にも発見があって「日本をこんなふうに見てくれているんだ」とか、外国から日本へ来られた方々の思いを知ることができました。日本で暮らす外国の方は増えていますし、コミュニケーションの良いきっかけになる発見がきっとたくさんあると思います！

番組で訪れたスポットについてご紹介

□VILLA SANTORINI（ヴィラサントリーニ）
ギリシャ・サントリーニ島をモチーフにしたホテル。家具や小物はオーナー自ら現地で仕入れ、細部にいたるまでサントリーニ島の雰囲気を再現。その景色と共に高知にいながらエーゲ海で過ごす気分に。
住所 高知県土佐市宇佐町竜599番地6

□British Hills （ブリティッシュヒルズ）
海抜1000mの森にある7万3000坪の広大な敷地の中、中世英国をテーマに作られた施設。時代考証に基づいた建築様式やインテリア、また宿泊、食事、英語カルチャーレッスンなどを通して自由に英国文化のルーツを体験できる。
住所 福島県岩瀬郡天栄村大字田良尾字芝草1-8

□北川村「モネの庭」マルモッタン
モネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルに作られている。花の庭、水の庭、ボルディゲラの庭などそれぞれの風景が楽しめるほかカフェやショップも併設。モネの庭を造る花の苗が育てられているフラワーハウスでは、睡蓮をはじめ季節の花の苗や観葉植物を販売。
住所 高知県安芸郡北川村野友甲1100番地

※情報は2021年5月現在
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