今回はタスマニアと日本
繋げるのはあの食べ物？

実は2012年にタスマニアへ取材に行っています。その時点で、今回レポートするタスマニアの「そば栽培」などを取り上げてはどうか？という話がありました。でも季節的なことや、日本とこれほど関係していたところまでは、まだ分からなかったんです。だからその時は、空気が世界で一番きれいと言われ、水もきれいなタスマニアという場所や自然について番組でご紹介しました。

そして今回、あらためて調べてみると…、日本との深い繋がりや、日本の文化がタスマニアに入っていくまでが見えてくるなど、面白い発見があったんです。

タスマニアでのそば栽培には理由が…

日本人の麺に対する執着心というのは、すごいところがありますよね。ラーメンやうどん、そしてそばについても。そばはすごくコアなファン層があって、そば粉の産地から、粉をどう挽くかなどの製粉、つなぎの割合など細かいこだわりが色々！その中でもおそばの店にとってずっと大きな問題だったのが、夏には原料のそば粉が古くなることだったそうです。でも暑い夏には、みんな冷たいおそばが食べたくなって…、という長年の問題の解決にタスマニアで、親子2代で、そばの栽培に挑戦した方がいたんです。

タスマニアは島なので、新しい種や植物を入れることは、在来種を守るために本当に厳しいものがあります。ただ過去にオーストラリア自体の農業試験場でそばを試験していたことがあって、それでタスマニアにそばを持ち込めたそうです。そしてそばの栽培に成功するまでには、今回お話を聞かせて下さった方のお父様の代から、とても時間がかかっているんです。

またそばのほかにも、タスマニアにはそばには欠かせない食材や、日本のお寿司でも大人気の魚が養殖されているなど、共通するものが意外とたくさんあるんですよ。

見どころは？

タスマニアでそばの栽培が行われるより前は、そこにおそばの文化がなかったことになりますよね。今回は北半球から南半球のタスマニアへ、日本の文化が入っていったというお話でもあります。地球は繋がっているなと感じられますし、それで補えることもあって、そういうふうに地球は周っているのかもしれませんね。今はコロナで分断されて国境を越えられないけれど、「実はそば粉で」という視点で見てもらうと面白いかな？

番組で訪れたスポットなどをご紹介！

□すさみ町立「エビとカニの水族館」
エビやカニを中心に約150種類の甲殻類を展示。「面白いポスターがたくさん貼られていたり、食べたことのあるエビ・カニのコーナーは生け簀にしか見えなくなってきたり…、そんな楽しい博物館です！」（竹内さん）
住所 和歌山県西牟婁群すさみ町江住808-1
開館時間 9:00〜17:00（最終入館16:30）、年中無休
料金 一般大人800円、小中学生500円、幼児（3歳以上）300円

□「網元光徳丸 食事処 かにや へだ本店」
身が溶けやすく調理の方法が難しいため、市場に出回らないタカアシガニが食べられるお店。「シュッとすごくきれいに身が取れて、とても繊細な味がしました（竹内さん）
住所 静岡県沼津市戸田354-4
営業時間 11:00〜16:00、月・火曜日定休 ※変動する場合があり要確認

□「地質標本館」
地球の歴史、生活と鉱物資源、生活と地質現象、岩石・鉱物・化石などについて展示。地質を学んで地球を知ることができる博物館。
住所 茨城県つくば市東1-1-1
開館時間（見学は事前予約制） 9:30〜16:30。休館日は月曜（休祝日の場合は開館し翌平日休館）、年末年始、臨時休館日
入館料 無料

□タスマニア産のそば粉を食べ比べられる「くるみ庵」
タスマニアでそば栽培に成功した白鳥さんのそば粉を使っているお店。抗酸化作用のあるポリフェノールやルチンの量が多い、高嶺ルビーの「食べ比べセット（800円）※税別、1日10食限定」もある。
住所 千葉県習志野市大久保4-2-1メゾン都築1F
営業時間 月〜金（火曜日定休）／11:00〜15:00（L.O14:00）、17:30〜20:00（L.O19:30）、土日祝／11:00〜20:00（L.O19:30）、テイクアウト受付11:00〜19:00

※情報は2021年4月現在
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