日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

バックナンバー

2021年2月6日 よる9時から放送

第1584回

青い目のサムライ

ミステリーハンター

村雨 辰剛(むらさめ たつまさ)

1988年7月25日、スウェーデン生まれ。日本に興味を持ち日本語を勉強。来日して語学教師などを経た後、日本の伝統的な仕事を求め造園業の道へ。日本国籍を取得し現在は庭師とタレント業をこなす。趣味は筋トレ、盆栽。ミステリーハンターは今回で3回目。

次回「世界ふしぎ発見!」の舞台は、江戸時代初期。当時、徳川家康から絶大なる信頼を受け、活躍したイギリス人がいました。彼の名は、ウィリアム・アダムス。1600年、関ケ原の戦いの少し前に日本に漂着した航海士で、後に三浦按針(あんじん)という名と武士の地位も与えられるほど日本のために貢献した人物です。三浦按針を敬愛しているというミステリーハンターの村雨辰剛さんに、按針の魅力そして番組の見所を教えて頂きました。

徳川家康から寵愛を受けた
青い目のサムライ三浦按針

僕は日本の歴史が好きですが、なかでも戦国時代に魅かれます。たくさんの個性豊かな武将たちが活躍し、日本という国も大きな転換期にありました。そんな時代に日本に来て、日本のために力を尽くしたのが三浦按針です。およそ400年前、簡単に遠く離れた異国の情報が手に入らない時代に、彼はどのようにして日本に馴染み暮らしていたのかとても興味が湧き、彼のことを調べるようになりました。すると共感するところもありますし、自分もそうありたいと感銘を受けることもありました。僕にとって偉大なる先人ですね。

長崎県平戸市にある三浦按針の墓

按針の手紙を読んだことがあるのですが、彼がとても謙虚な人だという印象を受けました。非常に精神的にも肉体的にもタフで、さまざまな能力を持った人だったようですが、威圧的なところがない。多分、日本で誰に対しても同じように接していたのではないでしょうか。幼い頃から過酷な戦いに明け暮れ、人の裏と表をさんざん見てきた徳川家康が出会ってすぐに打ち解けるほどですから、よほどの人格者だったと思います。

村雨さんのご自宅も公開!
日本の伝統工芸品で溢れた素敵なお部屋

もちろん筋トレルームも♥

僕は武士に憧れていますが、武芸に秀でていることや武功をあげていることより、武士としての精神的なところに魅かれます。自分の信念を貫いているかどうかですね。按針は、幕府への貢献から武士という身分を与えられますが、それは安定した地位を与えられたと同時に、サムライとしての精神を持つ者と認められたということだと思います。当時の武士は、命懸けの戦を何度もしている人たちですから、その人たちに認められたというのは本当に凄いと思います。

1600年代に造られた西洋船の復元船
「迫力があり感動しました!」(村雨さん)

戦国末期から江戸初期の
わずかな間にグローバル時代が!

今回の取材で知ったことですが、関ケ原の戦いの頃にはまだ日本は鎖国していなかったのですね(笑)。そして鎖国する前の日本に、これまでのイメージとは違う面白さがあると知りました!家康を始め、多くの人が外交に関心を持っているのです。その時の按針の活躍と共に、天下統一とは違う側面の日本にも注目して頂きたいです。取材先でいろいろなお話を聞かせて頂き、もし家康がもっと長生きしていたらその後の日本は変わっていたんじゃないか?と想像して楽しかったです。
僕の周りには、按針のことを知っている人がほとんどいなかったので、今回このような形で多くの方にご紹介できるのがとても光栄です。400年前の封建時代と今とでは、環境も価値観も違うところがたくさんあります。でも当時生きた人の足跡に、今の時代を生きるためのヒントがあると僕は思っています。按針は僕にとって理想の自分に近づくためのヒントを与えてくれる人。番組をご覧の皆さんにも、彼の生き様から何か心に響くものがあれば嬉しいです!

こぼれ話

村雨辰剛さんのこぼれ話、三浦按針の情報をご紹介します。

400年前のグローバル時代を
感じられる場所

「今回はさまざまな場所で取材をさせて頂きましたが、鎖国前に日本がさかんに諸外国と交易をしていたことがわかる場所は特に印象的でした。按針のお墓がある平戸には鎖国前の交易ゆかりの場所がたくさん残っていて面白かったです。江戸時代の交易というと出島が有名ですが、平戸もいいですよ。また、宮城県石巻市のサン・ファン館で特別に取材させて頂いた1600年代の復元船サン・ファン・バウティスタには感激しました。大海を渡り異国を目指す船の迫力を体感できました!残念ながら今年の3月いっぱいで復元船は撤去されるということで、とても貴重な体験をさせて頂いたと思っています」(村雨さん)

●宮城県慶長使節船ミュージアム サン・ファン館
住所:宮城県石巻市渡波字大森30番地2
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
※8月は午後5時30分まで延長
休館:毎週火曜日(祝日を除く)、年末年始

三浦按針についてさらに知りたい方におススメの書籍です

『三浦按針 その生涯と時代』著:森良和(東京堂出版)
『江戸の英吉利熱』著:タイモン・スクリーチ(講談社選書メチエ)

※この情報は2021年2月のものです

オフショット

このページのトップへ