日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2020年12月5日 よる9時から放送

第1578回

京都の本物にふれる旅!
1泊100万円の高級宿坊に迫る!!

ミステリーハンター

山本 ・リシャール登眞(やまもと りしゃーる とうま)

世界遺産検定の最上級「マイスター」を史上最年少の11歳で取得。現在15歳の中学生。京都府在住。ミステリーハンターは今回が初めて。

次回「世界ふしぎ発見!」では、ゲスト解答者としてはお馴染みの山本・リシャール登眞くんがミステリーハンターに初挑戦!京都のふしぎを探ります。自身の暮らす京都をレポートして登眞くんはどんな発見をしたのでしょうか?

全国各地から修学旅行生が訪れる京都
世界遺産マイスター登眞くんと
今だからこその修学旅行へ出発!

これまで5万人以上の修学旅行生を
案内してきたバスガイドの前田紗里さん

初めてのミステリーハンターはとても楽しかったです。数日に渡る取材ですから疲れるかなと思っていましたが、楽しく貴重な体験をすることができました。今回レポートするのは自分が住んでいる京都です。けっこう京都に詳しい方だと思っていましたが、まだまだでしたね。知らないことがたくさんありました。

世界遺産仁和寺(にんなじ)
「観音堂の仏像は圧巻でした!」(登眞くん)

比叡山延暦寺では、修行体験もしました。食事の修行では出来栄えに点数をつけて頂いたのですが、その評価通りで(笑)、自分がいかに未熟かを知りました。その一方で発見もありました。座禅では10分くらいで、叩かれると気持ちいいと感じるほど背中が張ってしまいましたが、集中した状態になると、普段は聞こえない自分の鼻呼吸が聞こえてくるのです。さらに少し離れた僧侶の方の呼吸までわかるようになり、自分が普段使っている五感は、本来持っている能力のごく一部なのだと実感しました。本当の修行では、2時間3時間の座禅をします。それくらいの修行をしていると、どれだけの発見があり、どんな境地に至るのか?と思いました。

60年ぶりの大改修が行われている
比叡山延暦寺の総本堂・根本中堂

美しき古都を未来に繋げるための
さまざまな取り組み

仁和寺の山中にある御室(おむろ)八十八ヶ所
今お堂や参道を守るための取り組みが話題に!

描かれた当時の色彩を残す五大明王壁画
一昨年375年ぶりに公開された

仁和寺では、感動したことがたくさんありました。すべてが特別な体験でしたが、お昼から夜まで長時間居られたこと自体が嬉しかったです。普通お寺を拝観するのは1〜2時間くらいで、鑑賞がメインになってしまいますが、1日いたことでお寺の方たちの日常も感じることができました。撮影中に読経が聞こえてくると、またお勤めが始まったなと。いつもとは違う感覚でお寺にいる時間を楽しめました。
また貴重な文化財を守っていくために今の時代に合った方法で、さまざまな工夫が施されていると感じました。他のお寺の僧侶の方は、「仁和寺さんは攻めてる」とおっしゃるのですが(笑)、将来文化財を守る担い手となる僕たち世代にも関心が向くような入り口を作ってくれていると思います。

世界遺産を貸し切りにできる
スペシャルなツアーとは?

どんなに歴史的価値がある場所でも、それを守ろう、残そうという人がいなければ消滅してしまいます。1000年前のものが今見られるのは、1000年間守ろうという心が続いてきた証です。古い文化財の多い京都では、常にどこかで修復が行われています。そういった現場でもいろいろなお話を聞かせて頂きました。

登眞くんお気に入りの高山寺
貴重な絵巻が数多くある

日本の重要な文化財を修繕してきた
岡墨光堂の工房

なかでも巻物などの修復をする工房の岡さんの言葉が心に残っています。岡さんは、中学や高校で講演をしているそうですが、そういった講演を通して自分も文化財を守る仕事に就きたいと思う子が100人に一人いればいい、そして99人の子に文化財を守る仕事があるということを知ってもらうことが大切だと。本当にその通りだな、と思います!今回の番組でも、美しい秋の京都を楽しんで頂くとともに、文化財とは守られ続けてきたものだということを知ってほしいです。

こぼれ話

山本・リシャール登眞くんに、京都のお気に入りスポットを教えて頂きました。

京都にはたくさんの名所がありますが、僕が一番好きなのは二条城です。江戸幕府初代将軍の徳川家康が築城して、15代将軍の慶喜が大政奉還を表明したお城。江戸時代の最初と最後という、日本史の二つの大転換点を見た場所として魅かれますね。天守は残っていないものの、櫓などから城の荘厳さを感じられます。そして城郭に御殿と庭園が現存するのは、実は二条城だけで、建築様式や彫刻、絵画を通して、江戸時代の美術が楽しめます。二の丸御殿内部には見事な障壁画がありますが、ただ豪華絢爛なだけではないんです。外様大名が控える部屋では虎が睨みをきかせていて、公家や朝廷の人々をもてなす部屋では満開の桜が温和な雰囲気を演出するなど幕府の政略や想いが込められているところが面白いと思います。また、大政奉還を機に城のいたる所にあった葵の紋が、急遽菊の紋に替えられたのですが、所々葵の紋が残っていることに歴史を感じます。

今回取材をした高山寺のように山や市中から少し離れた所にあるお寺にも魅かれます。こういったお寺は僧侶の方たちの修行の拠点として建立され、俗世間から離れるという意味があると思いますが、自然の中で目にする一木一草、耳にする鳥や虫の声が落ち着いた気持ちにさせてくれます。鞍馬や大原で見られる、四季折々の山里の風景も好きです。桜の名所として有名な醍醐寺もおススメですね。秋に紅葉した桜の葉も美しいですよ。

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