日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2020年10月24日 よる9時から放送

第1572回

日本で見られる天才の建築
フランク・ロイド・ライトのニッポン

ミステリーハンター

モーリー・ ロバートソン(もーりー・ろばーとそん)

ニューヨークで生まれ日米双方の教育を受ける。ハーバード大学卒。国際ジャーナリスト、ミュージシャン、タレントとしてさまざまなメディアにおいて幅広く活躍。
ミステリーハンターは今回初めて。

20世紀に活躍したアメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライト。次回「世界ふしぎ発見!」では、彼が日本で手掛けた建築を巡り、知られざる日本との深いつながりに迫ります。近代建築の巨人の足跡を辿ったのは、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん。モーリーさんは、取材を通してどんな発見をしたのでしょうか?

アメリカでは教科書に載る偉人
フランク・ロイド・ライトの建築とは?

ライトは建築家ですが、アメリカではアメリカオリジナルの文化をつくり発展させた偉大な人の一人としてよく引用されていますね。僕のイメージとしても、教科書に載っている人物、アメリカ人が誇りに思う偉人、という感じでした。

およそ100年前に建設された帝国ホテル
各国の要人を迎えてきた

そして今回、ライトのさまざまな建築を見て、また日本に残る彼が手掛けた建物を訪れ、彼の凄さを実感できました。そのひとつが、彼の建築にはすべて彼の哲学や世界観が貫かれているということ。こんなデザインの建物を造りたいというより、自分の哲学や理念をデザイン化し、形にしている。ライトの建築には、人はこうやって暮らした方がいい、こういう事を大切にした方がいいという提案が含まれているのですね。ライトが手掛けた個人の邸宅を取材した時、そこで生活していると自ずとライトの理念を体現することになると感じました。

ライト館と呼ばれた旧帝国ホテルに
飾られているライトの写真

並々ならぬ情熱を注ぎ挑んだ
帝国ホテルの建設
そのデザインに込められたライトの想い

日本に現存するライトの建築は4つあり、その中で最も知られているのが、およそ100年前に建設された帝国ホテルです。愛知で保存されている当時の建物も取材しましたし、当時ライトと交流のあった方たちのご親族などにもお話を伺うことができました。実際に見て、聞いてもう凄いとしか言いようがないですね。ライトだからこそできた仕事だと思います。

ライト館は現在愛知県犬山市の
明治村に移築されている

昨年ライトの建築が世界遺産に登録されましたが、帝国ホテル建設当時のライトのエピソードを知ると、彼はタージ・マハルやピラミッドを目指していたんじゃないかとさえ思えます。王様も殿様もいない時代に(笑)。建設にかけた労力、資金、そしてライトの情熱も並じゃない。そして当時、彼のように壮大なビジョンを持った、リーダーシップのある人物は、一部の人を心酔させるような魅力があったと思います。

ライトが帝国ホテル側の反対を押し切り
こだわった建材がある宇都宮の採石場へ

ライトが考案し以後スタンダードになった
石材加工技法にモーリーさんも挑戦!

帝国ホテルは、ライトにとって転機となった建築で、彼の美学や野心を貫いた建築とも言えます。その一方で彼がこだわり抜いた建材やデザインには日本への想いが込められています。ホテルの建設のために来日してから受けたインスピレーションも多く反映していると思いますね。特に自分の要求する無理難題にも、ひたむきに応えてくれる職人たちの技や心意気に感銘を受けたり、刺激を受けたりしたのではないでしょうか。賞賛を受けているライトの建築は数多くありますが、帝国ホテルは建築家フランク・ロイド・ライトという人物を最もよく現わしている建築だと思います。

東京日比谷の帝国ホテル・インペリアルバー
ライトのデザインした壁画が保存されている

*営業状況はホームページをご確認ください

こぼれ話

さまざまな分野において造詣が深いモーリー・ロバートソンさん。ミステリーハンター初挑戦はどんな体験だったのでしょうか?

ミステリーハンターをして再確認
この世はふしぎに溢れている!

取材を終えて改めて、ミステリーハンターという素晴らしい機会を与えて頂いたと感じています。フランク・ロイド・ライトにまつわるさまざまな場所へ赴き、興味深い事実を知り、またこれまで体験したことのないことにチャレンジできて楽しかったです。さらにそうした体験を通じて、自分の知らないことがいかに多いか気付いたことがよかったですね。

世の中にはワクワクするようなふしぎが満載なのに、日常の雑多なことに没頭しているとそれを忘れてしまう。今回は丁寧に取材をしていく過程で、日常の視点から離れ、新鮮な気持ちで、見たもの聞いたことを味わうことができました。その一方で、最近ちょっと怠慢になっていないか?という自省も。今は検索すれば、かなり詳細な情報を得ることもできますので、つい忙しいのを理由にわざわざ行かなくてもと思ってしまう…。それでは情報は得ても、自分の心動かす発見はないのですね。

今回のミステリーハンター体験は、まさにふしぎ発見の連続、大冒険でした!

オフショット

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