日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2020年8月29日 よる9時から放送

第1566回

日本×カリブ 世界に誇れる!
珍・凄 生きもの大集結アイランド

ミステリーハンター

篠原 かをり(しのはら かをり)

1995年2月20日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学卒業、同大学院に在学中。趣味はクイズ、金魚すくい、昆虫採集。特技は生物、執筆。著書は「フムフム、がってん!いきものビックリ仰天クイズ」(文藝春秋)、「ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる!」(徳間書店)など。
ミステリーハンターは今回で5回目。

次回「世界ふしぎ発見!」では、独特の環境によって希少な生きものの楽園となったノアの方舟スポットへ!鹿児島県の奄美大島、野生の生きものが数多く生息するカリブ海の楽園、トリニダード・トバゴなどで、希少な生きものの営みを追います!
奄美大島、千葉県の銚子を取材したミステリーハンターの篠原かをりさんにお話を伺いました。

日本最大規模の亜熱帯照葉樹林が広がる
奄美の森 次々と現れる希少種に
篠原さんも興奮の連続!

奄美の特産、大島紬
篠原さんはその独特な「染め」に挑戦!

奄美大島には、天然記念物に指定されるような、希少でかつユニークな生態の生き物がいます。代表的なのが天然記念物の、耳が長くなく、ずんぐりとした体型のアマミノクロウサギですね。今回は、そういった奄美固有の生きものを追うということで取材前からとても楽しみにしていました。でも野生の希少な生きものにはそう簡単に遭遇できませんから、楽観はしていませんでした。ですが、現地では遭遇の連続で、感激と共に驚きました。

幸運にも、アマミノクロウサギにも遭遇できました!俊敏さに例えられるウサギですが、アマミノクロウサギはその点でも他のウサギとは違いました。ゆったりと行動する姿がとても愛らしく、面白かったです。今回遭遇できたのは、幸運だったということもありますし、奄美の森のスペシャリストである写真家の浜田太さんが案内をしてくださったおかげというのもあります。そしてさらに、奄美の自然を守る地道な活動の成果だと感じました。アマミノクロウサギは、私が子どもの頃から絶滅が危惧されていた生きもので、同時にその頃外来種の急増などで、奄美の生態系の危機も叫ばれていました。短い取材期間で、さまざまな希少種に遭遇できたのも、森の生態系が健全になってきている証だと実感しました。本当に奄美の森は素晴らしかったです!

新たなフィールドを開拓!?
篠原かをり奄美の海へ!

クロマグロの最先端養殖もレポート

これまで、私の興味は陸上の生きものに傾きがちだったのですが、地球上では陸地より海の面積の方が大きいですし、もっと海の生きものにも興味を向けてみようと思いまして(笑)。ダイビングのライセンスを取得して取材に臨みました。そして奄美の海は、海の魅力、ダイビングの醍醐味を存分に味わえる最高の場所でした!大小さまざまな生きものが見られ、透明度が高く、海の中の美しさにも感動しました。

そして、今回私は実際には遭遇できませんでしたが、世界最大のカメ、オサガメについても取材をしました。オサガメの成体は約2メートル。浦島太郎が背中に乗って竜宮城へ行ったと言われても納得の大きさです(笑)。海遊しているカメなので、世界各国さまざまな場所で目撃されていて、つい先日も私の研究室がある神奈川県藤沢の海岸に漂着したというニュースがありました。残念ながらすでに死んでいたようですが…。こうしたことは、昔からあったようで、その痕跡も残っているのです。

千葉県銚子市の川口神社
明治時代に奉納された絵馬

オサガメも、アマミノクロウサギと同じく、人間より遥か昔からこの地球上で生き延びてきた、生きものとして大先輩。産卵に適した場所が減少し、絶滅の危機にあるのは残念です。奄美大島がまさにそうですが、ユニークで魅力的な生きものが生息していける環境は豊かで美しい。そういった場所があり続けてほしいと思いました。

奄美の海岸に篠原さんが描いた
原寸大のオサガメ
そしてオサガメの数少ない産卵地では
現地在住の生きもの大好きキッズが
オサガメのレポートをします!

こぼれ話

プライベートでダイビングのライセンスを取得して取材に臨んだ篠原かをりさんのこぼれ話をお楽しみください。

不運が重なった実習…
しかしその甲斐あって
奄美の海の素晴らしさを満喫!

奄美の海に潜って、まず嬉しかったのは海水がとても温かかったこと(笑)。というのも、私がライセンス取得のための実習で初めて海でダイビングをした時は、寒さとの戦いだったんです。梅雨の頃で本来ならそれほど海水が冷たい時期ではないのですが、今年の梅雨は特に雨天が続き日照時間がとても少なかった影響だと思います。潜ってすぐに身体が冷えてしまい寒かったのですが、我慢するしかありません。ダイビングは想像以上に体力を使うものだと思いました。休憩中は熱いシャワーで身体を温めていましたが、そうすると眠くなる(笑)。今度は眠気とも戦いながら再び海へ、でしたね。

私が実習で潜った海は、その時期にアオリイカが産卵に来るスポットで、それが見られたことはとても嬉しかったのですが、雨続きで海水が濁っていたので、いろいろな生きものを探すこともままなりませんでした。ダイビングショップの方たちが、「海の中にいるとつい時間を忘れてしまうからタンクの残量に気を付けて」とおっしゃっていたので、海の中でチェックしていたのですが酸素はたっぷり、まだ10分しか経ってない…、という感じでした。

それが奄美では一転!もうこんなに時間が経っていたの!?という感覚を味わえました。実習では、アンラッキーなことが重なりましたが、ライセンスを取得して本当によかったと思います。これからも、さまざまな海でさまざまな生きものと遭遇したいです!

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