日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2020年3月28日 よる9時から放送

第1549回

春を待つ京都
天才絵師の謎

ミステリーハンター

村雨 辰剛(むらさめ たつまさ)

1988年7月25日、スウェーデン生まれ。日本に興味を持ち日本語を勉強。来日して語学教師などを経た後、日本の伝統的な仕事を求め造園業の道へ。日本国籍を取得し現在は庭師とタレント業をこなす。趣味は筋トレ、盆栽。ミステリーハンターは今回が初めて。

今回はミステリーハンター初挑戦の村雨辰剛さんが京都へ!訪れたのは、冬から春へと季節が移り変わる頃…。この時季に秘められた京都の魅力に迫ります。さらにある新発見から浮かび上がるのは、京都出身の天才絵師・伊藤若冲の謎!一体どんなレポートに?

京都でまず向かった先は?

神社や禅寺などを訪ねて冬のお庭を取材しました。レポートでは庭造りで使われる“石”についてなど、普通はあまり触れない部分にも僕が突っ込むので、少しマニアックなところもあります(笑)。庭師の修行中によく使っていて、親方からも話を聞いていた鞍馬(くらま)石などは、原産地でその加工の様子を知ることもできて、個人的にも貴重な体験でした。

またお庭のことをはじめ、禅宗のご住職に教えて頂いたこともたくさんあります。禅と庭のこと、侘び寂び、取材した伊藤若冲の絵など、それら全てが日本の美と繋がっていくところです。自分で説明するのは難しいですが、ご住職のお話からは、その道を究められた理解の深さを感じました。

「日本の美は、完璧さやきれいさだけでなく
人生そのものをうつしているかのようですね」
(村雨さん)

あらためて奥の深さに触れた日本の美ですが、同時に「日本の美ってそもそも何だろう?西洋との違いは?」という、僕が西洋生まれだから持つ視点や角度から見えてくる発見もあると思います。

庭で禅を体験!
住職が行う修行のひとつ砂紋引きに挑戦

今回は伊藤若冲(じゃくちゅう)の謎の生涯にも注目!
その絵を見た感想は?

日本らしいけれどモチーフは洋風でもあって、面白い具合に日本と西洋が混ざっていると感じました。だから外国の人も親しみを感じるところがあるのだと思います。

若冲の初期の作品で雪の中に佇む鶏

また若冲は植物を多く描いていて、そこには自分との共通点も見つけました。花が咲くとみなさん花の部分に目がいくと思いますが、僕は庭師という仕事柄、葉っぱや幹をよく見ます。若冲の花の絵は、葉や幹まで全てが細密に描かれていました。本来は背景であるものが主役のようにもなっているんです。だから見る度に面白いところが見つかるし、色んな動きが絵の中におさまっていて、物語でもあるんですね。

相国寺に併設された美術館にある葡萄小禽図(ぶどうしょうきんず)

見どころは?

冬から春への京都、庭園、伊藤若冲…、やっぱり全て美かな?日本の美を共通点に繋がっているところです。初めは、庭と若冲にどういう繋がりが?と思われるかもしれませんが、そこが面白い部分でもあります。例えば、庭に苔が生えて、時を重ねるごとの特徴が出てくるのは、若冲が絵を描く時に傷のある葉っぱもそのまま描くのに通じます。日本ならではの考え方で、それを感じたり発見できたりするのが、僕は今回のレポートの魅力ではないかと思います。

また伊藤若冲の謎の生涯を追ったレポートは、人物としての面白さも!当時としてはとても面白い生き方で、彼の人生自体も見応えがあります。単に絵の才能に恵まれた天才、ではなかったんです。

若冲の生涯と深く関わる京都・錦市場へ

京都というと、これまで何回も紹介されてきた場所ですし、「京都はよく知っているけど、まだ謎があるの?」と思われる方もいるかもしれません。でもこのレポートでは京都の奥へ、奥へ…、よくある表面的な京都ではない、ディープなところへ攻めていっています!ひとつひとつがすごく濃い内容だと思います。また外国生まれの自分だからこそ、どうして日本の美は特別なの?という部分が伝わるといいなと思っています!

一風変わった若冲の作品がある伊藤家の菩提寺へ
「ミステリーハンターは大変でしたが、自分も
成長できて、たくさん勉強になりました!」

こぼれ話

今回の取材でお世話になった場所の
住所とアクセス方法をご紹介

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参拝時間、営業時間、休業日等が通常と変わっている場合がありますので、直接ご確認ください。

■北野天満宮
住所:京都市上京区馬喰町
アクセス:市バス「北野天満宮前」下車すぐ
嵐電「北野白梅町駅」下車徒歩約7分
「梅花祭と梅花祭野点大茶湯」は毎年2月25日に開催されます。

■臨済宗南禅寺派 霊鑑寺
住所:京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町12番地
アクセス:市バス「錦林車庫前」下車徒歩約5分
市バス「上宮ノ前町」下車徒歩約3分
春の特別公開期間中 2020年は3/20(金・祝)〜4/5(日)拝観可能です。

■くらま温泉
住所:京都市左京区鞍馬本町520
アクセス:叡山電車「鞍馬駅」下車

■貴布禰総本宮 貴船神社
住所:京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス:叡山電車「貴船口」下車徒歩30分
京都バス「貴船」下車徒歩5分

■山藤商店
住所:京都市左京区鞍馬本町396
アクセス:叡山電車「鞍馬駅」下車徒歩3分

■天台宗 京都大原 三千院
住所:京都市左京区大原来迎院町540
アクセス:京都バス「大原」下車徒歩約10分
※「初午・大根焚き」※2020年は2/8(土)−2/11(火)に開催されました。

■畑かく
住所:京都市上京区御霊前通鳥丸西入内構町430
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」下車徒歩3分

■臨済宗 大本山 東福寺
住所:京都市東山区本町15丁目778
アクセス:JR・京阪電車「東福寺」下車徒歩約10分
京阪電車「鳥羽街道」下車徒歩約8分
市バス「東福寺」下車徒歩約4分

■臨済宗 大本山 妙心寺 退蔵院
住所:京都市右京区花園妙心寺町35
アクセス:JR「花園」下車徒歩約7分
京都バス「妙心寺前」下車徒歩約3分
嵐電「妙心寺」下車徒歩約10分

■八坂神社
住所:京都市東山区祇園町北側625番地
アクセス:京阪電車「祇園四条」下車徒歩約5分
市バス「祇園」下車徒歩すぐ
阪急電車「京都河原町」下車徒歩約8分

■錦市場
住所:京都市中京区西大文字町609番地
アクセス:地下鉄烏丸線「四条駅」下車徒歩 3分
市バス5系統「四条高倉(大丸百貨店前)」下車徒歩 2分

<錦市場内店舗>
■木村(鮮魚)
住所:京都市中京区錦小路柳馬場西入

■のとよ本店(川魚)
住所:京都市中京区錦御幸町西入南側

■湯葉吉(湯葉)
住所:京都市中京区錦小路通御幸町西入

■伊豫又(寿司)
住所:京都市中京区錦小路通麩屋町西入ル
※「降り井戸」は一般公開されていません

■有次(包丁・料理道具)
住所:京都市中京区錦小路通御幸町西入ル

■川政(青果)
住所:京都市中京区富小路通錦小路下ル大文字町597–1

■桝俉(京漬物)
住所:京都市中京区錦小路通富小路西入

■かね秀(鮮魚)
住所:京都市中京区錦小路通麩屋町東入ル204

■臨済宗相国寺派 大本山 相国寺/承天閣美術館
住所:京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
アクセス:地下鉄「今出川駅」下車徒歩約8分
市バス「同志社前」下車徒歩約6分

■錦天満宮
住所:京都市中京区新京極通り四条上る中之町537番地
アクセス:阪急京都線「河原町」駅下車徒歩約5分
市バス「四条河原町」下車徒歩約5分

■浄土宗西山深草派 宝蔵寺
住所:京都市中京区裏寺町通蛸薬師上ル裏寺町587番地
アクセス:阪急電車「河原町駅」下車徒歩約5分
各社バス「四条河原町」「河原町三条」下車徒歩約3分

■浄土宗 信行寺
住所:京都市左京区北門前町473
アクセス:地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩約6分
※天井画は一般公開されていません。朝日新聞出版「若冲の花」(2016年)で見ることができます。

■錦湯(銭湯)
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町535
アクセス:地下鉄「四条駅」下車徒歩約5分

(※以上番組での登場順)


<伊藤若冲作品の撮影でご協力を頂いた美術館>
■細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
アクセス:地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩約10分
市バス「東山二条・岡崎公園口」下車徒歩約3分
※展覧会情報については美術館ホームページをご確認下さい。

■福田美術館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
アクセス:JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩12分
阪急嵐山線「嵐山駅」下車徒歩11分
「若冲誕生〜葛藤の向こう側〜」2020年3月28日(土)〜6月21日(日)

<若冲の再現でご協力を頂いた場所>
■石上神宮
住所:奈良県天理市布留町384
アクセス:近鉄京都線「天理駅」下車
奈良交通バス「石上神宮前」下車徒歩5分

※情報は2020年3月現在

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