日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2019年12月7日 よる9時から放送

第1536回

南米アマゾン最新ミステリー
密林クジラとハイテク先住民

ミステリーハンター

比嘉 バービィ(ひが ばーびぃ)

ペルーで生まれ、5歳より日本で暮らす。モデルとして数々のファッション誌や広告、CMなどで活躍し、現在は英語とスペイン語を活かしてレポーターやMCアシスタント、またバラエティ番組などで幅広く活動している。特技は、ダンス、バレーボール。
公式ブログは「Dulce Barby」。
ミステリーハンターは今回で25回目(スペシャルの回は含まず)。

次回「世界ふしぎ発見!」の舞台は、ブラジルのアマゾン。世界最大の熱帯雨林で、これまでにない方法で森を守っている先住民の村を訪れた、ミステリーハンターの比嘉バービィさんにお話を伺いました。

世界が注目!テクノロジーを駆使して森を守り
伝統文化を守る先住民 スルイ族の村へ

アマゾンの取材は、3度目です。前回は乾季の時期より川の水深が10メートル近く上昇していて、色もまるで墨汁のように濃くて驚いたのを覚えています。でも今回は、それほど水位も増していなく、薄茶色でイメージ通りのアマゾンの川。ジャングルの木々の印象も少し違って見えて新鮮な感動もたくさんありました。

ブラジルで欠かせない食材キャッサバは
日本で大人気のタピオカの原料

キャッサバの搾り汁を加工したもの
スープなどさまざまな料理に使用する

そして今回は、アマゾンで暮らす先住民スルイの方たちの村へ行きました。ブラジルのアマゾンには200以上の部族が暮らしているそうですが、それぞれに保護区があり、他部族との境界線付近に村が点在しています。私たちが訪れたのは、ラペターニャ村。1500人ほどいるスルイ族のうち約150人が暮らす村です。1週間滞在させて頂きましたが、時々ここは本当にアマゾン?と思うほど快適でしたよ。電気、ガスはもちろんインターネットもスマホも通じますし、テレビもあり、学校や診療所もあります。村に住んでいる方たちはほぼ自給自足の生活をしていますが、現金収入を得るための作物の栽培もしています。

その一方で、スルイの伝統も受け継いでいます。私たちが村に訪れた日は、伝統衣装を身に付け歓迎してくださいました。また狩りにも同行させて頂きましたが、仕留めた獲物は村のみんなで分かち合い、初めに男性が食べ、次に女性が食べるというしきたりが守られていました。そして部族の伝統文化を絶やさないために、テクノロジーや現代風のアイデアを積極的に取り入れる、そんな取り組みを始めたのが、リーダーのアウミールさんです。

世界から注目されているスルイ族
そのリーダー、アウミール・ナラヤモガさん

アウミールさんは、スルイ族で初めて大学へ進学したインテリ。スルイの方たちが最初に文明社会と出会ったのはアウミールさんの生まれる少し前の約50年前だそうですから、その優秀ぶりがわかります。実際にお話を伺っていると言葉に重みがあり、教えられることがたくさんありました。そして最も先進的な考えをお持ちの方だとも感じました。

学校に通う子供たち

取材で見せて頂いたアウミールさんの画期的な取り組みの数々には驚くばかりでした。なかでも違法伐採から森を守る活動は、世界からも注目されています。火災や伐採などで、このままだと近い将来アマゾンの半分以上は消失してしまう危機的状況だと言われています。とてつもなく広いアマゾン、まさか!?と思ってしまいますよね。でも私たちがラペターニャ村へ向かう途中にも広大な牧場がいくつもあって、危機的状況の一端を垣間見た気がしました。

森を守る、自然を守るということは素晴らしいことですが、同時に複雑でとても難しいということも今回の取材で実感しました。テクノロジーを使って森を守っているスルイの方たちの取り組みは、世界各国から賞賛されていますが、その反面快く思わない人たちも少なからずいます。アウミールさんはそんな現状をしっかりと受け止め、決して絶望せず、諦めることもなくより良い未来のために力を尽くしています。違法伐採の現場に行った時に、アウミールさんが語ってくれたのは、前向きで力強い言葉でした。感動のあまり思わず涙がこぼれてしまいました。

川の中の黒い物体は、突如森の中に現れた
巨大生物の痕跡…一体何?

こぼれ話

比嘉バービィさんのアマゾン体験のこぼれ話をお楽しみください!

驚異のパワー!
マラジョ島の水牛ポリス

マラジョ島では、いたる所に水牛がいました。島全体が湿地帯のマラジョ島では移動手段として欠かせない生活のパートナーなのです。大きな角に一瞬びっくりしましたが、温厚な性質なので怖くはありません。でも…警察官のパトカーの役割をする水牛たちのパワーと迫力には圧倒されました。

水牛の訓練に参加させて頂いた時、最初に乗った印象はとても良かったんです。背中が広く、馬より安定しているなと。ですが訓練が始まると、想像以上に速く走りだし、そこからはずっとヒェ〜!でした(笑)。川も沼地も棘のある植物の茂みも恐れることなくどんどん突進していくのです。乗っている私はてんてこ舞いなのですが、止まることなく進んでいく水牛たちは本当に凄いと思いました。水牛ポリスの方が、この島の安全はこの水牛たちが守っているとまで言うのも納得です。取材前に水牛に乗ると聞いて、以前沖縄の竹富島で乗った水牛車の水牛を思い浮かべたのですが(笑)、そのイメージは間違っていましたね。

思わずこぼれた涙…
もうひとつの想い

スルイ族のリーダー、アウミールさんにお話を伺ったことは、私の中でさまざまな想いが湧いてきた体験でもありました。普段は、明るく穏やかにお話をしてくださるアウミールさんですが、違法伐採の話になると少し顔つきが変わるのです。それだけ現状が厳しいことを物語っていました。伐採の現場でお話を聞いていて泣いてしまったのは、アウミールさんのお話に感激したのと同時に、私も同じ南米ペルー出身者としてアウミールさんの勇気にも感銘を受けたからなのです。我が家では常に南米のニュースをチェックしていますが、残念ながらあまり明るいニュースはありません。そんな中、立ち向かってくる人たちに屈せず信念を持ち続けるのはどれほど大変なことか…。今この時、アマゾンにアウミールさんがいてくれてよかったと心から思いました。そして私ももっとアマゾンについて関心を持っていこうと思います。

オフショット

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