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2019年2月16日 よる9時から放送
第1504回
絶景ハンティングジャーニー
ミステリーハンター インド洋の色を撮る!
ミステリーハンター
依吹 怜
東京都出身。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。モデル、レポーターとして活躍中。資格/小学校教諭二種免許状、中学・高等学校教諭一種免許状(保健体育科)、特別支援学校教諭免許状。特技はバレーボール、鉄棒(大車輪)。
ミステリーハンターは今回で3回目。
大西洋と太平洋の間に広がる紺碧のインド洋。セーシェル、モルディブなど美しいビーチリゾートや絶景の宝庫です。そんなインド洋で今回、ミステリーハンター・依吹怜さんが追ったのは極彩色に溢れる色の世界!一体どんな旅に?
オーストラリア領・クリスマス島
真っ赤なアカガニの王国へ?
ロケに行く前、クリスマス島の写真を見た時は「嘘でしょ!?」と思いました。赤ちゃんがアカガニに囲まれて笑っている写真で、一体どうしてこんなところで笑顔なのかと。あまりのカニの数に、私は少し気持ち悪いほどだったんです。それがいざクリスマス島へ行って取材を始めたら、カニは襲ってくるわけではないし、すごく大切に卵を守りながら、産卵のために普段暮らす森から、遠く離れた海を目指していて…。
車に乗っていても初めは「こんなにカニがいてどうやって進むの?」と焦りましたが、そのうちに車がカニを避けるのも、道にいるカニを掃き分けるのも上手くなるんですよね。道路を境に森側と海側に分かれるから、産卵のために森から海へ向かうカニを、森側に掃いてしまうとすごく抗ってくるんです。だから卵のある無しで「はいはいあなたはこっち、あなたはあっちね」と見分けるのにもすっかり慣れました。
16000以上もの島々からなるインドネシアへ
待っていた絶景は白、黒、黄金色!
インドネシアにこれほど色鮮やかでフォトジェニックな絶景ポイントがあることも、そこにとてもたくさんの人が集まっていたのにも驚きました!一眼レフやケータイのカメラ、自撮り棒もほとんどの方が持っていますね。みなさん本当に写真をよく撮るし、SNSにアップして、その勢いや広がり方は衝撃的なくらいでした!
色を巡る絶景は奥深さも魅力?
美しいだけではなく「どうして!?」という絶景も色々ご紹介します!インドネシア・スマトラ島で取材した黒い湖は、確かに黒い色をしていますが、空が水色の時は水面にしっかり水色が映っていて、なぜこんなにきれいに見えるのか神秘的なんです。しかも深さで色が変わる謎も。またそんな湖と同じくらいびっくりしたこともありました。湖はものすごく広くて、そこを船で進んでいるといきなりボートが!乗っていたのはまるで戦士のように堂々とした中年の女性でした。私が思わず「あー!」と声を出すと「あ!?」と微動すらしない逞しさで…。
見どころは?
自然が作り出す絶景の全部が見どころです!また自然の中で頑張って生きるアカガニの姿も!今回は目の前の光景により深く迫ろうと、私もカメラを手にレポートに挑みました。「既にどのくらいの距離を移動したのかな?」とか「疲れで進むスピードが落ちている?」など、這いつくばりながらカニ目線でその姿を追いました。一生懸命の“生命”をレポートから感じてもらえたら嬉しいです。私と同じように、初めはカニの大群にひるんだ方が、最終的に産卵の様子をどう受け取って下さるのか、少し怖くもあり楽しみでもあります!
こぼれ話
ここではミステリーハンター・依吹怜さんに聞いたロケのこぼれ話をご紹介!
クリスマス島のカニ・ロケ体験
クリスマス島のロケではアカガニの他にも、アオガニやヤシガニをカメラ片手にレポートしましたが、その捜索はかなり冒険でした!枝をかき分けて進みながらジャングルの奥まで探しに行ったんです。ヤシガニは木の生い茂る中にひっそり巣を作っていて、しかもすぐに逃げてしまうんですよ。だからいかに怖がらせずに近づくか、同時に周りのチクチクする木と、無理な態勢からくる腕の震えにどう耐えるか、自分との闘いでもありました(笑)!
またクリスマス島ではいつも、カニを踏まないように…、と気を付けていたんです。ジャングルでは、川を飛び越えないと先へ進めないのに、着地する場所はちょうどアオガニが巣を作っている辺りで、「どうか巣に当たりませんように!」と祈りながらジャンプしたことも。それなのに帰国後、クリスマス島で履いた靴をもう一度洗おうとしたら、靴の裏にカニの腕が!日本に戻っていたから余計に衝撃が大きくて…。
絶景と驚きのインドネシア・ロケ
インドネシアで今回訪ねた場所までは、未舗装の道も多くて、車で移動中にタイヤが泥に埋まったことも。前の車にロープで引っ張ってもらうなど、結構ハプニングが起きたんです。そんなロケの中でも「エー!」と一番驚かされたのが、ジャワ島の竪穴洞窟で、黄金色の光の絶景を取材した時でした。最初にロープ1本で60m下まで行くのもすごく怖かったのですが、ビックリしたのは絶景をレポートしたその後…。
地上へ持ち上げてもらって、初めてその動力が人力だったと知ったんです。綱引きの要領で、各20人程のおじいちゃんグループと若者グループが、交代で引き上げていました。基本的には、するすると洞窟から人を引き上げていましたが、ただある時おじいちゃんチームから「上がらないよー!」と苦労する声が!そこでロープの先に注目していると、地上に現れたのはカメラマンさんとカメラと三脚。それは確かに重いですよね。今後この場所がますます人気になって、観光客がさらに増えたらどうするのか、ちょっと心配になりました(笑)。
オフショット