日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2019年1月12日 よる9時から放送

第1499回

1500回記念シリーズ 第1弾
大発掘!キングダムの世界 よみがえる始皇帝

ミステリーハンター

小島 瑠璃子(こじま るりこ)

1993年12月23日生まれ、千葉県出身。趣味はダイビング、特技はオセロ。タレントとして活躍。
ミステリーハンターは今回が初めて。

500年続いた乱世をたった一代で統一した中国の始皇帝。実は今、始皇帝に関する発見が相次ぎ、そこから新たな素顔が見えてきたといいます。また国を越え日本では、始皇帝が中国を統一するまでの戦いを描く漫画「キングダム」(原泰久・作)が大人気に。今回は注目が高まる始皇帝に、小島瑠璃子さんが迫ります!
「キングダム」の大ファンでもある小島さん、一体、どんなレポートに…?

等身大の馬や兵士の人形「俑(よう)」が8000体!
秦の始皇帝が残した巨大遺跡・兵馬俑を見た感想は?

何よりスケールの大きさに驚かされました!2200年前に作られたものですが、目、鼻、口、筋肉の付き方など人間の身体から、兵士が首に巻く生地のシワなどのディテールまで細かく再現されていて、当時の一流の職人が作ったのだろうな、というのが伝わってくるんです。ひとつひとつが本当に精巧なものだからこそ、8000体という数になった時、あの圧倒されるスケールを生み出しているのだと感じました。それはやっぱり、実際に行ったからこそ体感できた部分だと思います。ただ段々と…、俑ではなく「人がいる!?」という気もしてきて、夜は歩けない場所ですね(笑)。それくらい迫ってくるものがあって感動しました!

始皇帝が自分の墓の副葬品として生前に作らせたと考えられている兵馬俑

もうひとつ驚いたのは、兵馬俑の一画でお姉さんが何か作業されているなと思ったら…、発見から45年経った今も発掘が続いていたことです。その女性は発掘作業を任されている一流の方でした!発掘では、掘り方を間違えると歴史的なものを壊すことになるので、「ここからここまではOK」という細かい発掘許可を受けながら、掘り進めているそうです。

発見された兵馬俑の修復室では、修復したての俑を特別に取材!
従来のイメージを裏切るその俑から見えてくるのは、
始皇帝の壮大なビジョン!

始皇帝の死後2200年間、ずっと閉ざされてきた場所へ?

発掘が始まったばかりの始皇帝陵へ行きました。その発掘品が収められている収蔵庫は、多くのメディアが撮影を断られてきたトップシークレットのエリアなのですが…、今回特別に見せて頂けることに!考古学者の張衛星(ちょうえいせい)さんが案内して下さる中、入れて頂いたからにはと思って「他にもありますか?」とさらに色々なお願いを重ねて…。すると当初、私たちに見せる予定ではなかった、発表前の「俑」まで取材することが出来たんです!それらは他の兵馬俑とまるで別物のように感じました。私の中で兵馬俑というと、鎧や布で身体全体を覆っているイメージでしたが、その俑を見たら「ん!?」と違和感があってとても不思議で…。これはみなさんもビックリされるのではないかと思います!

兵馬俑の近くにある始皇帝陵
最近まで発掘されなかった背景にはとても恐ろしいワナが…?

秦の始皇帝について取材する中、印象に残ったことは?

今回の取材で出会った全ての方に「始皇帝についてどう思われますか?」という質問をすると、一様に同じ答えが返ってきたんです。始皇帝陵の収蔵庫を見せて下さった考古学者の張さんをはじめとする研究者の方々から、西安の町で出会った方まで、みなさん同じでした。始皇帝は、軍事力で中国を統一した人物だから、そのためにたくさんの血が流れたことは事実だけれど、でも決してそれだけではないというんです。始皇帝が単に暴君と言われてしまうことが、すごく寂しそうだったり、残念そうだったりする方が本当にたくさんいらっしゃいました。

兵馬俑が発見された時のことをよく知る楊さん80歳
当時のお話はもちろん今だから話せる衝撃の告白も!?

謎の頭蓋骨から浮かび上がってくる、始皇帝の意外な真実?

始皇帝のお墓のすぐ近くから頭蓋骨が発見されていて、AIを使った顔面分析でその頭蓋骨の顔を復原するというプロジェクトを取材しました。見つかった頭蓋骨は、始皇帝と深く関わる人物のものだと言われているんです。そして、復原された顔に、本当に驚かされました!それを見た私は、始皇帝が中国を統一するまでの戦いを描く漫画「キングダム」のキャラクターと照らし合わせてみたり、自分の頭の中で「もしかしたらこんな展開がありうるかも!?」とストーリーをあれこれ考えたりせずにいられなくなって…!

累計発行部数3600万部の大人気漫画
「キングダム」の作者・原泰久さんと大・大・大感動の初対面!

これは信じて欲しいところですが、他の誰に会ってもあんなに取り乱すことはないと思います!原先生が目の前に現れて、泣いてはいけないと思ったのですが、お会い出来た嬉しさと同時に「キングダム」の色んなシーンが、ブワッと蘇ってきちゃったんです。あの刊のあのシーン…、最新刊のあのシーン…、と全部が一気にきてしまったんですよね。それでちょっと取り乱してしまって!インタビューでは何と「キングダム」の最終回の構想もこっそり語って下さいました。これがまた泣ける話で…、本当に楽しみです!

今回の見どころは?
またミステリーハンターを務めた感想は?

一番を決めるのはとても難しいですが、兵馬俑など2200年も前の物が目の前にあるということと、そこから秦の始皇帝の人柄など、色んな側面が見えてきたところが面白かったです!みなさんそれぞれに始皇帝像があっていいと思うのですが、今回のレポートをご覧いただいて、さらに新しい一面がプラスされたら嬉しいですね。暴君の一面も事実だけれど、本当に色んな側面を見ていくことが出来ると思います!

始皇帝が風邪を引いた時に食べて精を付けたという「ビャンビャン麺」
小麦粉の塊を台にビャーンビャーンと打ち付けて作るのがその名の由来とか
「お皿に盛った麺に熱いラー油をジャッとかけて、ネギや調味料で仕上げ
ますが、辛い物が苦手な私でも、辛さに勝る旨みが美味しくて!
帰国後もこの麺が食べられるお店を調べました!」(小島さん)

「世界ふしぎ発見!」は、子供の頃から見ていた番組で、「世界ふしぎ発見!」とはこれだ!という、その一部を担えたことがすごく嬉しかったです。しかも1500回記念スペシャル第一弾。大役を仰せつかったと思って、張り切って中国へ向かいました!中国での取材も、原先生とお会いしたことも全部が思い出深いです。またこの旅から中国語にはまりまして、現在、週に2回習っています。中国では普通は滅多にお会い出来ない方々からお話を伺えたのに、言葉が分からないもどかしさを感じたんです。もしまたお会いできる機会が巡ってきたら嬉しいですね。

「一番初めのクエスチョンを出す時は…、気持ちが高ぶって
ありえないくらいNGの連発をしてしまいました…!」(小島さん)

まだまだ続く1500回記念シリーズ
ミステリーハンター初挑戦、千葉雄大さんがエジプトへ!

ピラミッドの謎に迫る場所・ピラミッドタウンや新たに見つかったミイラ製作所…。伝説だった遺跡都市は宇宙から発見されるという最先端の発掘技術に注目!さらに少年王ツタンカーメンのイメージを覆す新たな事実をレポートします!

25分枠大となるスペシャル
「人類を救う極秘計画 現代のノアの箱舟とは!?」

寒波、猛暑、山火事、ハリケーン、竜巻など、ここ数年世界各地で起きている異常気象。果たしてそれらは、もう限られたものとなった地球の未来を暗示しているのか!?しかし、世界ではこうした事態に備えた、現代のノアの箱舟がすでに存在していたのです。

ミステリーハンター・VANRIさんは、地球規模の大災害に備えているという「現代版のノアの箱舟」をノルウェーからレポートします。
初登場の傳谷英里香さんは、様々な動物の種の保存計画を推し進めているシンガポールからレポート。珍獣・歩くマツボックリとは!?
鉢嶺杏奈さんは、ノアの末裔が作ったという謎の文明国・エチオピアへ。人類にとって最も古い作物である「大麦」についてレポートします!

こぼれ話

ここではミステリーハンター・小島瑠璃子さんに、漫画「キングダム」の作者・原泰久さんの仕事場を訪ねた時のことをお聞きしました。

思いがけない貴重な体験も!

原先生の仕事場の本棚には、「キングダム」を描くために使われた中国の歴史書「史記」が並んでいました。先生は、歴史上の出来事を年表に起こされていて、国や時代も一目で分かる様に整理されているんです。特に、秦の国について書かれた巻は、読み込んだ跡がはっきり分かる状態でした。その様子からも「キングダム」の連載にむけて、ストーリーの組み立てを綿密にされたんだな、というのが伝わってきて…。そんな発見もすごく嬉しかったです!

またオンエアにのっていないのですが、「キングダム」の原画を見せて頂くことができたんです。原画は、「キングダム」が毎週掲載される連載誌より少し大きめで、原先生の筆が入ったそのままの原稿です。それを見た時、描かれている鎧の明暗をはじめ、ひとコマひとコマが、芸術作品としての完成度がものすごく高いことに、あらためて驚かされました!キャラクターの表情などもやはり違いますね。ひとつひとつの筆遣いに感動の源があって、いちファンとしてただただ至福の時でした!

さらに、先生と私のサインを交換させて頂くことになったのですが、私が自分のサインと下手な絵を描くためにお借りしたのは、なんと原先生のデスク!もう信じられない贅沢さで、しかも描く時は原先生に「あ、それくらいで終わった方がいい」とか「そんなもん、そんなもん、上手い上手い」とアドバイスを受けながらという、身に余る光栄の連続でした!あの体験は絶対に忘れられません。

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