2019年07月15日放送
#2557「今年の映画を振り返る」
ゲスト :アナウンサー 宮内鎮雄さん
解説 :「報道特集」金平茂紀キャスター
キャスター:米澤かおり
【テーマ】
2019年もあっというに半年が過ぎました。今回もアナウンサーで年間600本以上もの作品を鑑賞するという映画通・宮内鎮雄さんと、「報道特集」の金平茂紀キャスターとともに2019年上半期公開の映画を振り返ります。
▼宮内さんの2019年上半期のベスト作品
(1)「ビリーブ 未来への大逆転」「RBG 最強の85才」/(2)「金子文子と朴烈」/(3)「リトル・フォレスト 春夏秋冬」/(4)「女王陛下のお気に入り」/(5)「ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」
▼金平キャスターの2019年上半期のベスト作品
(1)「RBG 最強の85才」/(2)「主戦場」/(3)「金子文子と朴烈」/(4)「作兵衛さんと日本を掘る」/(5)「嵐電」
【放送後記】
半年に一度“映画好き”のお二人がお送りする「今年の映画を振り返る」。初めて進行役としてご一緒させていただきました。映画は比較的好きな方ですが、驚くことに今回取り上げたほとんどの作品を観ておらず、新鮮な気持ちで見進めていきました。中でも衝撃的だった作品は片山慎三監督の「岬の兄妹」。自閉症の妹とその兄の生活の苦しみを描いていて、障害に犯罪、貧困、性・・・これまでタブーとされてきた分野に生々しく切り込んでいます。特に妹・道原真理子役の和田光沙さんの演技に圧倒され、見終わった後の脱力感は映画では初めて味わった感覚でした。他にもアメリカでの性差別や慰安婦問題、朝鮮人の大逆事件など、歴史の認識を新たな角度で知ることができる作品が多かったように感じます。語り始めたら止まらないお二人のトークもあって、映画の魅力を再認識できました。
(米澤かおり)