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2024年9月11日

(新企画)【アフタースクール出前授業】 2024年 7月版“現場だより”

〜TBS『アフタースクール出前授業』とは〜

槙あやなアナウンサーの一言一言に真剣な表情を向ける子どもたち(湘南学園小学校)

これまでもTBSが実施してきた『出前授業』は
小学校の総合学習を補完する体験授業として、
5,6時間目を使って実施するメディア体験ワークショップでした。
一方新たに今月から始まった『アフタースクール出前授業』は、
“放課後という自由な時間に、多様な子どもたちそして大人たちと関わるなかで、
様々な体験活動を通して、子どもたち自身が自分の「好き」や「得意」を見つけ、それが自己肯定感に繋がることを目指す“という、
放課後の“子どもまんなか”アフタースクール事業を展開する
「放課後NPOアフタースクール」の考え方に賛同し、
TBSCSR推進室が共に進める新たな体験授業活動です。

TBSCSR推進室は、日頃各種のイベントで実施する

「ニュース番組体験」、「ドラマCG体験」、「プロの予報士と天気予報を体験」、「みつばち体験」

といった、4つのワークショップでこの活動に参加します。
アナウンサーはじめ予報士やテレビ関係の技術者など、テレビ番組を作るプロのスタッフが参加して子どもたちの体験をサポートします。

今月はこのうち「ニュース番組体験」を以下の3ヵ所のアフタースクールの場をお借りして実施しました。

∇7月は以下の学校でアフタースクールの現場に伺いました。

2024/07/19(金)      聖学院小学校   (ニュース番組体験)
自分が好きなプロ野球チームのユニフォームを着たり、思い想いの格好でのびのび参加する子どもたち。放送のスイッチングを学んだり、プロのカメラマンに教わって撮影したり、キャスター、アナウンサー、ディレクターになって放送を仕切ったり、みんなの真剣な表情に加え、とびきりの笑顔が印象に残りました。

2024/07/23(火)      湘南学園小学校  (ニュース番組体験)
6項目ニュースから3項目を選んで並べる「編集長体験」では、みんな大好きなアニメのニュースやパンダ、
街に突然飛び出した雄牛の話しなど映像に力があるニュースが並びました。一方忘れてならない20年ぶりの新紙幣のニュースをトップにあげる班もあるなど、バラエティーに富んだ考え方が披露されました。
紙幣のニュースを取り上げた理由をうかがうと、「今後はデジタル通貨が主流になり、これが最後の紙幣になるかもしれないから!」など、細かいところまで見据えた回答が戻ってきました。

『紙幣はもうすぐ無くなるんで…』編集長体験でみんなの前でニュースラインアップを披露 (湘南学園小学校)

2024/07/26(金)      農大稲花小学校  (ニュース番組体験)
「編集長体験」ではどのニュースを選び、どのように並べるか白熱の議論が班ごとに展開されますが、いよいよみんなの前で発表となり発表が終わると、突然1人の女の子が泣き出してしまいました。
班ごとの議論で、自分のニュースラインアップの流れが認められなかったことに納得がいかなかったようです。
それほど真剣に参加してくれたのか、と嬉しくもありますが、一方で台風が来ることを想定して放送を体験する次の「ニュース放送体験」で彼女は中継記者の役割を担う予定でした。
アナウンサーやカメラマンなど10の役割を10人で担当して放送する体験で、1人でも欠けてしまうと放送が成立しません。
ところが体育館の隅で泣いていて、いつまでも戻ってくれようとしません。いよいよリハーサルが始まっても参加しないのでちょっとドギマギ。
ところがチームごとのリハーサルが始まるやいなや、いつの間にか体験の輪に戻っていて、中継場所で記者として“空”の様子を元気に伝えてくれました。
どんな時も自分の考え方を大事にして、自主的に行動する子どもたちのチカラに感心しました。

『しっかりと見せなきゃ』予報士にカンペを見せるフロアディレクター (農大稲花小学校)

今月から始まったアフタースクール出前授業を通して強く感じたことは、低学年(小1〜小4)の子どもたち中心に構成されながらも、1人1人が自分なりの考え方をしっかり持っていることです。
「編集長体験」でのニュース選択の際や「放送体験」でのカメラワーク、「雨が強く降るので傘を忘れないようにしましょう!」など予報士に欠かせない注意喚起のコメント、現場の様子を伝える中継での記者レポートなど1つ1つの体験でのびのびと自分の「言葉」を発信する姿に、それぞれの“こだわり”を強く感じワクワクしました。

メディアリテラシーに欠かせないことは、こうした自分なりの考え方”こだわり“を持つことではないでしょうか。
SNSやテレビ、新聞など多くの情報が溢れるなか、自分なりに情報を見極め取り込み、さらに伝えていくうえで最も大事なポイントになると思います。
自分なりの視点があって初めて、人との考え方の違いや自分の立ち位置が見えてきます。そうした大事な要素が備わる子どもたちを目の当たりにして、益々期待は膨らみます。

天気図をモニターで確認する予報士と、カンペの準備をするフロアディレクター (農大稲花小学校)

このアフタースクール出前授業の「現場だより」は、今後も実施した月ごとに掲載します。
出前授業同様、今後もご愛顧のほど宜しくお願い致します。
(文責:CSR推進室「アフタースクール出前授業」担当 高畠初彦)

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