CSR

活動報告
社会貢献

2024年1月18日

特別HR「多様性を尊重する社会づくり〜パリオリパラへの希い〜」
〜講師:パラリンピアン・堀江航氏&伊藤隆佑アナウンサー〜

TBSは11月13日に神奈川県教育委員会が推するインクルーシブ推進校・橋本高校に於いて、特別HR「多様性を尊重する社会づくり〜パリオリパラへの希い〜」をオンラインで実施しました。
2024年のパリ・オリンピックパラリンピックは「多様性と平等」を掲げ大会キャラクターに、世界で初めて義足のマスコットキャラクターが選ばれたことで話題を呼びました。
今回はスポーツをきっかけに「多様性を尊重する社会づくり」を高校生達と考えようと実施しました。

講師は義足のパラリンピアン・堀江航氏と数々の世界大会を担当したスポーツアナウンサーでCSRプロジェクトチーム員の伊藤隆佑が務めました。
堀江さんは高校時代にサッカー選手として活躍。大学時代にバイクの事故で左足を切断し、車いすバスケットボールの名門イリノイ州立大学に留学し、車いすバスケットボールに転じました。それ以降は、車いすソフトボール(ワールドシリーズでMVPを獲得)、アイスレッジ(2018年平昌パラリンピック日本代表)、パラカヌーとマルチアスリートとして活躍し、現在はブラジリアン柔術の道場を開いています。

「義足は眼鏡と同じ不便を補うもの!」と語る、堀江さんの前向きな生き方が未来を拓くヒントに繋がればと、前半コーナーは「堀江航さんに聞いてみよう!」と題し、堀江さんに高校生達と向き合ってもらいました。
「堀江さんにとってスポーツとは何ですか?」
「左足を切断してからリハビリをしていく中で一番強く思ったことは何ですか?」
「挫けそうな時、大切にしている言葉はありますか?」
「複数の競技にチャレンジする理由は何ですか?」
など、質問は後を絶ちませんでした。

後半コーナーは「多様性を尊重する社会づくりについて考えよう!」と題し、高校生が意見を発表し、二人の講師が対峙しました。
「今、私達の知らない世界で紛争の繰り返し、人種差別、障がい者理解、宗教、経済格差など絶えない理由として、一人一人の理解が不足しているからだと思います。いくら理解しようとしても理解できない人はたくさんいます。ですが、匙を投げず、私達が見えていない世界を知ることで、理解の一歩を踏み出すことができると思います。」
「謙虚さが大事です。自分が相手を否定し文句を言えるほどの人間なのか自問自答すれば、相手の苦手な面も受け入れられると思います。」
「人間は皆一緒ではないと理解し、共に分かち合い、ニュースなどを見ること」
など、高校生達はそれぞれの思いを吐露しました。

特別HRを終え、堀江さんは「高校生達が、自分の頭でしっかりと考え、意見する姿に感心しました。今を生き、様々な経験を積み、未来を切り拓いて欲しいと思いました。伊藤アナウンサーが身体を張って、ブラジリアン柔術を体験して頂き恐縮です。この特別HRが、多少なりとも、高校生達がいきいきと生きるためのヒントになれば嬉しいです。」と語り
伊藤アナウンサーは「普段はスポーツアナウンサーとして競技内容を伝えることを仕事としていますが、この特別HRではCSRプロジェクトチーム員として、スポーツをキーワードに、未来の拓き方や共に生きる力を養う場になればと、堀江さんとタッグを組みました。少しでも、高校生達の役に立てれば…。」と心を重ねました。

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