2023年12月25日
心に花を咲かせようプロジェクト
ワークショップ

東日本大震災の翌年2012年から継続している、心に花を咲かせよう合唱プロジェクト。
この合唱団は、震災・原発事故があった2011年に当時、東京の音楽大学などに通っていた学生で結成。
東北3県の学校を中心に100回以上のワークショップやコンサートを行い、合唱を通じて元気や希望を届けてきました。
今年度は、コロナ禍前に伺う予定だった念願の福島、大熊町「学び舎ゆめの森」で、来年の3月16日にコンサートを実施します。
始動第1回目として、11月13日、帰宅困難区域を解除され8月開校したばかりの「学び舎ゆめの森」で合唱のワークショップを実施してきました。

右:5万冊収容できる「図書ひろば」
この学校は、未就学児童0歳児から義務教育の最終学年(中学3年)までの教育機関です。新しい形の教育を新しく生まれ変わる大熊町の復興のシンボルとして開校しました。
文科省を辞めて開校に尽力した南郷市兵氏は、まちが新たな出発をする際に、子供の創造力と地域との結びつきがとても大切な要素だと信念を持ち、校長になられたそうです。
プロジェクトの立ち上げから念願の福島に行くこととなり、みんなとても楽しみにしています。


今回のワークショップは、小学1年生〜中学3年生まで10数名を対象に詩人の谷川俊太郎作詞の校歌を一緒に歌いました。
大熊町自体は、学校の目の前に美しい復興住宅が多くならんでいましたが、とても静かでした。来訪日の前日、新しい復興住宅で一人住まいの男性が火事で亡くなられました。
いまだ、震災から立ち直れない方々に、心の復興を願い、私たちのプロジェクトはサステナブルな活動を続けていきます。
サステナブル創造センターCSR推進部
鈴木真子