2022年2月15日
出前授業 現場だより 2021.12月号

2021/12/02(木) 茅ケ崎市立汐見台小学校
2021/12/07(火) 港区立御田小学校
2021/12/10(金) 所沢市立牛沼小学校
2021/12/14(火) 世田谷区立京西小学校
2021/12/16(木) 世田谷区立京西小学校(分散日)
2021/12/21(火) 多古町立久賀小学校
いよいよ2021年早くも年末を迎えました。コロナ禍は相変わらずで、新種のオミクロン株の陰が抜き差しならない緊張感を漂わせています。そんななか、出前授業は今月も学校の先生方のご協力の下、なんとかリアル体験を続けられています…。
2日(木)茅ヶ崎市立汐見台小学校
講師:金井憧れアナウンサー
出前授業は先月からリアルで実施しています。
子どもたちもいつもワクワクして出前授業を待ちわびてくれています。
この日は湘南の海岸が目の前に広がる小学校。
大きな海と同じように伸び伸びとした
元気な子どもたち50名が、優しそうな校長先生と
出迎えてくれました。
講師は「まるっと!サタデー」の金井憧れアナウンサー。報道局で「ニュースが出来るまで」をまとめたVTRにメモを取りながらも集中している子どもたちが印象に残ります。
また、3.2.1の掛け声でジャンプするたび、自分たちがいる背景が次から次へと変わるクロマキー体験は、ここでも大盛況。元気に飛び跳ねる子どもたちに最近お母さんになったばかりの金井アナウンサーにも思わず微笑みが溢れます。
授業が終わるやいなや子どもたちからサインを求められ、機材を片付けながらのサイン大会に。価値があるとは思えませんが、スタッフ全員のサインを記念に集めるのが子どもたちの目的らしく、時には恥ずかしながらも礼儀正しく挨拶して、スタッフの間を飛び回って集めてくれました。海の風が渡るように爽やかな明るい学校でした。

7日(火)港区立御田小学校
講師:鳥越雅子アナウンサー
7日の御田小学校では、79名の生徒が元気に出迎えてくれ、授業が始まる前から体育館にセットされた機材に興味津々な様子でした。
講師の鳥越アナウンサーの進行で生徒たちがA/Bのフリップを上げ下げする『ニュース用語クイズ』では、先生でさえ間違えてしまう「キューピッ『ト』とキューピッ『ド』、正しいのはどっち?」という難問に大苦戦。わずか数名の生徒が見事全問正解となり、賞品として再生紙から作られたSDGs色鉛筆がプレゼントされました。

『ニュース編集長体験』では20班分のニュース項目が並びましたが、それぞれ『なんとなく』選ぶのではなく、しっかり考えて順番を並べたことがよくわかりました。そのためか3項目を選んだ理由を発表する場面では、積極的に手を挙げ次々と発表してくれました。また、どの学校に伺ってもカメラやスイッチャーなど機材に興味を示す子ども達は多いですが、こちらの学校はそんな生徒さんが顕著に目立ちました。休憩時間には、カメラやスイッチャー、クロマキーに10人近くの子ども達が集まり、技術スタッフと一緒にカメラを担いでその重さを感じたり、スイッチャーのボタンに恐る恐る触れてみたり、初めて間近で見るプロの機材に興味津々でした。

10日(金)所沢市市立牛沼小学校
講師:柳沢怜TBSラジオキャスター
6本のニュースから3本を選ぶ編集長体験は、易しいニュースばかりではなく、考えさせるような難しいニュースや、コロナに関するニュースはもちろん、季節を感じさせるニュースまで様々です。そうした中、どちらの学校でも子どもたちが大好きなのがパンダの成長を伝えるニュースです。特に最近は元気に育つシャオシャオとレイレイのヤンチャな様子が共感を呼んでいます。選ばれた3項目に必ずと言っていいほど入りますが、こちらの学校でもトップにパンダをあげて、「テレビをみている人の目に否応なく止まるから、」と理由を話してくれるグループがありました。おっしゃる通り…!テレビ局でも良くそうしたことを考えてニュースを配列します。先生たちも一緒になって楽しんでいただき、子どもたちも大はしゃぎでした。

14日(火)、16日(木)世田谷区立京西小学校
講師:TBS小笠原亘アナウンサー
14日、16日の世田谷区立京西小学校は、100名を超える応募があったため、感染対策として2日に分けて授業を実施しました。
講師は両日とも小笠原亘アナウンサー。自己紹介の際、参加した生徒の中に知り合いがいたようで、ローカルな話題で盛り上がる一場面も。
『ニュース用語クイズ』では、小笠原アナウンサーがオールスター感謝祭さながらに『アンサーチェック!』と掛け声。子ども達もその緊張感を楽しみながらクイズの結果に一喜一憂します。なんと全問正解を達成したのは両日とも1名のみという結果でした。スタッフから賞品が手渡されると、周りからは「いいなー」と羨む声が。
これは、『勝者の特権』オリンピックのメダルと同じです。

今回こちらの学校では2日の日程で1組&3組、2組&4組とクラスごとに分かれて実施しましたが、それぞれ個性的で、印象が変わることに驚きました。
まず1組&3組で構成された初日は、もの静かな印象で、映像を見ながらメモを取る姿が多く見受けられました。『ニュース編集長体験』ではじっくり考えてくれたせいか、16班のうちひとつとして同じ”並び”にした班がありませんでした。こうしたことはあまりないので、理由の発表にも期待がかかります。すると期待通り、素晴らしい発表が目白押し。なかでも視聴率や、放送する時間帯まで想定して組み立てを考える班もいて、これには小笠原アナウンサーも思わず唸ってしまいました。

2日目の2班&4班は、『とにかく全力で楽しもう』とする姿が印象的でした。
10名1組でチームをつくり、キャスターやカメラマンに分かれて模擬番組を進行する『ニュース放送体験』では、中継記者役の生徒が近づく台風を想定し、まるで強風にあおられているかのように振りをつける、迫真のリポートを展開してくれました。
会場は思わず大きな笑いに包まれました。
グリーンバックの前に立ち、次々変わる背景に合わせて演技をする『クロマキー合成画面体験』でも迫真の演技が飛び出します。雪山の背景で半袖の男の子がブルブル震えていたかと思えば、次は南国の海岸に切り替わり、暑そうにTシャツをパタパタ。現実は12月の寒さだというのに、プロ顔負け(?)の名演技でした。
また、最後の質疑応答では「給料はいくらですか?」と無邪気な質問が飛び出し、こちらもドキリ。しかし小笠原アナウンサーが「家族みんなが困らないくらいだよ」と絶妙に返答します。
同じ学校でもクラスによってそれぞれ個性が異なることを興味深く感じました。
21日(金)多古町立久我小学校
講師:鳥越雅子アナウンサー
例年お馴染みになっているこちらの学校では、放送体験でいつものようにニュースの流れを体験するチームのほかにドラマ等で使うCG体験にストーリーを付け挑戦するチームをつくりました。
ドラマのようにストーリーに沿ってクロマキーで背景を作り、次から次に代わる背景に子どもたちが全力で演技をつけます。それぞれ個性豊かで俳優さんのような名演技でした。
寒い山のなかでは、震えながら乾布摩擦をしたり、一転暖かいビーチになると、ジャンパーを脱いで海で泳いだり、大きなアザラシが出てくると、透明マントで隠れたり。
ストーリーで変わる背景と動作が合わないと合成画面が活きて来ません。それだけに、子供たちも必死にチャレンジします。大袈裟な身振り手振りが印象的でした。
一方ニュースを体験するチームは言葉もハキハキとしっかり伝え、キャスターやアナウンサーさながらの緊張感ある原稿読みでした。

”可愛らしいTBS”が体育館で拡がりました。
見ている我々も思わず楽しませていただいた出前授業でした。
CSR推進部『出前授業』担当一同