CSR

活動報告
教育

2020年1月7日

『出前授業』現場だより≪11月≫

11月の出前授業は下記7校(1校はTBS局舎内)で実施しました。

(北区立滝野川紅葉中学校 福留氏のユーチューバー講座の風景)

(TBS局舎内にて、品田記者の母校 土佐高校の授業風景)

8日(金)山手学院中学校・高等学校
(キャリア教育「課題解決型授業」の一環として)
 講師:高畠 初彦 (総務局CSR推進部)

12日(火)清瀬市立清瀬第六小学校
 MC:柳沢 玲 (TBSラジオキャスター)

19日(火)高知県土佐高等学校(TBS局舎内で実施)
 講師:品田 亮太(報道局社会部)

21日(木)北区立滝野川紅葉中学校
 MC:外山 恵理(TBSアナウンサー)
講師:福留 瞬(宣伝部兼グループデザイン室)

22日(金)千葉県千葉市立高洲第四小学校
 MC:柳沢 玲 (TBSラジオキャスター)

27日(水)千葉県千葉市立千城台旭小学校
 MC:柴山 延子(元『ニュースバード』キャスター)

29日(金)世田谷区立中里小学校
 MC:小川 知子(TBSアナウンサー)

先月始まった一般社員を講師に迎え、その“得意”を出前授業に活かす特別授業が、今月も行われました。今回は正しい情報の集め方、伝え方のほか、メディアリテラシーについて考えたい、と希望された学校に応じて「北区立滝野川紅葉中学校」を舞台に、テレビとSNSを題材に、考え方や伝え方にどんな違いがあるか、放送体験を通して理解を深め、リテラシーについて考えてもらう授業を中学生132人対象に行いました。

今回の講師は、TBS編成局宣伝部に所属しながら女優・タレントの小池里奈さんがユーチューバーとして出演するYouTube番組“となりのこいけ”をプロデュースする福留瞬氏です。テレビ局内でテレビとは異質のメディアを取り扱うことの困難さと同時に、テレビ局のソフト開発の可能性に結び付ける努力を続ける福留氏の話に中学生も興味深く聞き入っていました。

放送体験はニュース進行をキャスターやアナウンサー、中継記者、予報士、カメラマン、ディレクターに役割分担して行う1グループと、スマホのテレビ電話アプリを利用しながら校長室やプールを学校自慢の場所として中継で紹介するユーチューバー8人1班の2グループとに分け、合わせて3チームで実施しました。
準備した原稿になぞらえ進行するニュース番組の伝え方に対して、流行のユーチューバー風に自分たちで構成を考え、アドリブを交えながら学校を自慢するYouTube番組との違いは、体験した生徒さんばかりかそれを見ていた生徒さん方にも手に取るように伝わったようです。

複数の人間に精査されたうえで伝えられるテレビ局の情報に対して、SNSは誰でも発信出来る手軽さを持つ一方、情報を受け取る側には、例えば災害時に『ライオンが動物園から逃げ出した』というような怪しいものが独り歩きすることに注意を向けることが求められます。それだけに発信する側も、1人1人がその情報に責任を持つ必要があり、また内容によっては自らの手を離れて拡散され、炎上してしまう怖さがあることを理解しておく必要があります。一度発信したら最後、発信した本人が消したいと思っても容易に消すことは出来なくなるのです。福留氏がMCの外山アナウンサーと対談形式で伝えるこうした内容に全員が真摯に向き合っていました。一方、テレビ局の情報もSNSの情報も、受け取る際はその背景や真偽を主体的に確認しなければいけないということは同じですが、そうした情報の底無し沼に身を置く子どもたちの状況を思うと、出前授業などを通して、リテラシーについて、積極的に考えてゆく必要があると改めて考えさせられました。

TBS局内で行った土佐高校の授業では、テレビ局で働くことについて、土佐高校OBであり、現在報道局社会部に所属する品田記者が、同校の先輩として、アナウンサー時代に出演していたバラエティー番組の経験や現在働く報道局社会部の仕事を例にとりながら紹介しました。

その中でも、伊豆大島での台風中継を見た視聴者が実際に避難することに繋がったというエピソードも交えながら、災害報道の重要性や情報との接し方について品田氏が自らの経験を基に話しました。職業も意識する高校生だけに先輩のようになりたいとの思いもあり、熱心に耳を傾ける姿勢が強く印象に残りました。
やはり同校出身の大先輩であるTBSグロウディア藤田徹也副会長もご多忙の中、ご参加いただきました。


今月の出前授業は上記2校の他に小学校4校、中学校1校で実施しました。
TBSの出前授業にご協力いただいた学校の皆さま、今月も大変お世話になりました。

CSR推進部『出前授業』担当一同

このページのトップへ