2018年2月21日
藤森祥平アナウンサーが全盲の大胡田誠弁護士と共に特別道徳授業
「あきらめない心・助け合う力」を実施

TBSは2月9日(金)に厚木市立毛利台小学校に於いて藤森祥平アナウンサーと全盲の大胡田誠弁護士が特別道徳授業「あきらめない心・助け合う力」を実施しました。
同校は障害のある子もない子も共に学ぶ「インクルーシブ教育」を推進しており、神奈川県と厚木市のパイロット校に指定されています。同校では障害のある子どもとない子どもが可能な限り共に過ごせるよう配慮しています。
そのような教育方針に合わせ、講師陣も同じ大学の同期生で晴眼の藤森アナウンサーと全盲の大胡田弁護士とインクルーシブな布陣で臨みました。
大胡田弁護士は4回目の司法試験に落ちあきらめかけた時(5回目の試験で合格)母から
「人生で迷ったときは、自分が温かいと思ったほうを選びなさい。損とか得とか人からどう見られているかではなく、自分の心が何を本当に欲しているのか。答えはそこにしかない。」と言葉をかけられ、再度挑戦する決意をしたエピソードなどを披露。藤森アナウンサーは「街で身体の不自由な人に出会ったら、勇気を持って声を掛けたりお年寄りに席を譲るなど良い事をすると心が温かくなるよね。」と思いを重ねました。



その他、大胡田弁護士愛用のユニバーサルデザインの用具を紹介するコーナーでは、音声ガイドつきパソコンや点字手帳、色彩を測定する機器などに子ども達の目は釘付けになり、白杖の人に遭った時のお手伝い体験では、障害を理解し助け合うことの大切さを学びました。また余興で大胡田弁護士がギターを弾くと会場の子ども達が手拍子で盛り上げる一幕もありました。


授業を終え、大胡田弁護士に感想を聞くと「藤森アナウンサーが子ども達を惹きつけるよう進めて下さったのでありがたかった。4百人の子ども達の心がこちらに向かっているのが(見えなくても)分った。会場が一体となり、楽しかった。」と語り、藤森アナウンサーは「大胡田弁護士の生き方から、困難に遭っても夢をあきらめない心を子ども達に少しでも感じとって貰えれば嬉しい。また、お手伝い体験などを通し、身体の不自由な人に一声かけることの大切さを知ってもらえれば。」と話しました。
山田校長は「息がぴったりで、本当に素晴らしい講師の二人でした。タイトル“あきらめない心・助け合う力”通りの学びを子ども達はできたと確信しています。子ども達の心に一生残る授業であったと思います。」と労を労って下さいました。