インタビュー 末永聖役 有村架純さん

――作品への出演が決まったときの印象を教えてください。

今回初めて教師という役柄をやらせていただきます。これまで学校を題材にした作品では、生徒役をやることが多かったので、年齢とともに役の幅が少しずつ変わっていっているんだなぁと感じました。演じるにあたって、原作の漫画も読ませていただきました。そこでしっかりとキャラクターを描くというよりは、細かく線で物語が描かれているような印象を受けたんです。その細かく線で描かれた繊細な部分を、ドラマでは言葉にのせて丁寧に表現したいと思いました。あと、漫画では聖と晶の関係性を中心に物語が描かれているのですが、ドラマでは聖が教師という職業に一生懸命向き合う中で晶に心が惹かれていく、という流れになっています。そうすることで、よりたくさんの方が物語に深く入っていける展開になっているように感じました。

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――主人公・末永聖を演じてみていかがですか?

聖は教師という職業と真摯に向き合っている人。でもそのまっすぐさゆえに、一生懸命になればなるほど空回りしてしまうような不器用な部分もある女性です。演じる上でその不器用さを計算でやらないように、あくまで自然に聖の一面として表現できるように意識しています。大勢の生徒を前に教卓に立ってお芝居をするというのは経験のないことだったので、初日は少し緊張しましたね。でも、聖は新任教師なので、その緊張感や初々しさがお芝居に反映することができたのかなと思います。ちょうど私の中学校のときの担任の先生が国語の先生だったんです。怒るときは怒るけど、しっかり生徒に寄り添ってくれて、みんなが慕っていた先生でした。先生と生徒の距離感について「あ、こんな感じだったな」と思い出しましたね。7月の下旬にクランクインしてから、ふとした瞬間に生徒たちの顔を思い浮かべたり、みんなのやりとりを見て笑顔になっていることがあって、だんだん自然に先生としての目線で現場にいられるようになってきているのかなと感じています。

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――教師として頑張る聖。一方で、生徒である晶と婚約者の勝太郎との間で気持ちが揺れていきます。

「好き」という感情を抱くことに関しては、教師と生徒という立場は関係ないと思うので、聖が晶に向き合っていくことに違和感はなかったです。ただ、勝太郎さんという婚約者がいる中で、晶に心が惹かれていってしまうので…。そこでの「いやいや、ダメでしょ」という心の葛藤は特に意識して演じるようにしています。惹かれていく後ろめたさ、「こんなことあってはいけない」と理解はしているけれど、どうしても目で追ってしまう。最初は特に意識してなかった聖が、物語が進むにつれて晶への気持ちが確信に変わっていくのは演じていても怖かったです。その理性ではどうしようもできない本能的な部分が、画面を通して見ている方にちゃんと伝わっているといいなと思います。

――そんな聖と同い年の有村さん。共感できる部分はありましたか?

思ってもみなかったタイミングで誰かに惹かれることってあると思うんです。そうなったときに自分の置かれている状況をわきまえて大人になろうとするところと、そうではない未熟なところ両方を持ち合わせている、という部分は同じ年齢としてなんとなく理解できます。

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――晶役の岡田健史さんは今作が芸能界デビューとなります。共演された感想は?

岡田さんとは衣装合わせのときに初めてお会いしました。私のことをまっすぐ見て「よろしくお願いします」と挨拶してくださったのがすごく印象に残っています。一緒にお芝居していても、初めてとは思えないぐらいしっかりと作品や晶という役に真摯に向き合われているなと感じます。プロ意識も高く、晶だったらどうするか、晶だったらこう動く、こう言うと、常々考えながらお芝居されてるのがいつもすごく伝わってきます。私に対しても「もうちょっと強く言った方が先生は演技しやすいですか?」とかすごい気を遣って聞いてくださったり。非常に努力家でまじめな方だと思います。あと晶って何を考えているかわからないミステリアスな部分があるのですが、岡田さんも「あれ、今何を考えているんだろう」という瞬間があるんです。緊張していたり、内心アタフタしていたりもするんだろうけど、それをあまり表に出さない。強いし、頼もしいなと思いますし、一緒にお芝居していてありがたいです。合間の時間も楽しく会話させていただいています。最近見た映画のことや好きな食べ物を話とかたわいもない話です(笑)。ずっと野球をやってらっしゃったので、夏は甲子園を一緒に見たりもしました。

――撮影現場全体の雰囲気はいかがですか?

すごくいい雰囲気の中でやらせていただいています。みんなでいい作品にしようという思いが伝わってきて、チームワークもとてもいいですし、私もその一員として取り組ませていただいています。塚原(あゆ子)監督とは映画「コーヒーが冷めないうちに」でもご一緒させていただいていて、監督の考えていることや私の考えていることを意見交換しながら、一つ一つ作り上げている感じです。楽しいですね。楽しいといっても、「わー!楽しい!」というよりも充実しているという意味でとても楽しいです。

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――これまで撮影してきた中で、印象に残っているシーンを一つ教えてください。

大事なシーンばかりなので難しいですけど、1話で言うとビンタのシーンですね。「あれ、なんだこの子」と聖の中に晶という存在を印象づけて気になるきっかけになったシーンなので。岡田さんもすごく緊張されていたようで、カットの声がかかるたびに申し訳なさそうに「大丈夫ですか?」と声をかけてくださったのを覚えています。「遠慮しないで本気でやってくれた方が私もお芝居しやすいから大丈夫だよ」とお話しましたね。
あとは、先輩の千鶴さんとのシーン。この作品は張り詰めたシーンが多いのですが、その中でホッとするというか、緊張感なくいられるのが千鶴さんとのシーンだと思うんです。友近さんとはテンポがすごく合って、ポンポンポンポンとお芝居が進んでいくのが気持ちよくて、初めて現場でご一緒したときからすごく楽しかったです。2人から出る“ほっこり感”を見てくださる方にも感じていただけたらうれしいです。

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――最後に本作の見どころをお願いします。

「先生と生徒の禁断の恋」というと、ドロドロした感じを想像される方も多いと思うのですが、人を好きになるということに対しての純粋な気持ちが描かれている作品です。また、教師という仕事についてもそうですし、晶と愛子さんをはじめとした親子の話や勝太郎さんと原口さんの関係など、いろんな人たちのいろんなヒューマンストーリーがちりばめられていて、恋愛要素だけではなく、様々なことに登場人物たちが向き合って進んでいくドラマだと思います。見ている方が思わず応援したくなるような、一緒に気持ちが動かされていくような作品になればと思いながらみんなで撮影を頑張っていますので、ぜひご覧ください。

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