現場レポート
『あなたには帰る家がある』制作発表会レポート(後編)
さあ、本日は前回に引き続き制作発表会の後編をお届けします!
後編では、ドラマのみどころや撮影現場の裏話。
さらに、夫婦にちなんだここだけのトークをお送りしていきます!
TBSアナウンサーの堀井美香さんの進行で始まります。
堀井美香アナ:
作品についてうかがってまいります。
先ほど第1話をご覧になっていただきましたが、みなさんいかがでしたでしょうか?
ユースケ・サンタマリアさん:
みなさん、目が涙でパンパンに腫れあがってますね!
藤本敏史さん:
そんな泣くシーンありました!?
ユースケさん:
なんかあるんでしょうね。こう自分に重なる部分が。
堀井アナ:
それではまず中谷さんにおうかがいします。
主人公の真弓は結婚13年目の主婦という、時期的にも年齢的にも女性として様々な思いが生まれてくる役どころですが、演じる点でどういったところにこだわれれましたか?
中谷美紀さん:
そうですね。私が演じている真弓は、木村多江さん演じる綾子と本当に正反対なんです。おそらく綾子は雑誌にでてくるような理想の主婦像で、おせち料理もすべて手作りにするような女性。けれど、真弓は大変雑で、手抜きをしているからこそ、なんとか主婦としてやってこれた人間。ブロッコリーも冷凍をチンして使っているんですよ(笑)。茹でればいいじゃない!と思う私は今まで考えもしませんでしたが、そうやって手抜きをするからこそ、なんとか子どもを育ててきた、その感覚を大切にしたいなと思いました。雑さや、ズボラなところ、だらしないところを大切に演じています
堀井アナ:
中谷さんはドラマの中で本当にいろいろな表情がでてきますけれど…
中谷さん:
変顔…みたいな感じですよね(笑)。ちょっとふざけすぎているかもしれませんけれど…
ユースケさん:
さすが喜怒哀楽の美紀と言われているだけあるね!
中谷さん:
言われてないです(笑)。
ユースケさん:
言われてない?Wikipediaに書いてあった気がしたけど、違うの見てたのかな?
堀井アナ:
2話からも中谷さんの表情にご注目いただきたいと思います。さて続いては玉木さんにうかがいます。玉木さんが演じる夫の秀明は、妻以外の女性に心を寄せてしまうという非常に危ういキャラクターで、主婦目線ですと、ドッキリしてしまう役です。演じるにあたって難しいなと思う点や共感できる点はありますか?
玉木宏さん:
本当に誰もが落ちてしまいそうなことだと思うので、そういう意味では共感はできます。あとは、彼にはのびのびできる場所が少ないので、映画の話をしても、真弓は共感してくれないけれど、綾子さんは、映画の話も根掘り葉掘り広げて聞いてくれて、やっぱりのびのびできるというのは彼にとって居心地のいい場所なんだなと感じました。ちょっとした気持ちを大事にしていきたいなと思います。
堀井アナ:
こんなかっこいい旦那さん、どこにいるんだろうと感じもしますけれどね!
玉木さん:
そんなことないです
中谷さん:
見掛け倒しなんです。うちの旦那(キッパリ)
会場:
爆笑
堀井アナ:
こちらも今後の展開が楽しみですね!
そして、個性的な役どころといえば茄子田太郎。モラハラ夫というすごい紹介をいたしましたけれど、ユースケさんからみて、茄子田太郎どんな人物に見えますでしょうか。
ユースケさん:
さすがにいないでしょ。ここまでの人。でもドラマっていうのはエンターテイメントであり、ファンタジーですから。1話目というのはインパクトが大事だしね。
あそこまでじゃなくてもああいう気質の人はいますよね。だからそれを盛って…台本どおりやってるんですけど!
藤本さん:
じゃあ盛ってないじゃないですか(笑)。
ユースケさん:
お芝居としてね!ちょっと言い方もキツく言ったろ!とか、の強弱です。監督も”それで!”と言ってくれたし。
太郎は悪気ないんですよね。ある意味、ああいう人間が一番楽だし強いと思います。人から嫌われてるということすら気づいていないし、家族という小さな王国の王でいられたらそれでいい。家族がすべてな人間なんです。
よかれと思って全部やっていることが他の人からしたら、ムカつくだけで、嫌われ倒している奴。けど、妻は自分のことを愛していると信じ込んでいるし、家族も俺のことを頼りにしていると信じ込んでいる。自分はまっとうなことを言っていると信じ込んでいる。そういう人間が一番強い。だから、彼は今すごい幸せなんですよ。嫌われているけど、気づいてないから。だからこれがこの先どうなっていくのか…怖いです僕。今あれだけ高圧的に言っている分、自分が一生平安だと思っていた生活が崩れたときの太郎がどうなってしまうのか、俺はたぶん殺人鬼に…
藤本さん:
もういいですよ!
ユースケさん:
Superflyも怒るわ
藤本さん:
Superflyは別に怒らないですって!
なんでもすぐ殺人に結びつけるのやめてくださいよ。
ユースケさん:
ないですからね!殺人とか全然!記事にしないでくださいね!
俺はカンペ読んでいるだけなんだよ。さっきから〜
藤本さん:
(カンペ)出てないでしょ!
堀井アナ:
はい(笑)。どういう展開になるか、みなさま期待していてください!
そしてですね、木村多江さん演じるのが、玉木さん演じる秀明とただならぬ関係になってしまう綾子。これまでも情念豊かな女性や寂しげな女性を演じられてきた印象がありますが、今回の綾子はどんな女性像でしょうか
木村多江さん:
そうですね。完璧な女性ですが、ものすごく心に孤独を抱えていて、いま、これが幸せなんだと思いこもうとしているんですけど、秀明が出てきたことによって、この人ならこの場所から違う場所に連れ出してくれるんじゃないかと思ってしまうんですね。
もしかしたら秀明じゃなくても、誰か違うものでも、すがれるものがあったら行っちゃうんだろうな、という危うさを持ってる女性だなと思っています。けれど今後ちょっとずつ変化していくので、そこをどうやって演じようかなと考えているところです。
堀井アナ:
ありがとうございます。
そして、秀明の上司ということで、藤本さんの登場ですけれど、連ドラの本格出演が今回初めてということですが、撮影が始まっていかがでしょうか?
藤本さん:
やっぱり経験したことがない現場なので、すごい毎回緊張していますね。
堀井アナ:
ずっとモニタリングだと思われていたとか?
藤本さん:
いや、モニタリングだと思いますよ(笑)!
実際モニタリングやりましたし!僕がこのドラマ初撮影の時に、嫁の優樹菜がドラマの現場に潜入するというモニタリングをやったんですよ。めちゃめちゃ緊張してるのに、なんで初日にくんねん!みたいな。モニタリングでドッキリにもかけられているので、そちらも皆さん楽しみにしていてください!
でも僕、中谷さんに「演技お上手ですね」って言われたんですよ。ありがとうございまーす。プロフィールに書こうかなって思ってます。「中谷美紀に認められた演技力。FUJIWARA藤本です」みたいな!
堀井アナ:
中谷さんは、どんなところがすごいと?
中谷さん:
この役のために髪の毛を30cm切ってくださったんですよね?
藤本さん:
ごめんなさい…切ってないです。
中谷さん:
ここを刈り上げになさった…
藤本さん:
刈り上げはいつもやってることなんで…髭を剃ったんですよ
中谷さん:
そうだ!お髭を剃られたんだ
藤本さん:
役作りのために髭を剃りました!
ユースケさん:
あと役作りのためにおでこにプレートを
藤本さん:
いれてません!
ユースケさん:
真四角のプレートをペカーってね!
それがたまに目立ってますけども
藤本さん:
なんでおでこカッチカチにしなきゃいけないんですか。
ユースケさん:
ハハハ(笑)
藤本さん:
ハハハやないですよ!自分でボケたんなら責任持ってくださいよ!
いれてませんからね!プレートなんて。
堀井アナ:
これから出番もちょっとずつ増えていくんじゃないでしょうか
藤本さん:
そうですね。僕の演技力が認められてね。どんどんどんどんセリフも増えてね。今は、僕の出演時間は1話につき40秒くらいなんで、どんどん増えていけばいいなと思ってますよ。スピンオフもできたらいいな
ユースケさん:
今のところ5話まで台本があるんですけど、どんどん減ってます
藤本さん:
どんどん減ってるんだ!じゃ、ダメじゃない!なにがスピンオフやねん(恥)
堀井アナ:
さ!そんな藤本さんと同じ会社で働いているのは、高橋さん演じます森永桃ということで、大人な登場人物の中に小悪魔女子といったキャラクター。役作りはどうなさいましたか?
高橋メアリージュンさん:
本当に自分と遠いキャラクターなんです。私は役作りするときに、映像とか調べるんです。ネットとかで。なので[ 小悪魔 映画 ]…で検索したのですが、小悪魔だと出てこないので、小悪魔は男を惑わす人だと思って、 [男を惑わす 映画 ]で調べたら、「氷の微笑」が出てきて…
ユースケさん:
あれ小悪魔じゃない。あれマネしたら大変なことになるよ!
高橋さん:
どれもすごくエロが過ぎまして(笑)。
ユースケさん:
だいたいベッドシーンあるしね
高橋さん:
だから「佐藤さん♪」って感じでやってますけど、「氷の微笑」のとおりにやっちゃうと「佐藤さぁん」みたいになっちゃうので、跳ねる方向に軌道修正しました(笑)。あとは、モデル時代に小悪魔女子を見てきているので、その時を思い出しながらモデルにして…
ユースケさん:
実際いたんだね。そういう人が
高橋さん:
いますいます!
藤本さん:
いますいますって急に毒吐いた!
モデル業界に一石を投じるみたいになっちゃってる
ユースケさん:
ま、誰かは言いませんけどね
堀井アナ:
テレビで小悪魔ぶりを拝見したいなと思います。
皆さんありがとうございました。作品についてうかがってきました。
続いては夫婦あるあるについてのトークをみなさんにしていただきたいのですが、真弓と秀明の口喧嘩ですとか、お互いの心の不満が交差するシーンなど、このドラマの見所でございます。このドラマの制作にあたりまして、実際に結婚したことがある100名以上の女性にリサーチしたということなんです。いろんな方のアンケート結果がドラマに盛り込まれているということなのですが、その超リアルな声が反映されているのが「納得の夫婦あるある」ということで、番組SNSなどでも募集しています。このトークショーでもリサーチした赤裸々な夫婦あるあるを紹介しつつ、来場者のみなさまのお膝元にある、「あるあるパネル」を使って、本音を引き出していきたいと思います!「ある」と思ったかたはパネルを掲げてください!
それでは参りましょう。1つ目はこちらです!
『夫に「晩ご飯何が良い?」と聞くと毎回「何でもいい」と返されます。
これだけでもイラッとくるのに、いざご飯のときに食卓を見て「え〜コレぇ〜?」と言われるのは、ほんっとうに腹が立ちます!!』
藤本さん:
(あがったパネルを見て)あら!多い!
ユースケさん:
ほぼ全員!
堀井アナ:
多いですねえ。中谷さん、いかがでしょうか
中谷さん:
皆さん頑張ってお食事つくっていらっしゃると思うんです。
お食事をつくるときは、熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに召し上がっていただきたいと思います。揚げ物なども、食卓にみんなが揃って、食べる直前に揚げる。自分は揚げ物を揚げ終えてから最後に座るとか、きっと工夫をしていらっしゃると思います。それで「え〜これ〜?」と言われると…切ないですよね。きっと自分自身が否定されたような気持ちになっていらっしゃるんじゃないでしょうか
ユースケさん:
ホント申し訳ないです。
最初の頃は、なに食べても「おいしいよ」って言ってるんだけど、だいたい食事のレパートリー食べきっちゃってるんですよ。本当になんでもいいからなんでもいいよって言ってはいるんだけど、勝手なもんで、ちょっと胃が重いときに脂っこいものが出てきたら「これ〜」って言っちゃうんだよ。男ってバカだから。で、しばらくしたら気付く「あ。これやっぱよくねえな」と。藤本くんとかはその辺考えて気を遣うでしょ
藤本さん:
僕ですか?気は遣ってないですよ。気を遣ってるわけないじゃないですか!僕は文句は一切言わないですね。多少不味くてもおいしいって
ユースケさん:
気を遣ってるでしょ。それは。
藤本さん:
まあ多少はありますけど…
ユースケさん:
でもそれ、必要なんですよ。
藤本さん:
絶対文句は言いませんけどね!だって僕が「ええ〜これ〜」と言ったところで「食うな」と言われますから。
堀井アナ:
「夫婦あるある」たくさんありますので紹介していきますね。続いては男性からの「夫婦あるある」です。これはちょっと玉木さんにお聞きしたいんですけれど…
『捨てようとすると「まだ使うから」と怒るモノほどその後使っているのを見たことがない』
堀井アナ:
まずは賛成の旦那さまパネルをあげてください!
藤本さん:
会場の旦那さんは3人くらいですかね。これは目立ちますよ〜
堀井アナ:
3名中2名…奥様のとなりでよくあげてくださいました!
玉木さん、こういうことってありますか?
玉木さん:
あると思いますね。僕もわりと収集癖があるほうなので、集めているものを勝手に捨てられたりとかしたら、いやだなあというのもありますし、実際使うだろうと思ってとっていても使っていないものもありますね。
堀井アナ:
木村さんは捨てちゃうタイプですか?
木村さん:
はい。もうすぐ捨てちゃう
藤本さん:
(真似して)すぐ捨てちゃうのね。
でも女性って、買ってきてもほとんど使わないっていうのもないですか?買ったらそれでOk。心が満たされるみたいなの。あるでしょう。
うちもいろんな麺がつくれる機械買ったけど一回も使ったところを見たことないけどね!!
堀井アナ:
持っていればいいっていうのはあるかもしれませんね。
さあ、続いての「夫婦あるある」はこちらです!
『記念日や誕生日に豪華なプレゼントをされると“嬉しさ“よりも、まず”やましさ”を疑う』
藤本さん:
それは素直に喜んでくださいよー
堀井アナ:
どうでしょう。高橋さん。
高橋さん:
私はまだ結婚したことがないので、素直に喜ぶかなあ…
藤本さん:
彼氏からとか?
高橋さん:
すごくうれしいです(笑)!
ユースケさん:
でも、こういうの覚えていてくれるっていうのが、嬉しいよね。
高橋さん:
そうですね!そもそも。
堀井アナ:
どうですかやましいことがあると、豪華なものに走ってしまったりするのですか?藤本さんは。
会場:
爆笑
藤本さん:
やましいこととかないんで。うしろめたいこととかないんで。
本当に喜ぶ顔がみたいからプレゼントするくらいですよ!
なんなんすかーその目。中谷さん!
中谷さん:
本当ですか?
藤本さん:
本当に!サプライズとかで喜ぶ顔がみたいからですよ!
中谷さん:
カメラの前でだけですか?
藤本さん:
違いますってー!どうするんですか、僕のやましいことがバレたらー
ユースケさん:
大変なことになるだろうね。
藤本さん:
殺されますよー
堀井アナ:
(笑)。このあるある。皆さんにもお聞きしてみましょうか。あら。お2人ですね!
ユースケさん:
なにかあったんだ。
会場:
そもそも人を信じてない…
ユースケさん:
それ以前の問題じゃん!根本から人を信じてない!
堀井アナ:
もう一問いきましょうか
『10年言っても直らない
「便座上げっぱなし」・「靴下ひっくり返し」・「食器洗い残し」』
堀井アナ:
皆さんいかがでしょうか。パネルをあげてください!これもチラホラですね。玉木さんはいかがですか?
玉木さん:
何がだめなのか、僕はさっぱりわからないですけど…
藤本さん:
だめですよ。そんなこと言ったら。敵に回しますよ。
ユースケさん:
こういうことって直すの大変だよね、いつもの癖っていうのがあるから。
藤本さん:
そうなんですよねえ。疲れて帰ってきてますからね。
ユースケさん:
便座あげっぱなしっていうのは、直すの時間かかるんですよ。僕はもう直りましたけどね。
藤本さん:
僕もですよ。
中谷さん:
立ってなさりたいのなら、ご自身で掃除をしていただきたいです。
ユースケさん:
そうだよね。俺は毎日掃除してますよ!
藤本さん:
してないでしょ!
ユースケさん:
毎朝やってる。ルーティーンの1つですよ。
藤本さん:
もう嘘か本当かわからない!
ユースケさん:
これほんと!ほんとの話!
堀井アナ:
「夫婦あるある」ということで皆さんにうかがってまいりました。
さまざまな「夫婦あるある」が飛び出してきたんですけども、2話以降の「夫婦あるある」も注目していただければなと思います。
お話もつきませんけども、残念ながらお別れの時間がきてしまいました。
ユースケさん:
テッペン(夜中12時)までやるって聞いてたけど!
藤本さん:
やりませんよ!
堀井アナ:
最後に中谷さんからこの『あなたには帰る家がある』の今後のみどころを教えていただけますでしょうか。
中谷さん:
今日1話を試写でごらんいただいて、おそらく玉木宏さん演じる秀明と木村多江さん演じる綾子の艶かしいお姿にドキドキされたのではないでしょうか。道ならぬ恋の行方を楽しみにごらんいただきたいですし、それに伴って、秀明と私が演じる真弓の夫婦関係、綾子とユースケさん演じる太郎の夫婦関係がどのようにひび割れていくのか、楽しみにごらんいただきたいです(笑)。切ないお話ではありますが、ブラックコメディなので、きっと最後まで笑っていただけると思います。ぜひ楽しんでごらんください。