Webスタッフ
第1話撮影レポ
Vol.19 13.10.15
みなさん、どうも。
東京には台風が近づいているみたいです。
チームロイドは本日室内での撮影!かなり順調に進んでいますので、ご心配なく。
さて、第1話放送後には「黎士と麻陽」を紹介しましたが…またまた撮影の様子を紹介してきたいと思います。第1話の撮影は、出演者のみなさんもスタッフも手探りで色々意見交換をより頻繁にしているので…『安堂ロイド』を作り上げていく過程が見えてくるかもしれません。
まずは、麻陽に黎士から電話がかかってくるシーン!
波多野監督から左京子を演じる山口さんに、「最初は普通に麻陽を呼んで、返事がないから徐々にテンションを上げて」とあり、呼び方を工夫していた山口さん。“ダンナ様のレイジ様からです”という時のかわいらしいセリフまわしにスタッフは大笑い。「テンションあげすぎ??」と山口さんはテレていましたが、左京子のキュートなキャラクターもクセになると思います(笑)。
そして、黎士からの電話。このシーンのために、木村さんは2パターンの撮影を行いました。まずは電話用の声録りが行われ、黎士が麻陽に残したメッセージを収録。もう1つは、ラストで麻陽がロイドに銃を向けられる部分での黎士のイメージ映像。青白い背景に印象的な照明をあて、そこで電話の内容をカメラ目線で撮影。
モニターを撮影。この背景の前に黎士が立って撮影。
木村さん 「目の焦点はカメラの手前がいい?遠くを見たほうがいい?」
スタッフ 「手前でお願いします」
木村さん 「ガッツリ見る?」
スタッフ 「ガッツリ見てください」
波多野監督 「ここは黎士というより、麻陽のイメージする黎士なので…」
木村さん 「麻陽のイメージする黎士か…」
と、セリフの口調やテンポなど納得のいくまで話し合いが行われました。電話の内容全てを6パターンほど収録したのですが、放送では一瞬でしたね…。
黎士からの電話の後、タイミングよく麻陽の携帯に黎士から電話が…。これはラプラスによる仕業。ラプラスが電話している部分では、事前に録音した木村さんの声を聞き、福田彩乃さんが口の動きを合わせて撮影。口の動きも最後に“ふっ”と笑う感じもピッタリだったと思いませんか〜。
音声を聞く福田さん。
監督とラプラスの表情を相談中。
そんなラプラスからの電話を不審に思う麻陽の部分。
1度目のリハーサル後、
柴咲さん 「こんなに冷静な対応しても大丈夫ですか?知らない相手からの電話なんですよね…」
波多野監督 「そうですね。通常はかかってくることのない電話ですね」
柴咲さん 「普通に考えたら、黎士の声なのに、知らない人からの電話だと感じる…」
波多野監督 「電話の内容からして、黎士ではないと、直感的に思うというか…」
柴咲さん 「きっと、誰がこんなことをしているのか、気になるはずなので、最後のセリフを“嘘だね、このニセモノ”ではなく、“誰なの?”でもいいですか?」
波多野さん 「そうしましょう。黎士さんからの電話の直後なので、より不安を感じて」
柴咲さん 「はい」
と麻陽の心境を丁寧に話し合っていた柴咲さんと波多野監督。
同じように、黎士の乗っている飛行機が行方不明になったというニュースを見た麻陽が黎士のデスクで眼鏡を見つける部分では…。
柴咲さん 「黎士の眼鏡が置いてあることの反応は強いほうがいいですか?」
波多野監督 「そうですね。いつもかけている眼鏡が置いてある。なぜ?あの電話は?と…」
柴咲さん 「ワケがわからない感じですよね?殺されると電話があって。飛行機でなぜインドへ?その飛行機が行方不明…って」
波多野監督 「ワケが分からなくて動揺している」
柴咲さん 「死んでしまったかもしれない…と」
波多野監督 「そうです」
柴咲さん 「まだ希望があると思っているよりは、どっちかといったら悪いほうに考えてしまうんじゃないかと思うんです。悪い条件が重なっているし」
波多野監督 「そうですね。眼鏡を見て、悪いほうに考えて」
柴咲さん 「はい。眼鏡を持って、“生きてて、お願い”という感じではないと思うので、黎士からの電話、黎士そっくりの電話、殺人スケジュールを受けて」
波多野監督 「そうですね。死んでしまったのかも…という不安にかられる感じ」
などと、台本には“黎士のデスクに置いてある、黎士と麻陽の写真、そして眼鏡”とト書きが書かれていた短いシーンだったのですが、柴咲さんと波多野監督は意見交換されていました。
次回のレポートでは他の撮影の様子をお届けしますね。